3日目 トキノのキャンプ
テント内
『いつもの日常にちょっとした楽しみを』は私のモットーだったし、今もそうだけど。
今日、知った感情こそ『皆に与えたい感情』だったと、ようやく理解できた。
この感情は『楽しみ』では無かった。だからモットーを変更する必要がある。どうしようか?どう変更しよう?
そうだ、そうだった。動画を撮っている時よりも。
シゲとコウタとの『動画の作成時間』に得られる『感情』。コレを伝えたかったんだ。
文化祭している時よりも、その『準備』をしている時の楽しさみたいな?
だから私は動画投稿を通して、視聴者に知って欲しかった、『ちょとした楽しみを』。
私が『楽しかった事』を。伝えたかったんだ。
だけど、分かるわけ無かったんだ。
こんなんじゃ、伝わるわけない。
どうやって伝えよう?この『絵本の中』で理解できたんだ、きっと解るハズ。
ここで撮った動画を見返そう・・・。何か、ヒントがあるハズ・・・。
そう思い、私はスマホに移った動画を見ている。
だけど、なんのインスピレーションも湧かない。
でも、きっと動画を見ている人にも、そして一緒に頑張ってくれたシゲやコウタにもきっと『与える』事ができるハズなんだよ。
だって私は『サキの目』を見た時、とても、『魅かれたんだから』。
ソレを見て、私も『そんな目をして生きたいな』って思ったんだもん。
・・・え?今私なんて言った?
『サキの目に魅かれた』って言った?・・・それが答えなんじゃないの?
そうだ、きっとそう、サキが知っているんだ!
トキノ「サキッ!」
スマホを放り投げテントから出る。
サキを探して・・・あちこち探し始める。だけど、サキがキャンプ場に居ない事を知ると、ガッカリしながら夕日を見る。
もう夕方になっていたんだ・・・。
サキに聞くのは夜にしよう。とりあえず・・・皆とキャンプの準備!
トキノ「みんなー!キャンプの準備そろそろしよー!」
ーーー心に灯る小さな怒り、それは生きたいという感情ーーー




