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もふもふとむくむくと異世界漂流生活  作者: しまねこ


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とりあえず食おう!

「おお〜〜準備完璧。さすがだな」

 食材の仕込みが全部終わったところで、全部まとめてサクッと収納した俺達は、いそいそとテントの外へ出た。

 そして、準備万端整ったバーベキュー会場を見て思わずそう呟くと、ハスフェル達三人が揃って振り返りドヤ顔になっていたよ。

 まあ、もうバーベキューも数えきれないくらいにやっているから準備もお手のものだって事だな。

 当然、完璧に準備の整った会場を見て全員揃って拍手喝采となり、進み出た俺は、サクラの入った鞄から早速差し入れの食材と俺の手持ちの食材を順番に取り出していった。

 ちなみに、俺が何か取り出す度に拍手が沸き起こり全員揃って喜んでくれるもんだから、俺も途中からはノリノリになって、ジャジャ〜〜ン! とか言いながら、ちょっと勿体つけて取り出していたよ。



「おお、これはなかなかの量だな。しかも……季節の違う魚もあるのはさすがだな」

 山盛りになった各食材を見たハスフェルが、驚いたようにそう言ってギルドマスターのヴォイスさんを振り返る。

「そりゃあ張り切って集めてきたぞ。特に寒ブリは焼いて良し煮て良しの最高食材だぞ」

「ちなみに今回は、寒ブリとカサゴ、それからサンマにヒラメにカレイのお刺身と握り寿司もご用意しました!」

 ドヤ顔のヴォイスさんの横から、俺は寒ブリの刺身のお皿を手にそう言ってドヤ顔になった。

「それは素晴らしい。是非いただこう」

 笑ったハスフェルの言葉に、またしても全員揃っての拍手大喝采となったのだった。

 まあ、もう皆お寿司やお刺身の美味しさに目覚めているからね。

 うん、いざとなったらスライム達に追加の具材を捌くところから準備してもらおう。

 さすがに持ち込み食材は多すぎたので全部は捌けなかったんだけど、ヴォイスさんもアレクさん達も、皆笑って、残りはケンさんが持っていて好きに使ってくれればいいと言うだけで、誰も引き取ってくれなかったんだよ。

 なので、寒ブリもまだまだ在庫があります。



「では、まずは乾杯しましょう! ええと、新人テイマー達の頑張りとますますの活躍を願って! 愉快な仲間達、最高〜〜〜!」

 ビールの入ったグラスを手にした俺の言葉に、好きなお酒を入れたグラスを手にした皆も、笑顔でそれに続く。

「新人テイマー達の頑張りと益々の活躍を願って! 愉快な仲間達、最高〜〜〜!」

「強くて優しい世界最強の魔獣使いのケンさんに心からの感謝と尊敬を! 愉快な仲間達、最高〜〜〜!」

 笑ったハスフェル達の声に続き、まるで打ち合わせていたかのように声ぴったりなヴォイスさん達の乾杯の声が重なる。

「あはは、お褒めいただいて恐縮です。でも、強いのは俺の従魔達であって、俺は思いっきりヘタレですからね!」

 思わず胸を張ってそう言うと、ヴォイスさん達が揃って吹き出していた。

 え? 嘘は言っていないぞ。

 でもって、俺の言葉を聞いて大爆笑したハスフェル達が、うんうんと頷きながら揃って拍手していた。

 ううん、自分で言っておいて言うのもなんだけど、あそこまで全面的に同意されるとそれはそれでちょっと悔しいぞ。

 まあいい、とりあえず食おう!



「うわあ、この寒ブリの握り、最高だな」

 新作の寒ブリの握りを一口食べて思わずそう呟く。

「この、寒ブリのお刺身も最高だよ。シルヴァ達も喜んでいるみたいだね」

 右肩の定位置に座ったシャムエル様の言葉に力一杯頷く俺。

 ちなみに俺の頭上では、最初にお供えした際にいつものように後はお好きにお取りくださいとお願いしておいたので、いつもの収めの手がそれはもう大はしゃぎであちこち飛び回っては新作メニューを中心に撫でまわし持ち上げ、その合間にはヴォイスさんやアレクさん達新人テイマーさん達も撫でてくれている。多分だけど、恐らく何らかの加護的なものを与えてくれているのだろう。

 もちろん、新人スライム達も収めの手は遠慮なく撫でまわしている。

 従魔達には収めの手は見えていないはずなんだけど、どの子も撫でてもらった時に不思議そうに時折空中を見上げたりもしている。

 でも、撫でてもらってとりあえずご機嫌なのを見て、まあいっかと疑問は全部まとめてふん縛って明後日の方向へ全力で投げ飛ばしておいた。



「ううん。この、カサゴ、なんて言うか身が甘い。甘エビとはまた違う甘さだけど、めちゃ美味しいしか出てこないぞ」

 最初に新作のお寿司系を中心に攻めた俺は、途中からは一人用コンロを二つ確保して、一つには鉄板を、もう一つには金網を載せて一人バーベキューを楽しんでいるよ。

 もちろん食材は持ち込みの魚介類オンリー。

 ヴォイスさん達は、途中から完全に目標が肉に移行していて、岩豚と各種ジビエの間を往復して焼肉を堪能しているみたいだ。

 うん、肉は好きなだけ食って良いから、君達は野菜も食え。

 脳内で思いっきり突っ込みつつ、俺も追加のカサゴと鎧海老の切り身を鉄板に並べる。

 ちなみに金網の方には、帆立とサザエを殻ごと焼いているんだけど、それが今まさにぐつぐつと沸き立ち始めたところだ。

「ここに醤油をまわしかけてっと」

 貝殻ギリギリのところに醤油を回しかけると、一気に醤油の香りが立つ。

「ああ、この香りの最高な事……」

 思わず目を閉じて深呼吸してしまったけど、俺は間違っていないよな。

 シャムエル様まで一緒になって深呼吸しているのを見て、顔を見合わせてシャムエル様と揃って二人して吹き出した俺達だったよ。

 はあ、海鮮バーベキューも最高だな!



挿絵(By みてみん)

2026年3月12日、アース・スターコミックス様より発売となりました。

「もふもふとむくむくと異世界漂流生活〜おいしいごはん、かみさま、かぞく付き〜」第六巻です。

いよいよ、早駆け祭りが始まります!

そして、お祭りの後のあれやこれやからクーヘンのお店が開店まで。

怒涛の展開な第六巻を、どうぞよろしくお願いします!



挿絵(By みてみん)

2026年2月13日、アース・スターノベル様より発売となりました「もふもふとむくむくと異世界漂流生活」十三巻の表紙です。


もちろん今回も、れんた様が最高に可愛いくて素敵な表紙と挿絵を描いてくださいました!

冬のバイゼンでの冬祭り、スライムトランポリンでまたしても大騒ぎです!

どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

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