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特撮転生 仮面レイダーZEROM 最終回から始まるアナザーストーリー  作者: JING
第五章 亜人の街とリゾート地とルリコの決断
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第47回 浅い陰謀

娘が欲しければ俺を倒せ!!とかは古すぎるんだろうなぁと書いてから思いました。

ルリコの父親ブラックさんと戦ったその夜。


俺たちは家へと招かれ食事の席へと着いていた。

あの後すぐに起き上がった彼は己が負けたこと、テンションが上がりきってしまいあのような姿(大蜘蛛)を晒した上にそれを鎮めてくれた事に深く感謝の念を伝えられた。

やはり人の親らしく理性的な顔を持っていない訳が無いのだ。


ルリコ家のメイドさんに混じってヒナカさんも忙しそうにしておりそんな中、当のルリコは頭を抑えていた。


「どうかしたかルリコ、お前がそんなに頭を抱えるなんて珍しい。」

「お腹でも痛いの?」

「ちげーよ!・・・いや、ハヤトも上手く父ちゃんに乗せられちゃったと思ってさ。」「乗せられた?」

「そりゃテンション極まって変身したのはおかしいとは思ったけどさ、普通なら追い返して終わりなのに試合をするなんて父ちゃんの性格からしておかしい事なんだよ。」


「いよう婿殿!お待たせして申し訳ない、すぐに宴会を始めるぜ!」と登場したブラックはアロハシャツを着ていた。

コレも稀人由来のなんだろう、だが豪快な彼の性格とこのリゾート地にはよく合っている。


「父ちゃん・・・なんか企んでるだろ?」

「ギクッ!いや、なんにもないぞルリコよ!今夜は彼と共に沢山食って飲むといい!ハヤト君もミサキさんも満足いくまでな!」

「は、はぁ・・・。」

「ご馳走になりまーす!」


そこからは次々と運ばれてくる新鮮な魚介類を使った様々な料理に箸が休まる暇もなかったのだった。

その中にはルリコが語っていた魚の一夜干しも含まれており、大根おろしやカボスとの相性も抜群でよく酒に合うのだ、もちろん白いご飯のお供にも最高。

セルゲイで食べたものも勿論美味かったがこの街の海鮮料理は伝統料理という面も強く、どちらかと言えば俺に会うのはこちらのような気もしている。


そうして宴もたけなわという所でブラックさんは立ち上がるとこう宣言した。


「いやあ今日の酒は実に美味い!!そして我が愛娘がこんなにも強い婿殿を連れて帰ってきてくれた事が何よりも嬉しい!これが呑まずにいられるか!!」

「ごはあっ!?」


盛大に酒を吹き出すルリコ。

素早くヒナカさんがナプキンで彼女の口周りを綺麗に吹いた。


「いきなり何言ってやがんだオヤジ!!」

「オヤジだと!?父ちゃんと呼ばんか!」

「んな事どーでもいい、オレはそもそも母ちゃんにお見合いがあるから帰ってこいって手紙が来たから帰ってきたんだぞ?」

「なんじゃそら、初耳だぞ。」「はあ??」

「それはそうです、言ってませんもの。」


メイドに混ざってデザートを運んできたコハナさんがそこで初めて合流した、父親同様満面の笑みを浮かべている。


「でも安心なさいな、お見合いは嘘です。そうでも言わないと帰ってこないでしょう?」

「んな事しなくたって年末には帰るのに・・・。」

「そう言って三年も帰ってこなかったのはルリコでしょう?まあ、いい人を連れて帰ってきたのにはお母さんびっくりだったけどね?」


なるほど、ルリコの性格は父親似だったか。そして母親からはその美貌とナイスバディを受け継いでいるがしたたかさはそうでもないらしい。


「しかしな、俺はルリコの彼氏という訳では・・・。」

「わしに正面から打ち勝ったのだ、誇って良いのだぞ?」

「ハヤトさん、今はそれでいいですわ。」「母さん!?」

「あなたはちょっと黙ってて。ルリコ、ハヤトさんをどう思う?」

「えっと・・・ハヤトはすごくいい奴だぞ?はじめオレを助けてくれてそれからずっと一緒にいて・・・あれ??オレはハヤトが好きなのか!?」

「・・・恋愛感情もよくわかってなかったのね。それであなたはどうしたいの?」

「ずっとハヤトとパーティメンバーでいたいぞ!」

「そのうちわかるのかしらねこれは。」

「コハナさん、ずっと一緒にいたわたしでも切っ掛けが無い限り進展しなかったのでその・・・。」


結局その日は俺も酒を入れていたので早めに引き上げようとしたのだが泊まっていけという親父さんの圧力に負けゲストルームをお借りしたのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



翌朝。

朦朧とした頭を振りながらベッドから起き上がった俺の隣には当然のようにルリコが寝ていた。これで全裸だったら役満だろうが幸い彼女は見慣れない可愛いパジャマを着ていた。

こいつもこいつなりに実家に帰ってきてはしゃいでるんだろうな。


「ルリコ朝だぞ。」

「ふぇ・・・?今日はちゃんとオレの部屋で寝たはずなのになんでハヤトがいるんだ!??!」

「なんでっていつもみたいにお前が潜り込んできたんじゃ?」

「ここはオレの部屋だもん!ベッドだってでっかいだろ?」


言われてみればこのベッドはキングかクイーンサイズといった広さだ・・・目が覚めてきてよくよく見渡せば客室と明らかに違う可愛い私物だらけであった。

これは図られたな。


「最初から俺がルリコの部屋に通されたってことか・・・。」

「あっ!ちょ、パジャマとか恥ずかしい!」

「普段は胸隠してる程度だろ・・・。」


まあいい、さっさと顔を洗いに行こう。

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