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サトミvsイヌ

サトミはプローテとの戦闘の後、出口に向かって適当に進んでいた。




あの巨体をみんなはどう倒すの?オウタは殴る事に成功すれば簡単に勝てるわね。


トキノは?一時停止して避ける事はできても、アイツに致命的ダメージを与える事は不可能かもしれないですわね、オウタと行動していれば良いですけど。


シゲは・・・予想できない、弾丸がアイツに着弾しても意味ない気もするし、でもキャンプで能力の話をした時、何か閃いた顔してたわね。


なにを思いついたのかは知らないですけど。コウタも未知数ですわね。サキは・・・まぁ無理でしょう、何かを成し遂げられる様に思えませんわ。




そんな事より、わたくしの事ですわ。


写真に収めた地図のおかげで、迷子にはならないハズ。


ですけど、なんか手ぶらで進むのは不安ですわね。他に支給されるモノがあるのか知らないですけど。



そんな事を考えつつ通路を進んでいくと、光が指す部屋を確認できた。



あの光、ライトの光ですわね、オウタが見つけた部屋に似ていますわ。


だったら、あの部屋に地図があるかもしれませんわね。




サトミが部屋に着くと、予想通り、コンパスと地図を手に入れた。


ん?と感触に違和感を覚え、コンパスの裏を見ると『Ⅱ』と刻印されていた。


地図もある、現在地が記されていて出口までラインも引かれている。



このステージ支給されるのは、この2つだけみたいね。



・・・



このバカデカイ迷宮も、ようやく半分が過ぎそうね。



最初に遭ったキャバ嬢、そして巨体のアイツに遭ってから、何にも遭遇していない。


このまま、ゴールに行ければ楽なんですけど・・・そういう訳にはいかなそうですわね



カチッカチッ・・・カチッカチッ・・・



鉄?というよりもステンレスとかアルミ?がぶつかる音がしますわ。


ぶつかる音、それも正確ではないわね、わたくしの方に向かって来ている・・・。


でも、おかしい、この地面と壁は砂・・・なのに何故、カチカチと聞こえるかしら?




何に遭遇しても良いようにサトミは、その場から動かずに通路の向こうを見ていた。


カチッカチッ・・・カチッカチッ・・・。


っと何かが歩いて、通路の向こう側から顔を出す。




音の割には小さい何かですわね。何メートルも先。こちらからも向かいますわよ。




すぐに危険は無いと判断し、サトミも音が鳴る方向に移動を開始した。



アレは・・・チワワの形をした機械、二匹?二体?どっちの表現が正しいかわからないですけど。


簡単に勝てそうですわね。火を噴いたり、毒ガスを蔓延してきたりさえ、しなければ。


遠距離攻撃だけは、わたくしの弱点ですわ。それ以外なら・・・わたくしに『敵』はいませんわ!




そう考えて、さらに近づいて行く。


イヌの射程距離に入ったのだろうか?グルルルルルゥと電子音を鳴らし1度止まる。


サトミも敵の攻撃を察し、1度止まる。



ガウッガウッ!と音が鳴った瞬間、サトミに向かって噛みつきに向かってくる!


サトミからは攻撃をしかける事はない。全身から小さくトゲの様に武器をだしておき、噛みついてきた時のカウンターで充分だった。




サトミ「楽勝ですわ。さぁ噛みついてごらんさい」


イヌ2匹がサトミの足と、横っ腹に噛みついた!


その瞬間、カウンターが発動して噛みつかれた部分の武器が犬の口内めがけて貫くように伸びる!



サトミ「!?」


が!イヌの口内から体を貫いたと思ったが、ガウッガウッ!っと貫かれているハズのイヌが・・・バリバリ!っと武器を喰らっていた!




ブシュっと血が噴き出る。皮膚から武器を出す能力なので、喰われた部分は武器でもあり、サトミの皮膚だからだ。




サトミ「痛ッ!・・・」


急いで武器を戻し、数歩下がる。喰われた部分の皮膚は元に戻らないので、血だけが溢れていた。


痛みは無かった。テレビの向こうにいる人がビンタをくらった時、見ている人も反応してしまう、そういう反射で言ってしまった。



イヌはまだ、武器をカチカチと咀嚼している。


サトミ「こいつらにカウンターでの攻撃は無駄みたいですわね・・・」


サトミ「出血していますわ、でも痛くない・・・変な感じですわ」


そんな事より。このイヌ・・・少しづつ大きくなっていってませんこと?



イヌの見た目が少しづつ大きくなり、チワワから、ダックスフンドの大きさになっていた。


サトミ「食べれば食べるほど、大きくなっていきますのね」


さて・・・どう戦えばいいですの?カウンターもダメ。


ウニや、ハリセンボンの様にガードしても、ただ喰われるだけですわ。



イヌは食事を終えたようだ。ギロッ!っとサトミの方へ顔を向ける。


サトミ(まずいですわ!このままじゃ、ただの餌じゃありませんの!)



2匹のダックスフンドはカチカチと歯を鳴らし、口から出た、よだれが地面へと落ちる。


ガルルルルルルゥと音が鳴り・・・再び2匹はサトミに『飛びついたッ!』



サトミ(!?)


サトミ(この数秒じゃ、なにも思いつきませんわっ!)



だけど何もしない訳にはいかない!両手を前に出し、片方ずつ指先から武器を伸ばし、2匹に迎撃する!


それを見たイヌは、餌にかぶりつく様に、喰らうッ!


バリバリィ!っと同時に血がブシュっと出る・・・。




サトミ(痛ッ!・・・ハッ!今ですわっ!)


指先から伸ばした武器にかぶりついた事により、イヌは2匹とも地面からジャンプしていた。


だから、この瞬間においてイヌは回避できない!


サトミ「コレで終わりですわッ!」



足から出した剣や槍、前腕のから出た鎌で、犬の体を串刺しにする。


キャウン・・・キャウン・・・。と音が鳴り、機能が停止した。


能力を戻すと、2匹の犬が地面に落下する。



サトミ「はぁ、はぁ・・・はぁ、はぁ」


時間にすれば2分も無い戦闘・・・だが、初めての出血に、とっさの判断による能力の使用。


体も頭も疲れきっていた・・・でも。



サトミ「こういう戦いもできますのね・・・勉強になりましたわ」


緊張から解き放たれて、ペタンと座り込む。



2戦目の勝利は、咄嗟の判断による偶然の勝利に思えた。だから喜びで終わる事は無かったが。


だがサトミの実力が上がった事は誰の目からも明らかだった。




イヌvsサトミ サトミの勝利!

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