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特撮転生 仮面レイダーZEROM 最終回から始まるアナザーストーリー  作者: JING
第一章 エルフと大樹と隠れ里
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第2回 お約束って言われてもな・・・。

ミサキはオタク文化に明るいようです。

それは俺にとって初めて見る光景だった。


西暦2562年の日本、それはほぼ全ての動植物が失われたディストピアだった。治世なんてものは既に大国に奪われて久しい・・・というよりも俺の生まれた時には大昔は日本という国だったってのを小さい頃学んだ程度だ。


話を戻そう、すなわち見渡す限りの生きている森なんてモノを見るのも初めてだったわけだ。

木々の間を抜けてくる爽やかな風、時折聞こえる鳥たちの歌声。それは映画や漫画といった創作物の中でしか知らなかったモノだ、燦々と輝く太陽の光なんてものも時々拝めるようなもので、こんなに美しい青空なんて俺は見た事もない。

そして俺は何気なく体を起こしたところでやっとそれに気づいた。


「脚が治っている・・・??いくらナノマシンが活性化したって欠損回復機能なんてなかったはずだが・・・。」


あの戦いで傷つき失われたはずの両脚はまるでそんな事なかったかのようにそこにあったのだ、それどころか全身の傷も全て完治しているようだ。


「あ、ハヤト起きたの?」と、不意に聞きなれた声の主が茂みから出てくる。


「ミサキ!?」

「あたし以外にあんたの知り合いがこの世界にいるワケ?」

「それはそうだな。」


彼女はミサキ・周防(スオウ)、元は組織の女幹部だったが今は俺のなくてはならないパートナーである。特徴的な露出の多いコスチュームはやはり俺の物同様に傷一つ無いように見えた。

で、どうやらボールのようなものをいくつか抱えているようだが・・・。


「その玉のようなものは?」

「木の実よ木の実。あたしが気づいた時にはハヤトと一緒になってここに寝てたの、だから水分は無いかと辺りを探してたら見つけてね♪意外とイケるわよ?」


とムシャリとかぶりついて見せるミサキ、ひとつオレに投げ渡してくる。


「・・・たしかに興味深いが・・・それより先にここは何処なんだ?俺が知る限りこんな緑に溢れて花まで咲いてるような場所は日本に無いはずだ、何処かに転送されたのか?」

「いや、どんだけの金持ちだってこんなに草木が生えてる場所持ってる訳ないでしょ・・・天然よコレ。」


先程も述べた通り、俺たちが元いた日本では地面から生えた樹木など絶えて久しい贅沢品である。

それがこんなに無尽蔵に・・・これが【自然】というものなのだろうか・・・。


「とにかくここに居たって何も解決しないわよ。何処かに人のいる場所を探さなきゃ・・・あ、そういえば!」と、スマホを取り出すと何かを検索しているようだ。


「ほらここ見てココ!このシチュエーケーションってあたしがよく読んでた異世界転生モノにそっくりじゃない??」


ミサキはサブカルチャーに詳しい、所謂オタクである。組織と戦い続けていた時にも合間を縫っては様々な本やフィギュア、映像作品などをよく収集していたものだった。

俺に余計な知識を与えてくれたのもコイツである。

異世界転生とはそんな彼女がよく好んでいた小説の題材のひとつだと思ったが・・・?


「アレか?主人公が死んだり別世界から召喚されたりしておかしな世界で戦うやつだろ?」

「戦うだけじゃないよ、スローライフしたり日常を過ごすようなのも人気あったよ!じゃなくて!」


お、この木の実ってモノ中々みずみずしくて美味いな・・・喉を潤すと同時に甘みが舌を喜ばせてくれる。こんなものは食べたこともないが・・・。


「この状況、ロケーションにシチュエーション!絶対に地球じゃこんな場所ありえないでしょう!」

「少なくとも日本にはな。」

「ハヤトにしては理解が早くて気持ち悪いけど・・・。」

「で、ここが異なる世界だとしたら俺たちはどうしてこんな所にいるんだろうな?」

「んー・・・多分あの時私たちは死んじゃって転生したんじゃないかな?そうでなきゃナノマシンでも修復不可能な傷を負ってた私たちが五体満足な上に服まで元通りな理由が無いじゃない?」

「それにしては・・・。」


今も尚、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

それはミサキにしたって同じはず。

もし、神という者がいて気まぐれにこんな事をしたっていうなら余程の悪神だ。俺たちにとってはナノマシンなど切っても切り離せない呪いのようなものなのだから。


「とにかく人里を探しましょ?お腹すいちゃった♡」

「それもそうだな・・・ん?今何か聞こえなかったか?」

「・・・聞こえたわね、まるで少女が助けを求めるような悲鳴が!」


助けを求める声があればここが異世界だろうと関係ない!俺たちは声の元へ一目散に駆け出すのであった。


「これはまさに冒険小説のお約束の展開ね!」

「俺はそれほど詳しくない。」

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