宿命…兄パート「最大の試練」
折り返し地点かな?
ギガントオークは、わたしをお嫁さんにすると決めているので…。
その為には…ギガントオークのお嫁さんの役割のイロハを知ることが重要らしい。
そのいち、旦那様に会えば感謝する。
そのにっ、旦那様に聴いて奉公する。
そのさん、旦那様は嫁の子作り要求に必ず応える。
の、三つ。
とっても簡単で覚えやすいが…、これを常と思えば…大変なのでは?
という疑問が少しあるが、慣れる事のことらしい…。
「マアァア、ヤッデミロオオ、ソノイチイイカラダアア」
「ありがとうございます…旦那様…」
できるだけ心込めて、日々の誠意が伝わるように言霊を作る。
「オオオォ、ウマアアイジャアナイイカア。…ツギダアア」
「えっと…、何か御用はありませんか?」
言霊を丁寧に丁寧作って…尋ねる。
「ヨシヨシィ…、サイゴノ…コオオ、ホシイトキノオオ、イッテミルノダアア」
「…旦那様、その…、………………のです」
なんだかすごく恥ずかしいし…、言えない…。
「フムムゥウウ、ヨクキコエナイゾオオ、…オモイッキリイイ、スナオニナレエエ」
「ください……………………」
すごく心の抵抗があり、超えてはいけないような境界線とも感じる。
「ンンン、キコエヌゾオ?ソレデワアア、オマエノニゾムモノワアア」
優しく腹を、トントン…トントン…と、突いて…。
「テニハイラナイゾオオ?」
「………………恥ずかしいです」
子供が欲しいとか…、まだ、分からないのに言われても困る…。
「ナニイ…、シンパイスルナアア、オレヲシンジテエエ、オマノモトメルモノオオ、キカセテオクレエエ」
「旦那様の…、旦那様の…」
「GUGIGIGIGIGIGIGIGIGI!!!!!!!!」
「ヌウウウ、イイトコロデジャマアキタカアア」
強い氣配が近づいてくる…、
…、
よく知っている氣配だ…。
「お兄ちゃんを返してもらうよ!そこの変態ギガントオーク!!」
「グハハハハアア、キタナアアイイ、ムシメガア、オレノヨメエヲ、ヌスムノカアア、オロカアア」
ギガントオークが背中に合った…巨大な棍棒を手に取り、妹に容赦なく振り回す。
…妹?
「えっ、強!!」
「グガガガ、オマエタリナイナアア。ヒビタダイキテタダケカア?ツヨクナルモノオオ、ヒビニジュウッカイイイ、コンボオオフルウウ。オマエソレシテナイナアア、オマエマケルウ、クル、マチガアアイイ!!」
なんだろう…このギガントオークに尽くしてもいいような氣がしてくる…。
「なーんてね。お兄ちゃんみててよー!ひさぁぁああつぅぅううう!!!!」
あれ?妹のこの前の振り方は…。
「タッコオオオオオゥゥゥゥウウウウウウウ…………ッル!!!!」
「チイサアナカラダデエエ、キクカッ…………………………………………………ア?」
ッヂっと嫌な音が一瞬響き…ギガントオークの胸には、妹の蟲の体サイズの穴が空いていた。
「ガアアアアアアアァァァアアアアアアア!!!!!!!!」
「わがタックルに…、ぶつからないものは居ない…」
思春期独特の感性…。
妹だ…。
うん、なんか納得できるものがある。
「お兄ちゃん大丈夫?」
「あ、はい…」
「………………もしかして、お姉ちゃんの方になってる?」
「え?」
「お姉ちゃんは、解離性同一性障害………二重人格なんだよ?」
今日も
ありがとうございます。
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