4日目 トキノ達の登山
4日目、コウタの起床時間8時。
コウタ「ふわぁ~、良く寝たー」
言いながらテントから出て、シゲがいる方向へと歩き出す。
コウタ「おはよう、今日もみんな居ないのか?」
シゲ「おお、おはよう。みたいだな、まだ8時なのに、こんなに早く出発するなんてな、やる気まんまんじゃん」
焼きそばパンを、もぐもぐ食べながら答えるシゲ。
脇に置いてあった袋をコウタに渡す。
シゲ「ん、これお前の分」
コウタ「お、おう。ありがと・・・トキノは?」
そう聞きながら、袋をのぞき込む。
コウタ(おっ!カレーパンじゃん。やったー)
シゲ「んっ、化粧直し?」
コウタ「あぁ」
いつものなっと納得して、袋をバンッっとあけると。
コウタ「あっ・・・コレ食ったら、また怒られね?」
シゲ「チッ、気づいたか(笑)」
コウタ「あっぶねー」
そっとパンを袋に戻すコウタだった。
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トキノ「おまたせー!ってシゲ!また先食べてるぅー!待っててよー!」
シゲ「ごめんごめんって(笑)」
コウタ「トキノは今日もキマってんなー(笑)、ほら一緒に食おうぜ」
そう言って、シゲから貰った袋からカレーパンを取り出し、残りをトキノに渡す。
トキノ「コウタは待っててくれたんだ!ありがとねー!メロンパンじゃん!やったね!」
ニコニコ顔で袋を開ける。
シゲ「機嫌直るのはやっ!」
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トキノを乗せて3人はステージ4へと向かっていた。
コウタ「今日はどんな敵がいるんだろうな?」
シゲ「また戦うのかー?ってか『ホワイトボックス争奪戦』なのに、関係ない事ばっかやってねーか?」
トキノは会話に入らず、動画用なのか、乗っているボートを撮影している。
あちこち、撮ったかと思えば、何もない砂漠や太陽へとレンズを向ける。
コウタ「たしかに、なんの為の4日間なんだろ?」
シゲ「『ステージの意味』とか色々言ってたけどよ。ぶっちゃけ、争奪戦中に必要な情報なんかね?」
コウタ「1日目で『能力の観察』2日目で『能力の成長』って・・・『5日目の争奪戦中』でも可能だもんなー。まぁ時間的にはキツキツかもだけど」
シゲ「観察とか相手にバレてるからデメリットしかねぇじゃん」
コウタ「今更だけど、RQも『ステージに意味なんて無い』って言ってたよな?なのに大真面目に俺達なにやってんだって感・・・って、おっ。看板があったぞ」
看板の前でボートを止めて、書かれている内容を読む。
ステージ4 登山
難しい説明なんてしないよ?
ほんとにただ登るだけ!
敵も出てこない!
あっ、喉が渇いたり、お腹が空いたらRQを読んでね!
シゲ「トキノが背負ってるバッグに飲み物入ってるなら置いていった方がいいかもな、重いから大変だぞ?」
コウタ「ほんとに登山だけっぽいし、バッグもいらねーかもよ?それでも持ってくのか?」
説明を読んで、昨日から持ってきていたリュックに指摘をいれた2人。
トキノ「たしかに・・・戦う事がないなら置いていった方がよさそうだね」
そう言って、リュックを降ろしたのだった。
シゲ(って事は、そのバッグの中にある道具で昨日の敵を倒したのか?)
何が入っているんだ?と中身を気にし始めるが、中身を聞く事を躊躇したのかモヤモヤする。
そんなシゲに気づかず、コウタがアクセルが踏んだ為ボートは進んで行く。
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トキノ「おぉぉぉぉ!山のスタート地点?まで来たら、こんなに!こんなにデッカイ山!」
いくつかある、標識スタンドの1つに辿り着く3人
シゲ「遠目から見てた時も、そこそこだったけど、やっぱ近くで見たら滅茶苦茶デケなあ」
コウタ「へぇ、スタート地点って入山口って言うのか、初めて知った」
コウタ(砂漠の砂埃?がでたと思ったら急に山が見えたんだよな・・・ほんと絵本ってファンタジー世界だよな)
動画を撮りながら、バシャバシャと写真も撮っている。
トキノ「高いねえ、私は登山とか初めてなんだけどコレって1日で登れるものなの?」
トキノが発言しつつ整備された『なだらか』な場所を上り始める。
シゲ「ん?登れるんじゃねーの?明日本番だし、今日クリアできないって事無いと思うけどなー」
シゲの回答に対してでは無く、コウタはトキノの発言について、どういう意味の質問なのか考えていた。
コウタ「あぁー、なるほど、たしかに」
自分の発言に対しての言葉じゃない事にシゲは気がついた。
シゲ「ん?どう意味だよ」
トキノ「テレビで見た事あるんだけど、登山って何日もかけて登ってる人達いたよ?」
コウタ「俺も見た事ある。でも日本の山でもそうだったかな?日本の山で一番高い山ってどこだっけ?」
シゲ「コウタが知らない事を俺達が知ってるわけないだろ」
トキノ「あぁそういう事?外国の山なら数日かかるって事か・・・あれぇ?じゃあ私が見たテレビって外国人?日本人だったような」
シゲ「何言ってんだよ(笑)日本人が外国の山を登ってる所を視たなら、辻褄合うだろ(笑)」
トキノ「おぉ!シゲやるじゃん!」
登山に興味が無かった為、どれも憶測による会話が続く。
コウタ「日をまたぐ登山っていったいどれぐらい高いんだろーなー?」
3人の登山が始まった。ダラダラといつもの様に喋りながら、傾斜のある山を登っていく。
敵も出ない。ただ登るだけ。だれだって最初は体力がある、中盤から終盤が重要になってくるだろう・・・。




