日常パート 神話の法則「日常の世界」「冒険の誘い」
はじめまして、QIと申します。
ノックターンノーベルで普段執筆してます。
大人中の大人の方は、是非一度…!
よろしくお願いします。
「…おい、なんで俺が流行りの小説のような美幼女になってるんだ?」
澄みきった水面に映る自分の姿に疑問を投げかける。
「ぷぷ…、おにぃちゃんカワイイ❤︎いや、おねぇちゃん…?ぷぷ…、カワイイ❤︎……あっはっはっはっはー!」
この無礼極まりない笑い方をするのは、お恥ずかしい事に…、ほんとうにね…、腹立たしい事に…!………………俺の妹だ…。
「そして…妹!お前………、おまえ………、………………っ!蟲じゃねえかぁぁぁああああああああ!!」
しかも、凝ったホラーゲームレベルの排泄物色の蟲色!
俺は…、
俺は…、
俺はなぁ…、
ケージに収まってない蟲が…、
超絶極論…
ものすごおおおぉぉぉく、
苦手なんだよ!!
俺は異世界の星に招待された。
確か…そう……だった………はずだ…。
記憶が曖昧だが…俺はごく普通の家庭に生まれて、親は…サラリーマンの父親とキャリアウーマン母親で、愛情は分け隔てなく俺にも妹にも与えられていた。
だからこそ…、不満だった…。
俺は、学業も体力も社交性も上の上で成績は常に上位、運動能力も高いから球技系の代表になった事もある。
それなのに…、それなのに…!
妹は、単に容姿が優れてるだけだ!社交性は…女性特有のエリア内でなら問題ない程度だが、男性に対するマナーは…全然ダメダメだ!!
幼少の頃より躾けてる筈…筈だが…!女では問題ない事でも…男では、馬鹿にする意味になってしまう質問と態度を…何度も…何度も…、言っても…言っても…一向に改善できない!俺が後でフォローする苦労も知らずに!!
…。
古い記憶に親に頼まれた記憶がある…。
お兄ちゃんだから、妹の面倒みてね。
頼むぞ!お兄ちゃん…!おまえならできる!!
と、
だから、
躾は兄の仕事だ。
嫌でもやる。
妹への躾…最初は単純に言霊だけで説得したが、全然聞かないから手をつないで言い聞かせたら、5才まで通用したはず…。
しばらくして、今迄の方法で聞かなくなったから…今度は腕を掴んで揺らしながら、説得に変えて言い聞かせた。
6才までこの方法で行動が良くなり…6才終わりに近づくにつれて聞かなくなってきた。
鞭でダメなら飴を…、の時期もあった。
だが、ダメだ…。
余計にひどくなって、仕方なく鞭のみになった。
…皮膚をつねって言い聞かせた。
激しく怒鳴るは、やった時にまったく聞かないから一回でやらなくなった。
ぽこっと叩く、8才。
ぺっちっと叩く、9才。
殴る…は、9才の終わりに…一回だけやって、全然ダメだから一回きり………………自己嫌悪にもなるからな…。
主張してきた乳房を触る。
唇を触る。…ダメ不採用。
臍を触る。採用!現在進行形。
はぁ…、そんな感じで妹の躾をしながら俺も妹も社会人になり、小さい仮住いで日々平穏に過ごしていた。
そんなある日の躾中の夜…。
ピロン♩ピロン♩…ピロン♩ピロン♩
「…ん…メール?…お仕事の?」
「いや、ゲーム関連だな」
ピロンピロン♩ピロンピロン♩…「喫緊のBusiness Timeです」が仕事だと…あれ程教えたはずだが…、躾追加だな…。
「…見ないの?」
「お前の躾が終わってない」
「…はぁーい」
今日は妹の仕事の発注ミスがあった分の躾をした。
まったく…、取引先と工場に二重迷惑しやがって…。
…、
……、
………。
「…だから氣を集中して、仕事するように」
「…うん、お兄ちゃん…」
さて、ゲームのメールを見るか…。
実は結構ゲームが好きで、息抜きのゲームが何よりも上の上を維持するためには…、マジで世話になったんだぜ?
「ゲーム禁止」とか、狂った事言う奴もいるが…無視してきた俺を見れば、どっちが人生の効率的に生きてるか証明できてると思わないか?
「異世界の星…招待状…、ほう…、ほうほう…、良いな…許可受けよう」
「わたしも行ける?」
「あー…、あ…、いけ…る…、ようだな」
「じー」
「はあ…、良いだろう、エントリーしといてやる」
「ありがとうお兄ちゃん❤︎」
放っておくと後で面倒だからな。
…、
…そこからの記憶が曖昧だ…。
何かを設定するような…、いや…会話を…、イメージを…、プログラムコードを…、イラスト…、ポトショ…、ダメだ…思い出せない。
で、冒頭に戻る。
「ふふ…❤︎そうみたいだね〜、不思議な感じ……でも……、さいっっっっっっこぅ!な、氣持ち!羨ましい?」
「全然!つぅーか!近づくなよ!近づいてくんな!!…、すいません近づかないでください。お願いします…、だから、あのね、妹様?」
「えー、今のわたしぃ…男の子みたいなのよねー、ほら、TMK付いてるし」
「いや、意味わからねーよ!…すいません近づかないでください…」
妹の唯一無二の優れていた容姿は見る影もなくなって…、巨大な蝶の羽を持った蟲になって…、蜂の針がある所からTMKのようなものが生えて…、存在がもうね…セクハラの塊としか言えないモノに成ってしまった…。
…はあぁぁぁあ。
と、大きな溜息が出る。
とにかく、この世界の常識的は大丈夫なのか?アウトなのか?確認できる所へ行くしかない…。
お疲れ様です。
物語を書くって楽しいですね。