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オウタvsプローテ 

オウタ「ハッ!」


プローテに殴られる映像が流れると同時に、オウタは目を覚ます。すぐに回りの確認する。


既にトキノとコウタは目を覚まして、オウタを見ていた。




オウタ「大丈夫か?」


トキノ「ふふっ、大丈夫だよー」


コウタ「おう、見ての通りピンピンしてる」


オウタ「あれ?サトミは?」


トキノ「サトミが居ないねーって、今コウタと話してたんだー」


コウタ「オウタなら知ってると思ってたんだけどな、ってかオウタまで治療してるって事は殺されたのか?」


コウタ「何があったんだ?俺、なにかに殴られたって所まで覚えてるんだけど」



そうか、トキノは地雷で即死。コウタも巨体に殴られて即死だったから分からないのも当然か。



サトミが居ない理由を知らないって事は、俺達の治療が終わるより前に移動したか、キャバ嬢との戦闘中に移動したかって所か。



オウタ「おっけー、じゃあ、トキノが死ぬ原因になった所から話すよ」


こうしてオウタの持っている情報を共有したのだった。



・・・



コウタ(またか、また俺は何もできず死んだのか)


コウタ(コレじゃただのお荷物だろ、せっかく能力も手に入れたのに)


コウタ(トキノを守れる能力だと思ったのに、自分すら守れねぇ・・・くそっ!)



トキノ(コウタ・・・怒ってる、仕方ないよね2回連続で活躍できなかったもんね)


トキノ(・・・よしっ!決めた!)



オウタ「俺はサトミを探してみる、もしかしたら、近くにいるかもしれないし)


オウタ「トキノとコウタはどうする?」



聞こえていないのか、コウタは考え込んでいた。


トキノはそんなコウタを見て。



コウタ(どうせお荷物になるんなら、俺も1人で行動した方が良いんじゃないか?)


トキノ「私達はここでシゲを待つよ、あっ、でも私達も探した方がいいかなぁ?」



そう言って、コウタの肩を軽く叩く。



コウタ「あーえっと、そうだな探した方がいいかも?でも、此処かなり広いぞ?」


コウタ「トキノは地図もってるから大丈夫だけど、オウタはどうするんだ?」


オウタ「おっとそうだった、トキノ地図見せてくれ写メ撮る」


コウタ「その手があったか」


トキノ「オウタてんさーい!」



オウタは地図を撮ると。スマホを見ながら。



オウタ「じゃあ、俺は行くぞ?」


トキノ「いやいや、だからどうやって探すの?」


オウタ「とにかくゴールの方向に進む。サトミが地図を手に入れたら、同じルートを歩く事になるだろ?」



多分、先に行ってたとしても全員が同じルートを歩く事になるハズだ。


『この道は私の道よ』ってキャバ嬢は言っていたけど、地図のルート通りに来ているので『俺達の道』でもあるハズ


自分だけのルートとキャバ嬢は勘違いして、俺達と敵対したんだろう。



コウタ「結局、向かう先は同じって事か、なるほど」


トキノ「よしっ!じゃあ、第2キャンプで会おう!」



・・・



【オウタの瞳の文字は『不幸』】



スマホを確認しながら、俺は通路を進む、サトミとはまだ会えずじまいなので考え事をするにはうってつけの時間だ。


自分だけのルートと勘違いして、キャバ嬢は俺達と敵対した、そう思っていたけど、そう思いたかったけど




考えれば考える程違う気がしてきた。なんか引っかかる、『貴方は何も守れない、守りたいなら強くなれ』だっけ?


そんな事いってたような気がする。サトミにも何か言ってたような・・・なんでそんな事言うんだ?


何か、俺達の事をよく知っているような・・・。『第1ステージの意味』もなんで知ってる?


いやいや、あの大人達は『絵本のNPC』的な人ってキャンプで結論出たじゃないか・・・頭が痛くなってきた、疲れた・・・。



今持ってる情報についてまとめるつもりが、逆にオウタを悩ませたようだ。


だが、通路の先にいるプローテの存在に気づかない程ではなかった。




キャバ嬢が『魅了』で操っていた巨体だな、歩き方がゆっくりだし地図を見る限りゴールから逆走している形か。


じゃあ、あの巨体はこのステージ上に何体も居るわけで、倒さないといけないギミックでもあるって訳だな。


ゲームではよくあるパターンだ。キャバ嬢も迷路を進む内にあの巨体に遭い、触れて味方にしたって所か。



ズチャ・・・ズチャ・・・。っとゆっくり歩いてくる


オウタは少しだけ怒りながら、すぐに倒したいという思いを抑えるようにプローテの方へ歩いて行く。



『ホワイトボックス争奪戦』の敵の1つなんだろうが、コウタを殺したのは許せねぇ。


お前は俺達を襲ったヤツじゃないとしても、見た目が同じってだけで、むかついてくる。


タイマンでお前が俺に勝てるのか?俺は負けるしねぇけどな。



プローテは右ストレートの構えをとる。オウタが射程範囲に入った瞬間に放つ待ち伏せ。


オウタはそれを確認しつつ、前へ進む・・・。そして今、プローテの射程範囲に入った!


プローテの右ストレートが放たれる!音を置き去りにしたその攻撃がオウタへと向かう!



オウタ「オラッ!」


オウタの右フックによる迎撃でプローテの拳と合わさる。


バンッ!・・・ブシュ! プローテの拳から肘まで消滅し。肘からドバドバと血が流れ落ちる。




オウタ「今からパンチしますよーって予告してるんだ、軌道を予想するなんて楽勝だろ?負けねぇよ」




肘から血がボタボタと流れているが、プローテはすぐに次の行動に移っていた、次は左手を使ったロシアンフック!オウタとの距離を詰め、放つッ!




オウタ「お前は俺の敵じゃねぇ」


プローテを追い越した先に、既にオウタはいた。


プローテはパンチを放つ瞬間の状態で静止していた。胴体に空けられた3つの『穴』から血を流して・・・。




動体視力だけじゃなく、運動神経まで高くなっているみたいだ。どのタイミングで3回殴れたのか、それは記録として残す事が出来なかった。




オウタvsプローテ  オウタ勝利

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