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147、スペランカーの主人公になって大冒険したつもりになってみる
なってみた。
俺の名は素北蘭華、世界を股にかける冒険家だ。
伝説の秘宝が隠されている古代遺跡のダンジョンへと、俺は足を踏み込む。
おっ、目の前に坂道がある。
うりゃとジャンプ、意外と高すぎるう。
はっ!
気づくと一機減っていた。
ロープを登り、次のロープへジャンプ。
はっ!
残り一機・・・何故っ!
コウモリが行く手を塞ぐ。
ああっ、フンを金のフンを落とし・・・。
はっ。
GAMEOVER。
やってられっか!
コントローラをファミコンに投げつける。
プーン。
固まる画面に、虚しくカセットの発光ダイオードのランプが光っている。
やってみた。




