表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/109

第58話 アイツが再登場!?

「久々の三階層だ~!」


「…ん?そんな久々でもない気がするんだが…」


信之とイリスは直行直帰を使用して三階層に赴いた。


「さて、マップを使用してっと…。お、前回踏破した部分は再度歩かなくても良さそうだ。ラッキー!」


前回来た際は、マップスキルを持っていなかったため、再度踏破する必要があると思っていた信之であったがその必要が無くなった。


「…ね、ねえ、信くん。」


「ん?どうした、イリス。」


「あのさ、奏ちゃんの事なんだけど…どう思う?」


イリスは少し聞きにくそうに奏の事を聞く。


(奏ちゃんがもしかしたら信くんの事を狙っているかもしれない!信くんはその時どうするんだろう…。信くん、ロリコンだったりするのかな…。)


「どう思うって随分と漠然としてるなあ…。」


「あ、えっとその、かわいいとか好きとか…。」


「そういう意味?うーんかわいいし好きだよ?」


「ガッッッビーーーーーン!」


(信くんはロリコン、信くんはロリコン、信くんはロリコン…)


信之がロリコンだと思い、声に出してしまうほどショックを受けるイリス。


「ん?あ!?まてまて!かわいいとか好きとか、恋愛を対象とした意味じゃないから!妹として見て言ってるからな!」


異常なまでにショックを受けるイリスを見て、恋愛対象として聞いていることに気付いた信之。


「え…。じゃあ信くん、ロリコンじゃないの?」


「ロリコンなわけあるかぁあああ!!」


「YES!ロリータNO!タッチって言わない?」


「そんなこと一度も言ったことないよね??どこでそんな言葉覚えてきたの!?」


ロリコン疑惑を必死に撤回する信之であった。



「ここら辺からが未踏破の所になるな。」


「たくさんお宝を見つけよー!」


信之とイリスはメタルクィーンを避けながら進んで行く。


「むぅ~、目の前に美味しい美味しい経験値があるのに~…。」


イリスは目の前の特大経験値を抱えたスライムを倒せないことに不満をあげる。


「倒すのは、メタル系特効の武器を取ってからだよ。メタルクィーンは逃げないから、ゆっくり探そう。」


「…うん。」

(あれ?…まるで私が目の前にあるご飯が早く食べたくて駄々を捏ねてる子供で、信くんはそれを見るお母さんみたいな感じになってない?)


もう少し、女の子として慎みを持とうと思い始めたイリスであったが、今更感が否めなかった。



「お、財宝探しのスキルに反応があった!ここら辺にあるぞ。」


「遺跡もあるね!探してみよう!」


財宝探しのスキルは、100メートル圏内にあるアイテムを見つけてくれる。

特に範囲が広いという訳では無いので、範囲としての使い勝手はそれほど良くはないのだが、壁に隠れていたり、目視では気づきにくい場所にあるアイテムについては大いに役立ってくれそうだと信之は考え、取得した。


「ここの瓦礫の裏にあるようだ。」


「え?ここの裏なの?」


明らかに瓦礫が積み重なっているだけのように見え、普段なら見逃すような場所であった。


「どかしてみるか。よっと…。」


明らかに一人の手では持つことが出来ないような大きさの瓦礫を信之はどかしていく。これもステータスのおかげである。


「お、あったあった!」


瓦礫をどかしていくと、宝箱を見つけた。

宝箱自体は、瓦礫による傷は全く無かった。

何かしらの魔法保護がされているのだろうか。


「はーい、開けまーす!あ、ごまだれ〜って言うんだっけ…?」


「あー…、それはもういいかな…。ちょっとネタがコア過ぎたから…。」


「…そうなの?わかった。普通に開けるね!」


何故かガッカリしている信之は置いておき、宝箱を開けるイリス。


「こ、これって!!」


「どうした!いい物が入っていたか?」


ーーーーー

(名)

嘆きの大杖Ver.2


(概要)

────前略───そして1週間後、婚約者は町はずれの森で遺体となって見つかった。裸で倒れており、暴行の跡があった。


明らかに人が殴ったり締め付けたりした痕跡であった。

婚約者の亡骸を見たその者は、涙も声も出ることは無かった。

代わりに出たものは非常に強い憎悪であった。婚約者を埋めたその者は直ぐに自宅の地下へと向かい───後略────

※いつまで経っても杖を使用されない事に嘆いたその者が突然変異を起こした杖。ワイトは変異を起こし死皇帝となった。杖を使用する事で死皇帝を召喚することが出来る。

なお、以前取得した嘆きの大杖はただの杖となっているので注意。

ーーーーー


「…またお前か!?」


「なんか強くなっちゃってる!?」


「よし、イリス。この武器を君に贈呈し────」


「信くんも骨さんになりたいのかな?」


「大変申し訳ございませんでしたー!!」


食い気味にイリスから尋常ではない殺気を放たれた信之は即ジャンピング土下座でどうにか許してもらうのであった…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ