オウタとサトミのキャンプ準備
サトミ「オウタ。トキノ達とサキが見当たらないのだけど?」
と、当然の様にオウタに質問するが。
オウタ「いや、知らねぇって(笑)」
テント前、焚火を横目に赤い空の中にある、月を見ながら休憩していたオウタも当然の様に答える。
サトミ「あら?そうなの?順位は見ました?」
そう聞きながら、オウタの隣に座る。
オウタ「順位?そっか、もう5時か?やっぱりトキノ達は駄目だったか?」
サトミ「えぇ『失格』って書いてありましたわ」
オウタ「そっか・・・」
複雑な気持ちを抱えつつ、キョロキョロと辺りを見渡す・・・が俺達以外、人の気配は無いように思う。
オウタ「きっと、疲れてるだろうし、先に風呂入ってるかもしれないな」
サトミ「あぁ、なるほど、確かにありえますわね」
トキノ達への謝罪を込めて、提案する。
オウタ「俺達で今日の晩御飯でも準備するか?」
サトミ「貴方・・・バカですの?」
オウタ「ハ?」
サトミ「わたくしに!料理が!出来ると!思いまして!?」
ビシッ!っと指をさす。
オウタ「あぁ・・・生粋の『お嬢様』だねぇ~」
サトミ「わたくしの事は『お嬢』とお呼び!」
オウタ「こだわるねぇ(笑)」
オウタ「じゃあ・・・俺1人で準備してみるか・・・」
そう言って立ち上がる。
オウタ(なにから始めるべきだ?まずはキャンプファイアー?串に肉でも刺すか?)
準備をどこから始めようか・・・そう考えていると。
サトミ「RQ!」
と、サトミがRQを唐突に呼んだ。
RQ「なにか御用でしょうか?」
サトミ「わたくしの口に合う、最高のディナーを6人分、用意していただけるかしら?」
オウタには考えつかない発想だったから、つい、呟いた。
オウタ「その発想は無かった・・・!」