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193、敵愾心
毛を逆立てているニャンコは。
通勤時、駐車場まで歩いていっていると、痩せた猫が一匹・・・あの猫は・・・ふと、思いだしました。
先日、帰りの途中、マダムがワンちゃんを連れて立ち止まっていました。
なんだろうと思って、マダムの視線の先を見てみると、三毛猫が毛を逆立てて威嚇しています。
俺の縄張りと言わんばかりに・・・いや、他にものっぴきならぬ事情があるのでしょうか。
前足をぎゅっとして地を掴み、お尻をギュンと突き上げています。
やれるのかオイ!ですね。
その場所はアパートの入り口にあたります。
マダムたち通れないんですね。
ワンちゃんは吠えもせず、マダムと一緒に猫を見つめています。
猫はシャー状態・・・ああなると、にゃんこは一歩も退きません。
私はそんな一触即発の場面を一瞥して、家へと帰りました。
・・・そのニャンコが、朝いました。
怖いとです。