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トキノ達とシゲの合流

ーーーシゲ視点ーーー



シゲは治療が終わり、手術台から降りる。十字路の真ん中に居るため、どっちに行こかと見渡すと。



3方向の壁に、違和感を覚える。


シゲ(ん?なにか張り付いてるぞ?)



確認のため、1つに近づいてみる。


シゲ「クソッ!」


バシッ!っとソレを殴った。シゲも友達とよく利用して遊んでいたソレは、トランシーバー。



シゲ(煙幕で動きを封じて、わざわざ、移動して、張り付けて・・・)


シゲ(クソッタレ!絶対殺してやるッ)



完敗だ。遊ばれてるじゃねーか。



トキノ達の所に戻ろう。



シゲは来た道を戻り始めるのだった。


途中で、自分が迷子になってる事に気がつく事になるが、それは、後に解決する事だった。



・・・



ーーートキノ・コウタ視点ーーー



トキノ「んー、でもさ、オウタの理論じゃ私達動けないんじゃない?」


コウタ「そうなんだよなー、地図のルートどうりに行けばサトミと合流できるかもしれないけど」


コウタ「シゲはルートから外れた方に行ってるから、俺達もルートから外れないといけないよな」


トキノ「でも、どこに向かったのかも分からないし、すれ違ってお互いが迷子になる可能性のほうが高いよねー」



オウタと別れた直後にそんな会話をする2人。


シゲの向かった方角は分かっても『迷宮』と書かれているように、どこで曲がったのか。


どこで戦ったのかさえ、知る事は出来ない、そんな状況ではオウタのように仮説を立てて行動する事はできなかった。



トキノ「ん~」


コウタ「ん~」



どうやって進もうか、それを考えるというだけで。とりあえず動かず待つ。


結果には良い事なのかもしれないが、前進しているように思えない。


この『迷宮ピラミッド』ではいくら考えても良い案など出るハズもない。



トキノ「あっ!」


コウタ「なにか思いついた?」


トキノ「RQさん呼べば教えてくれるかも!」



考えても良い案は出ない?ある意味、卑怯な裏技的な発想だった。



・・・



RQ「シゲさんも貴方達を探しているので、特別に教えましょう


RQ「地図ではなく、こちらのコンパスをお使いください」


そう言って、2つ目のコンパスを2人に渡した。



トキノ「呼べばなんでもしてくれるRQさん、めっちゃカッコよくない?」


変わり映えしない通路をパシャパシャと撮りつつ、コウタにそう聞く。


コウタ「たしかにカッコイイけどさ、急に出てきたり、消えたり・・・現実味なくて怖えぇよ」


コンパスを見ながら先行するコウタ


トキノ「そうかなあ?絵本の中だし、死んでも生き返る事に比べたら全然マシだと思うけどなぁ」


コウタ「・・・なぁ、トキノ?聞きたい事が、あるんだけどさ」


トキノ「ん~?」


っと動画を撮っていたが停止してコウタの方を見る。


コウタは通路の先を見つつ、言った。


コウタ「俺ってさ・・・もしかしたら、ひとr」


1人で行動した方が、迷惑にならないかもしれない。そう言おうとしたが。


視界の先にシゲが居た。




コウタ「・・・おーい!シゲー!」


シゲ(おっ!?コウタっ?)


シゲは振り向く。


シゲ「おーい!こっちだー!よくここが分かったなー!」


シゲはコウタの方へ走ってくる。


トキノ(コウタ・・・大丈夫だよ、大丈夫、私がいるから)


トキノ「シゲー!もぉー心配したんだからー!」


シゲ「おっトキノぉー、なんだー?怖くてコウタの背中に隠れてたのかー?あはは」


トキノ「ち、ちがうよー!偶然そっちから見えなかっただけでしょー?あはは」



ーーー



出会って約2か月しか経っていない関係だが、『時間』ではなく、大事なのは『質』で。良い方向にも、悪い方向にも行く事を3人は思い知る事になるだろう。



3人にとっての『迷宮』が今始まる。

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