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158、昆虫採集セット
昭和の玩具遺産。
昭和の消滅玩具の筆頭、昆虫採集セットですが、アレ・・・私も持っていました。
あれは小一ぐらいだったかな、買ったか、買って貰ったかは忘れてしまったのですが、箱を開けると、それはもう子ども心をくすぐる専用器具の数々があり、心が躍ります。
ピンセット、虫メガネ、注射器、カラフルな液剤。
ふむふむ、虫を捕まえ、注射器で刺して標本にする。
私は高鳴る胸を抑えきれず、網を持って外に駆けだします。
しかし、小一の幼い身、とても一人では蝉やカブトムシなぞ採れる訳もなく・・・。
やっと捕まえたのは、モンシロチョウや小さなバッタでした。
いざ!
注射器を取り出し、液剤を入れ、ぶすり。
・・・子どもながらに強い罪悪感。
ことり・・・虫が息絶えます。
・・・標本準備もしてなく、食べてしまった段ボールのお菓子の箱へ。
・・・コレジャナイ感。
私は、昆虫採集を止めました。
あったなあ。




