シールドの宣戦布告
シールド「っとと。喋り過ぎちゃったかな?」
シールド「ごめんね?トレーニングの話ってさ無限に出来るくらい奥深いからさ」
シールド「ネットとかで調べても、ゴミの様に出てくるから結局、主観でしか喋れないんだよね」
ふぅ・・・っと深呼吸すると。
シールド「次はサキ、貴方の事を教えてよ」
とサキに話題をふった。
シールド「レース順位見たよ?1位だったじゃん、教えてよ」
シールド「どんな事があったのか、教えてよ」
サキ「・・・聞いて、くれる?」
嬉しかった。自分の話を聞いてくれた事が。
初めてだったから。自分がちゃんと、自分の意思で生きたのが。
1人で考えて、行動したのが、こんなにも。心の内側から・・・興奮するもんなんだって!
さっき、みんなの前で散々話したけど、まだまだ喋り足りなかった。
みんなだって、今日の武勇伝もっと言いたかっただろうけど。
私だって!聞いてもらいたかったから!
自分の武勇伝を!生きた真実を、凄い決断をしたんだぞって喋りたい!
サキは初めて、武勇伝を話す人の気持ちを知ったのだった。
シールド「いやいや、嘘でしょ?わざわざ?プローテの元まで戻ったの!?勘頼りで!?」
サキ「うん!なんかね、ビビっと来たんだよ。イヌからドライバーだよ?」
シールド「たしかに、あはは、ドライバーが出てくるってどういう意味なのよ、あははははは」
サキ「・・・たしかに、今考えたら、イヌ倒したらドライバーって、ぷはははは」
シールド「そこから、1時間?とか2時間とかかけて、戻ったんでしょ?あははは」
サキ「うん2時間かけた、嫌だなぁって思いながらね」
シールド「そこから先は?」
サキ「銃を手に入れて、スコープを付けて。2時間かけて元の場所に戻るでしょ?」
サキ「さらに、移動しているとカンガルーが見えたんだ。で、とりあえず撃ったら」
サキ「あっさり勝っちゃってさ」
シールド「もし、戻ってスコープを手に入れなかったら地獄を見てたかもね、ふふ」
サキ「やっぱりそういう仕様だったの?あのカンガルーは遠距離でしか倒せないって事?」
シールド「ええ、そうよ、遠距離で倒せるような力を手に入れる為の敵だったの」
一通り話終えて。疑問をぶつけた。
サキ「あっ、そうだ。コレ」
そう言って、ポケットからコンパスを取り出した。
サキ「地図があるから、必要性が分からなかったんだよね、だってさ壁とか床とかに東西南北の印付けとけば良くない?わざわざコンパスを用意するなんて、なんの為にあるの?」
シールド「大人になるとね?最短ルートを通ると逆に遠回りになる事がよくあるの」
サキ「最短ルートなのに?」
シールド「そう、最短なのに。仕事だったり、勉強だったり。趣味もそう。トレーニングも」
シールド「最低限この敵は倒せるように成ってね。っていうのが第2ステージだけど」
シールド「それは、学校のテストの赤点を回避できる点数なんだよ」
シールド「でも、コンパスは『こっちの方向を目指してね』ってだけの表示だから」
シールド「急いでも良いし。ゆっくり進んでも良い。力をひたすら自分もモノにする時間にしても良いし」
シールド「なんなら、サキみたいに何度でも戻っていい。自分が『満足できる道』を歩く為のコンパスなんだよ」
サキ「そう言われたら・・・私は少し急ぎ過ぎたって事?」
シールド「サキ、どういう結果になろうが。大事なのは。貴方が何を求めてその『道』を歩んでいるかをちゃんと自覚しているかどうかだよ。不足してたり、必要になった時にまた、『道を戻れば良い』」
シールド「コンパスさえ持っていれば、『結果』に辿り着ける。必ずね。」
シールドが立ち上がると、よれよれの服を脱ぎ始める。
サキ「え?え?」
服を焚火に投げ捨てると。
シールド「RQ」
と下着姿のシールドがRQを呼ぶ。
RQ「なにか御用でしょうか?」
シールド「タンクトップ」
RQ「どうぞ、こちらをお使いください」
レースクイーンが差し出した、白いタンクトップを手に取ると、すぐに着始める。ピチッっと服が吸い付き胸の張りが強調される。
綺麗な状態のタンクトップに、ダボダボで汚いジャージズボン姿のまま、手を広げて、サキの方を見下げる。
シールド「明日から本気だす」
シールド「私と競争しよう」
自然と笑みが零れ。こう言った。
サキ「いいよ」
勝負、競争。・・・本気になれるって楽しいな。
サキ「え?嘘でしょ?・・・ほんとに?ここまで読んでくれる読者って存在するの!?」
サキ「あっ・・・ごめんなさい・・・じゃなくて、ありがとう」
サキ「3,4,5とステージが残ってるけど、この時点で折り返し地点だと思ってくれて良いよ」
サキ「それくらいステージ2は長かったんだ。読者の皆も疲れたでしょ?美味しいモノを食べて、ゆっくり休んでね」
サキ「明日は、私とシールドの『競争』から始まるよ・・・私に興味なかったらスルーしてね」




