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もふもふとむくむくと異世界漂流生活  作者: しまねこ


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今日もスライムテイムだ!

「じゃあ、まずは一回目行きますよ!」

「おお〜〜〜!」

 スライムの出現する茂みの横で小石を拾った俺の声に、嬉しそうな新人テイマー達とテイマー希望者達の声が返る。

 そして、彼らから少し離れたところでは、ハスフェル達もやる気満々で鞘付きの剣を構えている。

 従魔達は、そんな俺達を取り囲むようにしてこれまたやる気満々で待機してくれている。

「新色、来い!」

 そう言って、手にした石を茂みに思いっきり投げ込む。

 しばしの沈黙の後に、スライム達が茂みから一斉に飛び出してきて四方八方へ逃げる。

「ピンク発見!」

 サクラをそのまま乳白色にしたみたいなピンク色のスライムが見えて、俺は嬉々として剣を振った。

 もちろん、うっかり斬らないように鞘付きのままだ。

「おお、これはホームラン級の当たりだぞ」

 綺麗な放物線を描いて飛んでいったピンクのスライムは、かなり遠くまで飛んで小さな葉が密に茂る大きな木に突っ込んでいった。

 木の幹にぶち当たるのと違い、あれはどこにいるのか探すのがちょっと大変そうだ。

 苦笑いしながらそんな事を考えて走り出そうとした時、羽音が聞こえて思わず上を見る。

「じゃあ捕まえてきてあげるわね〜〜」

 ちょっと得意そうなの声の後、上空を旋回して警戒してくれていたお空部隊の子達の中から、パタパタとハトくらいのサイズになったセキセイインコのメイプルがそう言いながら飛んでいく。

 あれくらいの大きさなら、木の中に突っ込んだスライムを見つけるのも容易なのだろう。

 特に、お空部隊の子達は俺なんかよりもはるかに目が良いからな。

 他の人達も、それぞれまずは一匹目は確保出来たらしく、皆嬉々として走っていく。



「お待たせ〜〜〜」

 しばらくして、ちょっと伸びたパステルピンクのスライムを捕まえたメイプルが羽ばたきの音と共に戻ってくる。

「おう、ありがとうな」

 頭上からポトリと落とされたパステルピンクのスライムを両手で受け取り、手袋を外した右手で改めて掴み直す。

「俺の仲間になるか?」

「はあい! よろしくお願いしま〜〜す!」

 ピカっと光ったパステルピンクのスライムが、嬉しそうにそう言ってくれた。

「よし、お前の名前はピーチだよ。よろしくな」

 この色を見たら、これしか思い浮かばなかったんだよ。

 嬉しそうにビヨンと伸び上がったピーチを右手でそっと軽く押さえてやると、もう一回ピカッと光り俺の紋章が刻まれた。

「わあい、名前と紋章もらった〜〜!」

 これまた嬉しそうにそう言ったピーチは、そのままころりと俺の手の上から転がり落ちると、周りに集まってきていたアクア達とおしくらまんじゅうを始めた。

「すまんが、こっちも頼むよ」

 笑ったハスフェル達も、それぞれパステルピンクとパステルイエローの子達を捕まえていて、笑った俺は順番にテイムしてやったよ。

 ちなみに、アレクさんは俺と同じパステルピンクの子を、ダイさんとナフさんはクリアーの子を、パロットさんとユーニンさんも俺と同じパステルピンクの子を、そしてクラウスさんはパステルイエローの子をそれぞれテイムしていた。

 そして、ギルドマスターのヴォイスさんはピンククリアーの子を、ザックさんはクリアーの子をそれぞれしっかりと確保して上手くテイムしていた。

 うん、さすがは上位冒険者。一度口頭で教えただけですぐに実戦に移ったけど、確保からテイムの仕方まで完璧だったよ。

 そして俺達の周囲は、従魔達が瞬殺したスライムの小さなジェムが大量に転がっていて、アクア達が嬉々として集めていたよ。

 ここで出るパステルカラーのスライムのジェムは、いつもの定番のスライムのジェムと同じで特に色や形に変化は無い。

 新人さんやギルドマスターに確認したんだけど、自分達は狩りに参加していないから、ジェムはまとめて引き取ってくれと言われたので、お礼を言って俺が全部まとめて引き受けた。

 って事で、スライムテイムの時に集めたジェムは、全部まとめて一割引きジェムの在庫になったよ。



「いやあ、これは可愛いですね」

「上手くいって良かったです。これで胸を張って帰れますよ」

 満面の笑みでスライムをおにぎりにしているヴォイスさんと、こちらも満面の笑みでスライムをおにぎりにするザックさん。

「どうしますか? 次に行っても大丈夫ですか?」

「お願いします!」

 全員から綺麗に揃った返事が返り、笑った俺は足元に転がる小石を引き寄せて拾った。

「じゃあ、いきますよ〜〜〜! 新色来い!」

 そう叫んでもう一度茂みめがけて石を投げ込む。

 またしても爆発したみたいに一斉にスライムが茂みから逃げ出し、俺はこっちに向かって飛んできたパステルイエローのスライムをさっきよりはちょっと優しく吹っ飛ばした。

 今度は近くの木の幹にぶち当たってずり落ちていったので、急いで走って駆け寄り根本に小さくなっていたパステルイエローのスライムを捕まえたよ。

 無事にテイムしたパステルイエローの子は、ミモザと名付けた。

 近くの公園によく咲いていたんだよ。まあ、あれはもうちょっと濃い黄色だった気もするけど、別にいいよな。

「よろしくです!」

「こちらこそよろしくね〜〜!」

 嬉々としておしくらまんじゅうを始めたスライム達を、俺は満面の笑みで眺めていたのだった。



挿絵(By みてみん)

2026年3月12日、アース・スターコミックス様より発売となりました。

「もふもふとむくむくと異世界漂流生活〜おいしいごはん、かみさま、かぞく付き〜」第六巻です。

いよいよ、早駆け祭りが始まります!

そして、お祭りの後のあれやこれやからクーヘンのお店が開店まで。

怒涛の展開な第六巻を、どうぞよろしくお願いします!



挿絵(By みてみん)

2026年2月13日、アース・スターノベル様より発売となりました「もふもふとむくむくと異世界漂流生活」十三巻の表紙です。


もちろん今回も、れんた様が最高に可愛いくて素敵な表紙と挿絵を描いてくださいました!

冬のバイゼンでの冬祭り、スライムトランポリンでまたしても大騒ぎです!

どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

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