196、大蛇山
心から楽しめる日。
今年は久しぶりに大牟田に大蛇山が帰って来ました。
この祭りは大蛇(勿論、作り物)を乗せた山車が、ホコ天の町を練り歩き、時に火花、煙をまき散らし、祭り参加者たちは山車の上で気合の雄叫び、そして大蛇の後ろで踊るという勇壮なお祭りなのです。
私と奥さんは夕食後、家をでました。
外は閑散としています。
「少ないね」
「まだ町中じゃないもん」
地元の奥さんは言います。
町の方へ歩いていくと、徐々に人も増え、鐘の音に威勢のいい掛け声が、遠くから聞こえてきます。
大通りの交差点にさしかかると、見えてきました。
大蛇が煙と火花を散らしてやって来ます。
山車のまわりには、多くの人だかり出来ていました。
しばらく、私たちは大蛇と並んで歩きますが、同じようにみなさんも・・・多い・・・てな訳で人混みがもの凄くなってきます。
最近ね、コロナが増えて続けていることもあります。
「どうする」と、奥さん。
「まかせるよ」と、私。
「もう、また」と、渋い顔。
「てか、多いね」と、見渡します。
「うん」と、奥さん。
「帰るか」と、私。
「そうね、大蛇見たし」
「そう、また落ち着いてだね」
私たちは帰りの道中、散歩がてら引き返しました。
きっとくる。




