再生不要 オウタの回想3 中学編
中学になると、急にみんなソワソワしだす。
不思議と『自分』を『主張』しようとするのだ。
化粧を始めたり。おしゃべりする事が『自分の領分』だと周りにアピールしたり。
俺に喋りかけんなオーラを出したり。
自分は絶対に喋りませんよと、頑なに無口だったり・・・。
ちょっと変わったモノで装飾したり・・・。
口調を変えたり、髪色を変えたり・・・。
他にも色々あるだろ?みんなそうだろ?
俺は?『俺らしくあろう』と考えて、いろんなヤツと友達になって、話を聞いて、『同調』したよ。
分かる分かる。
そんな言葉ばっかり使ってた気がする。
『成績』か『見た目』の二極で分かれてたような気がする。
俺はどっちも、中くらいだった。
だからかな?みんなの『リーダー』でありながら。
みんなにとっての『都合の良い人』だったと思う。
ほんとうに、当たり障り無い事を言って。
『皆』と遊びに行って・・・。
『コレ』が『俺』なんだって。『安心』する為に言い聞かせていたような気がする。
あ、当然『反抗期』も訪れた・・・でも、それを見透かすように義母さんは別の賃貸を借りてプチ1人暮らしの状態になったし。
必要最低限の関わりで済んでいたので、ドラマにあるような『反抗期』特有のケンカなどはしなかった。
だけど、中学3年の時。ふと疑問に思ったのだ。
あまりにも『上手く行き過ぎてる』と思ったんだ、義母さんに会って、義母さんと一緒に暮らしてから
1度も、『挫折』とか『後悔』とか・・・『どうしようもなく落ち込む』とか。そういうのが全くない事に気づいたんだ。
良い事だけど、最高の人生だって俺も思うけどさ、絶賛『思春期』だろ?
なんかさ、ぞわっとしたんだ。『恐怖?』のようなモノを感じたんだ。
全部、全部・・・義母さんがおかげ。
義母さん仕組んだ?義母さんが『裏』で手を回してるんじゃないかって・・・。
そんな妄想のせいで、『義母さんの支配から解き放たれたい』という自分でも意味不明な言葉を呟いていた。
そんな時、胸ポケットに紫色のチューリップ?茎にトゲトゲがあるからバラ?を挿した『女性』と出会い。
『フラット高校』に来ないか?というお誘いを頂いた。
自分で『大きな選択』をしているようで、高揚した。
そのテンションのまま、義母さんに相談すると。
義母さん「『襟糸学園』の姉妹高・・・あの伝説の5人に近づけるチャンス・・・総取りの時が来る・・・。オウタ、『フラット高校』に行きなさい」
まだ、義母さんの手の上から逃げられないんだなってショックを受けたね。




