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出発

ただ、欲しいと思った。


ただ、それだけだった。


でも、そう思う事自体が、誰かに、何かに。


『ダメ』だと言われいるみたいで。


前に進めなくなった。


ほんの少し、息がつまる。


ほんの少しだった・・・少しのハズなのに・・・。


なんでだろう?すごく生きづらいなって、思った。


そう思う事すら・・・。



ーーーカットーーー




高校1年生の少年少女6人が倒れていた。


倒れているだけで、死んではいないようだ、ちょうど今、起きるところらしい。



オウタ「ここは・・・どこだ?・・・」


身長172センチ、黒髪の普通にカッコイイ男子、オウタが最初に起きる。



サトミ「ねー・・・何が起きたの・・・?」


身長160センチ。腰まで伸びている綺麗な黒髪で、お金持ちの娘。みんなには『お嬢』と呼ばせている。



シゲ「クソッ、めまいがする・・・トキノ大丈夫か?」


身長175センチ。赤髪のイケメン。



サキ「・・・」


身長150センチ。肩まで伸びた痛んだ黒髪に目元を隠すように前髪がかかっている。ニキビ肌でコミュ障、さらにオタク。



トキノ「私は大丈夫。シゲとコウタは大丈夫?」


身長170センチ。 綺麗な金髪。モデル体型。ギャルのようにノリの良い娘。



コウタ「あぁ大丈夫だ、そんな事より・・・ここ」


身長168センチ。メガネが似合いそうな短髪男子。医者志望。




コウタが自分達がいる場所を確認するように回りを見渡した。どこまでも続く金色の景色。



サトミ「私達、砂漠にいますわね」


オウタ「は?なんで?俺たち教室にいたろ?」


トキノ「意味わかんない」


シゲ「おい、あそこ見てみろ誰かいるぞ」


自分達が何故こんな所にいるのか理解できないまま


シゲが人が集まっている場所を指さす。


そこには



トキノ「あの人なにぃー?めっちゃ可愛い服着てるんですけど!」


オウタ「レースクイーンだ」


トキノ「レースクイーンって何?アニメのコスプレとか?じゃあアレって撮影かな?私も撮りたい!」


言いながらスマホを取り出し、撮影会と思っている場所に歩いて行こうとすると


シゲ「ちょっと待てって、もしかしたらあいつらが俺達を誘拐したかもしれないだろ」


トキノの手首を掴み静止する。


サトミ「オウタ、レースクイーンってたしか自動車レースとかのコンパニオンでしたわよね?」


コウタ「そうそう、レース開始前の隊列順位が書かれたプラカードを持ってたりするんだよな」


サキ「・・・ねぇ、その・・・なんでもいいけど・・・あの人達の所にいかないと・・・その・・・この砂漠から帰れないと思うんだけど」


トキノ「そうだよ!それに誘拐されたにしては手足も縛られてなさそうだし?ダイジョーブじゃない?」



オウタは考えたい事が色々あったがサキとトキノの意見を聞き


オウタ「そうだな、とにかく行ってみるか」


そう決断した。レースクインと、そこにいる4人の大人達の元に向かう。



向かっている途中サキだけが他の5人よりも少しだけ冷静に物事を考えていた


サキ(ここは砂漠の様に見える、でも、もしかしたら、壁一面にモニターが張り付けられていて砂漠にいるって思わされているんじゃないの?だって・・・ここは、全然『暑くない』)




向かった先には、Vと書かれた旗を持ったレースクイーン。


汚れた作業服を着た男性。


スーツを着た男性。


キャバクラにいそうな綺麗な女性。


よれよれの服を着た眼鏡女性。


の4人がいた。




*レースクイーンの事は以降(RQ)と記す。



RQ「彼ら6名が合流いたしましたので、そろそろ『ホワイトボックス争奪戦』のルールをご説明します」



4人(ホワイトボックス?)


唐突に始まった説明を遮るようにオウタが言う。


オウタ「あのー、ここってどこなんですか?俺達学校に帰りたいんですけど」




RQ「現在質問は受け付けておりません」


質問したオウタに対し、にこっと微笑みそう言い放つ。


そんな中トキノはRQの衣装に興味があるのか、写真を撮っている。




RQ「はじめに『ホワイトボックス争奪戦』は全部で5つのステージで構成されています。1日1ステージで。

RQ「第1ステージ『サンドゴーレムの討伐』

RQ「第2ステージ『迷宮ピラミッド』

RQ「第3ステージ『トランスペアレント アニマルズ』

RQ「第4ステージ『登山』

RQ「第5ステージ『ホワイトボックス争奪戦』

RQ「以上で成り立っております、ホワイトボックスの中身は皆さん既にご存じでしょうから、是非手に入れに来てください」



RQ「それでは第1レースを始めたいと思います」


そう言って旗を




オウタ「あのっ!質問いいですか!?」


RQ「質問は現在受け付けておりません、2度も言わせないでください」


オウタ「じゃあ、いつなら質問を受け付けてくれるのでしょうか?」


RQ「皆さんが1つのステージをクリアする度にキャンプ場にて休憩できる場所を設けています。そのキャンプ場にて質問を受け付けております」


オウタ「あのっ!そもそも俺達は『ホワイトボックス争奪戦』?ってやつに参加するつもりが無いんです、だから、お願いします。学校に帰る方法を教えてください」


RQ「いえ、皆さんは『ホワイトボックス』欲しさに『絵本』の中に入って来たのです、例外はありません」


RQ「もし、本気で参加するつもりがない場合、午後5時以降はステージをリタイアする事が可能ですが、絵本から出る為の条件はステージ5、つまり5日目までは滞在してもらいます


オウタ「・・・え?絵本の中?」



オウタの頭の中は疑問だらけだったが、そんなオウタを意に介さないRQは



RQ「それではレースを開始します」


そう言って旗を槍投げのように、空に向かって投げた!




コウタ「おぉー!すげえー飛んでくぞ」


トキノ「おぉー!これはバズるぞぉー」


トキノは動画に素早く切り替え録画する。




旗がどんどん小さくなっていく。


完全に見えなくなるより早く、Vと書かれた旗が燃えた。



サトミ「あそこまで投げられるのも、燃えるもの信じられませんわっ!」



バァーン!


花火があがった。


トキノ「めっちゃキレーなんですけどー!




今ッ!レースが始まった!

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[良い点] いきなりレースが始まった!どうなるのでしょうか?
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