234、原鶴にいってきた➁
旅はいいですね。
そこは、しなびた奥原鶴温泉「とよとみ」という旅館。
昭和の香りが漂う佇まいである。
チェックインは普段より手間がかかる。
割引する為のワクチン接種証明書並びに身分証の提示を行うという、このご時世ならでは・・・でも、これをすることで2、3割も安くなるのならそれにこしたことはない。
部屋に入ると、2人ともぐったり、それはしょーがない、仕事のあとだし、年も年だし。
だが、30分後には豪華食事が待っている。
私達は、重い身体を動かし、いざ食事会場へ。
夕食のスタイルもご時世ばーじょんで、本来は宿泊部屋だろう場所に2人分の御膳が用意されている。
接触を減らすということか、仲居さんも配膳を済ませると、そそくさと出ていかれた。
2人だけの食事、気兼ねなしに食べられる。海の幸に山の幸。
「食事は奮発して、グレードアップしたんよ」
「ほうほう」
私たちは美味しい食事に舌鼓をうつ。
この温泉には、離れに貸切風呂があり、立ち寄り湯もできる。
宿泊者の特権として、タダで入れる。
これは無視できない。チェックイン時、21時に空きがある洞窟風呂をゲットし、部屋で食後のまったりタイムをしゃれこむ。
小粋に浴衣を着て、旅館前の小道を渡り、貸切風呂へ。
フロントから貰った鍵で洞窟風呂を開けると、脱衣所の向こうには、岩盤をくり抜いた薄暗い洞窟風呂・・・うんうん、冒険心くすぐりますな。
中は意外と広く、一番奥には打たせ湯っぽいのがあった。
当然、修行僧ごっこに、湯船は平泳ぎで楽しむ。
風呂上がりは、自販機でなんちゃって、ジョージアコーヒーラテでコーヒー牛乳気分だ。
部屋に戻るとぐったり、ばたんきゅー。
そりゃ、そうだねー。
今日はいい夢見れそうだぜ(笑)。
近くでも。




