表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
織田家の家臣になったと思ったら小田家でした…!  作者: 長谷川ヨシテル(れきしクン)
8/8

第8話 大殿様が亡くなった!小田家はどうなるんだ…!

戦があった。

また小競こぜり合いではあるけど。


うーん、これから小田おだ家はどうなっていくんだろう。


いや、実は、小田家にとって、

ドデカすぎる出来事があったのよ。


お屋形様のお父さんが亡くなった。


大殿おおとの様」と呼ばれていたお父さんは、

お墓に刻まれた名前とかを見ると、どうやら、

政治まさはる」さんという本名だったらしい。


お屋形様と同じく領民や家臣から

人気があったお方だったけど、

川越かわごえ城の戦いで北条ほうじょう家に大敗してから、

怪我けがや病気?もあってか隠居いんきょ同然になってた。


そして、先日、2月22日だったかな?、

57歳で亡くなったらしい。

現代だと「早すぎる…」となるけども、

この時代だと、天寿てんじゅまっとうした感じっぽい。


今の会社とかでもそうだけど、

社長とか会長が亡くなると、

会社の組織や経営方針がガラッと変わったり、

社員が不穏ふおんな?動きをしたりするよね。


あ、そうだ、こっちに来る前、

ちょうど芸能会社でそんなことがあって、

退社騒動とか、色んなドタバタ劇あったな(笑)。


これは戦国時代も同じ。


お屋形様がまだ18歳で(あ、年齢やっと分かりました)

められているからなのか、

北条家に敗れた小田家の権威が落ちたからなのか、

他の大名から引き抜きがあったからなのか、

もしくはその全てなのか、

それまで小田家の指示に従っていた武将が、

何人か、他の家の配下に移籍してしまったっぽいのだ。


社長会長が亡くなって、御曹司に期待できないから、

ライバル他社へ転職って感じなのかな。


大殿様のお葬式も大々的に行ったんだけど、

そこには一応、弔辞ちょうじみたいなのは送られてきたけど、

参列自体は無くて、葬式の後からは音沙汰おとさたが無い。


現代だったら「裏切り者!」とか言われそうだけど、

この時代だったら別に普通のことみたい。

もちろん小田家のみんなは怒ってはいるけどね。


特に、そういった転職する武将たちっていうのは、

国境くにざかいに領地を持っている人が多いみたい。


例えば、今回の転身組の代表に「真壁まかべ」さんって人がいる。


小田家の北に領地を持っている人なんだけど、

以前は小競り合いをしている時期もあったらしいんだけど、

川越城の戦いは大殿様とかお屋形様に従ったりで、

小田家に従っていた感じだったのよ。


だけど、大殿様が亡くなったのを機に、

小田家との関係を断って、

小田家のライバルの「結城ゆうき家」に従うようになったみたい。


この真壁って人は、一度、お城で会ったことがある。

安芸あき殿どの」とか「安芸(のかみ)殿」って呼ばれてたかな。


当時、小田家に従っているって言っても、

ほぼほぼ独立したような存在だったらしく、

小田家ではゲスト的な扱いで、丁寧におもてなしされてた。


庭園を見ながらお屋形様と真壁さんが談笑している時に、

お屋形様が、わざわざぼくを読んで紹介をしてくれた。


年はひと回り上くらいなのかな?

バイト先のアラサーのフリーターの人と比べると、

超絶雲泥うんでいの差があるほどの落ち着きがあって、

人生経験とか豊富なんだろうなと思った。


すごいニコニコしてぼくに質問してくれたりして、

全く悪い印象が残ってない。


その体験を踏まえると、ちょっとコワいことはコワい。

だって、こんな簡単に敵になっちゃうんだって。


そんで小田家もプライドがあるから、

結城家に付いた真壁家を攻撃する動きを見せて、

領地の境目あたりで小競り合いがあったわけ。


死んだ人はいないけど、怪我をした人はいるみたい。


小さな戦いではあるけども、

ぼくがこの時代に来てから2年ぶりの合戦だった。


そんで、どうやら、負けたっぽい。


真壁さんは、戦いだと“鬼神きじん”のような活躍をするから、

夜叉やしゃ真壁”っていうニックネームで呼ばれているらしい。


かっちょいい…。


しかも、真壁家の旗は「いのしし」らしい。

彦次郎ひこじろうが下手な絵で描いて説明してくれたけど、

実物は多分、めっちゃかっちょいい、はず。


とか、呑気のんきなことを言ってる場合じゃ無い。

これから小田家はどうなっていくんだろう…。


今回の戦いで、お屋形様は出陣してない。

ぼくも戦うのは仕事じゃないから、

お城で軍役ぐんえきの計算とか整理の仕事をしてた。


軍役っていうのは、

これだけの領地を持っている人は、

「馬に乗った人を○人、槍の人を○人、弓を○人、足軽を○人」を、

準備して出陣してくださいっていう命令のこと。


初めてやったんだけど、

これも前例だったりを参考に、

アドバイスを聞きながら、

彦次郎とか同僚と一緒にまとめた。


今回は小競り合いで程度の合戦だったから、

数時間でできたけど、

これが「関ヶせきがはらの戦い」みたいに、

数万人?とかの単位の合戦だったら、

この軍役計算の仕事、しんどすぎるだろ!とか思った。


あれ、石田三成いしだみつなりとか、秀吉ひでよしの家臣の時、

こんな仕事やってたんじゃなかったっけ?

あの人、相当、仕事できたんだろうな。


っていうかさ、軍役ってあったんだな!

大名がごっそり百姓とかを召集して足軽にして、

武将たちが率いて戦うとか、そんなイメージだった!


こんな小単位?で、兵を集めてると思わなかった。

どうやら、他の大名とかも、基本はこのスタイルらしい。


その小単位な部隊を、その地域のお偉い武将が率いて、

1つの大きな部隊にして戦っているみたい。


そんでもちろん、その総指揮はお屋形様。

小部隊の集まりとは言っても、

お屋形様の合戦方針に従って動くのが基本ルールらしい。


うーん、リアル戦国は、とても勉強になる(笑)。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ