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大人達を追え!

花火あがった瞬間、6人は花火に見惚れていた。


いったい何玉ほど使用されたのか想像もつかない程、晴天の空一面に綺麗な花火が打ちあがっていたからだ。




サトミ「いったい何玉の花火を使用しましたの!?」


サトミが驚いているのか早口で喋る。




そんな中、花火を確認した瞬間に大人達4人が走り出した!


同じ方向に向かっているらしい。


焦った様子は見られない、ただ走っているだけだ。




ザザザっと走る中には当然、キャバクラでよく見る衣装を着た女も走っていた。


ヒールを履いていたが、邪魔だったみたいで、脱ぎ捨てて裸足で走っている。


走りにくい服なのに上手く走っている。




オウタ「どうする?俺達も付いていくか?どっちにしろ参加させられてるらしいし」


シゲ「そうだな、それに、ちょっと思い出したんだ」


そう言いながらシゲも彼らと同じ方に歩きだす


コウタ「あぁ俺も思い出したぞ『絵本』の事だろ」


サトミ「そうね『ホワイトボックス』で思い出したわ」



今の今まで動画や写真がちゃんと撮れているかチェックしていたトキノが



トキノ「なになに?なんの話?てかどこ行くのー?」


オウタ「とにかくあの人達が進む方向に向かうぞトキノ」



少しあるいて大人達が向かっていた方向へと進むと、シゲが言う。



シゲ「おいボートがあるぞ!」


コウタ「なんでボートなんだよ、ラクダとか馬かと思ったのに」


そこには人数分の1人用ボートと、6人乗りのデカイボートもあった


コウタ「トキノ、とりあえず行くぞ、みんなも早く乗るんだ、あの人達ボートで移動してる!」


コウタ「なんでボートが動くのか、なんで俺達が『絵本』の中に入ったのか考えるのはボートに乗った後だ!」


トキノ「う、うん、ん?絵本の中に入ったってどういう事?」




ボートで移動する大人達を見失わないように急がなくてはならない。


全員が走り、6人乗りを可能にしたレース用ボートに辿り着く。



するとコウタが


コウタ「ハンドルがあるぞ」


オウタ「おれ、ボートなんて操縦?運転?した事ないぞ、だれかした事あるのか?」


全員顔を見合わせる・・・当然操縦なんてした事はないだろう


コウタ「とりあえず、いろいろイジってみよう」


そう言って操縦席にはコウタが座り、隣にトキノが乗り込む。



コウタ「おい、コレ、車か?キーにドライブ表示、アクセルも踏むやつだし、ブレーキにサイドブレーキ」


トキノ「おぉ、コウタ運転できるの?スゴーイ!やるじゃーん!」


そういってコウタを肘でうりうりしている。


コウタ「い、いや知識で知ってる程度なんだけどな」


コウタはちょっとしたソフトタッチに照れていた。


他の4人も乗り込むと。




シゲ「この紙なんだ?」


おしりに違和感に覚え、踏んでいた紙を引っ張り出す。


シゲ「操縦の説明書だ」


コウタ「よし、じゃあ進みながら、詳しく見てみるぞ」


コウタ「みんな乗ったか?よし出発するぞ!あいつらもうあんな遠い所にいるぞ」


そういってエンジンをかけて大人達を追っかける。




ーーーカットーーー


ブルルルルル


エンジン音を耳にドライブしている6人。


大人達を見失う事がない位置を陣取り、ようやく、現状を把握出来る時間がきた。


オウタ「おっけい、じゃあ現状を確認しよう」


サキ「あ、あの・・・こ」


サトミ「良い?順番に話を整理するわよ?私達はいつもの様に空き教室にいた」


シゲ「それで最後に入って来たオウタが1冊の『絵本』を持って入って来たんだ」


オウタ「あぁー思い出したぞ、そうだ!『ホワイトボックス』の『絵本』が図書室にあったから懐かしくなって持っていったんだ!」


コウタ「オレとシゲ、サキ、そんでトキノは『ホワイトボックス』って『絵本』があるの初めて知ったんだよな」


トキノ「そうそう、でもオウタとお嬢は知ってたんだよね」


サトミ「そうね、子供の頃にお父様が読んでくれたのを覚えているわ、そんでオウタが『ホワイトボックス』のあらすじを読んでくれましたわね」


オウタ「そうだ、たしか」





あらすじ


私を目指してください。ただそれだけで良いのです。


『ホワイトボックス』の準備が整いましたので参加状を送らせていただきました。


貴方の欲しいモノが入っています。


是非ご参加してください。


こうして4人の大人が招待状を持って砂漠へと向かうのであった。





オウタ「あらすじは、こんな感じだったか」


トキノ「私が『ホワイトボックス』には何が入ってるの?って聞いたんだよね」


サトミ「でも『ホワイトボックス』の中身は、私もオウタも忘れてた」


シゲ「じゃあ最後のページから読んでみてくれよって言ったっけな」



オウタ「本当はオチからってのツマンネーだぞーって言いながら俺は絵本を開こうとしてー」



コウタ「招待状が降って来た・・・」





そう、どこからともなく、招待状が降ってきたのだ


ドアも窓も閉めている、エアコンの風はあったが、あのタイミングで外から彼らに招待状を送れる人なんていないだろう。




サトミ「マジシャン志望の生徒でもいたのかしらね?」


コウタ「あんなベストタイミングで『ホワイトボックス』の招待状を?」


シゲ「オウタ、図書室から借りたのはいつだ?だれかに見られたか?」


オウタ「放課後になって、ほとんどすぐだよ」


トキノ「借りてる所を見て、招待状を作って、私達にマジックを見せる・・・意味フメー」


オウタ「招待状の中身はたしか」



招待状

『ホワイトボックス』の準備が整いました

貴方達の欲しいモノが入っています。

是非、皆さんでご参加ください。


参加 します/しません




トキノ「あー、そんで私が」


トキノ「私達の欲しいモノが入ってるんだって!これ手に入れたらバズり確定じゃない?するするーって、しますに〇つけたんだよね・・・あれ?私のせい!?」


オウタ「確かにトキノが〇をつけた瞬間からの記憶がない、そしたらここにいたっと」


トキノ「うー、ごめん」


コウタ「トキノは悪くないよ、こんな事になるなんて誰もわかんねーだから」




サトミ「そうですわね、誰が悪いとかそんな話をするつもりは無いですわ」


サトミ「信じられないし、本当に『絵本』の中いるのか確証を持つ事は出来ないですけど・・・とにかく私達は砂漠にいて」


サトミ「『ホワイトボックス争奪戦』を私達は参加しいてるという事よ」



そうサトミが話終えると、少しの沈黙が訪れた。


そんな時、オウタの肩をぽんぽんと叩く人物。




サキ「・・・ねぇ、話・・・終わった?」


オウタ「お、おう、終わったっていうか、まぁ、何も始まってない気もするけどな、どうした?」


サキ「コレ・・・後ろに、人数分あった」


そういって指さした所に6つのバックがあった。


オウタ「バックか、なにが入ってるんだ?」


そう言いながらバックを開ける


オウタ「おぉ、おい皆、おにぎりと、水とかお茶とかが入ってるぞ、ちょっと休憩しよう!」


こうして、6人は少しの間、休憩する事を選んだようだ。

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