キャンプ場へ向かえ!
キャバ嬢「私はフックが生き返るのを待ってから行くわ」
その言葉を聞き。キャバ嬢以外の人はキャンプ場へと向かった。
RQからコンパスを貰い、ソレが指す方へと向かうと、キャンプ場が見えてきた。
双眼鏡で先じて様子を見ていた、サトミとシゲの情報によると。
大きな噴水を中心にして周りにテントが複数張ってあるらしい。
入口と思われる白ラインの前に、Ⅴと書かれている旗を持って、俺達を迎える様にRQが立っていた。
RQを通り過ぎ、1艘のボートが停めてある横に、ボートを停める。
全員がボートから降りて。大きい噴水を目的に歩いていく。
テントがあちこちに張られている中で、大きな看板がある事に気がつき。
シゲ「ん?なんか看板があるぞ?」
オウタ達の視線が看板に集まる。内容は以下の通りだ。
第1レース 順位
1位 サキ
2位 シールド
3位 ボマー
4位 オウタ
5位 サトミ
6位 トキノ
7位 シゲ
8位 コウタ
トキノ「キャンプ場に入った順位だねー、なんかカンケーあるのかな?」
サトミ「オウタ、キャンプ場にこられた事ですし、RQに色々質問しないかしら?」
オウタ「そうだなRQの元に戻るか、俺達のテントの場所もついで聞けるし」
シゲ「俺達の方が頑張ったのに1位がサキってなんか腹立つな」
トキノ「順位なんてモノに価値は無いけどねー」
コウタ「俺もゴーレム討伐に参加したかったけどなぁ」
トキノ「次は絶対活躍できるって!アレも手に入れたでしょ?コウタには期待してるよっ」
RQが立っていた場所にオウタ達は戻る。
RQ「ゴーレム討伐おめでとうございます」
オウタ「あっ、どうもありがとうございます」
オウタを含めた皆が頭を少し下げた。
オウタ「RQさん質問良いですか?」
RQ「ええ、なんでも質問してくだい」
オウタ「えっと、ここは『ホワイトボックス』っていう絵本の中・・・なんですか?」
RQ「その通りです。皆さん宛に送った招待状に、『参加する』と書いてある文字に、〇をつけてくださったので絵本の中に招待しました」
全員「・・・」
オウタ「えっと、それを証明ってできますか?」
RQ「証明する必要なんてありません。貴方達が見ているこの世界が夢であろうとなかろうと」
RQ「現実であろうとなかろうと、貴方達は少なくとも自分の意思で生きて、考えて行動している」
RQ「それを、わざわざ証明なんてする必要がありますか?」
オウタ(んー、難しい話で誤魔化されてるのか?とにかく証明はできないって事ね)
オウタ(えっと、他に何か聞かなきゃいけない事あったっけ?頭がごちゃごちゃしてるよ)
オウタ「あ、僕たちのテントってどこですかね?」
RQ「バラバラに1人用テントを張っていますので好きな場所をお使いください」
RQ「もし複数人、入れるテントが欲しい場合や、その他のご入用の場合は、私を呼んでください。すぐに伺います」
オウタ「ありがとうございます」
オウタは頭を下げると、後ろを向き。
オウタ「他に何か聞きたい事あったっけ?」
サトミ「貴方ねぇ・・・わたくしも質問したいですわ」
サトミの質問は重複するものもあったが、改めて聞きたかったらしい。
以下は重複していない質問をした、内容と回答だ。
Q 砂漠に水を与えたら木の苗が出てきた
A 絵本の中なので不思議な事も当然におきます。
Q ボートなのに砂の上を走ってるのは何故?
A 絵本の中なので不思議な事も当然におきます。
Q ゴーレム戦の時、第1ステージの意味を知らないと言われた、どういう意味?
A 第1ステージは『協力してゴーレムを討伐せよ』それ以上の意味と言われても答えかねます。
Q レース順位が書いてある看板はなんの意味?
A アレは、私の趣味みたいなモノですのでお気になさらず。
サトミ(ほとんど、質問しても意味をなさない返答ですわね)
トキノ「お嬢!ながいよー、もう良いでしょ?」
サトミ「わ、わかりましたわ、最後に1つだけ、1つだけ聞かせて」
トキノ「もー最後にしてよー?」
サトミ「レースクイーン、最後の質問ですわ・・・『ホワイトボックス』の中身はなんですの?」
その質問には、だれもが興味をもった。貴方の欲しいモノが入っている・・・本当か?
RQ「私はなんでも答えます。なので答える事は当然、可能です」
RQ「ですが、本当に、答えてもよろしいのですか?」
RQ「貴方達の欲しいものを、今、ここで言っても大丈夫ですか?」
RQは改めて聞いてきた。自分が求める事を皆に知られるが、それでも良いのか?と。
全員「・・・」
本当に、欲しいモノが手に入る・・・もし本当なら。
トキノ「やっぱ聞かなくてもよくない?ほら、よく言うじゃん?願い事を人に言ったら叶わないってやつ!」
シゲ「そうだよな、RQさん今の質問は忘れてほしい」
シゲの言葉を止める人はいなかった。
『ホワイトボックス』はもしかしたら、本当に欲しいモノが入っているかもしれない。
RQ「そうですか、ではこう答えておきますね」
Q ホワイトボックスの中身は何?
A 中身は既に知っている
オウタ達は、どこのテントにしようか?と話をしながら、テントを見回していたら、サキが手を挙げて俺達に、こっちこっちと手を振っていた。
オウタ「サキが場所を確保してくれていたみたいだな」