海老料理三昧だ!
「ううん、海老天うどん最高だな。よし、また食べたいから海老天も量産しておこう」
大満足の昼食を食べ終えた俺は、手早く食器を片付けてから宿泊所のキッチンに立って何から作るか考える。
「まずスライム達には、定番のお寿司各種を量産してもらおう。でもってその間に、俺が海老天を作る。ついでに天丼も食べたいから、天丼用の野菜とか、かき揚げなんかも一緒に一通り揚げておこう。これは具材を揚げておけばいつでも作れるからな。あ! 海老天握りとかもいけるな。よし、これも作ろう。じゃあ順番に作っていくか」
「ご主人、何を出しますか〜?」
跳ね飛んで作業台の上に来てくれたサクラにそう聞かれて、各種寿司ネタや海苔なんかを一通り出してもらい、まずは酢飯を量産する。ここは俺がやらないといけないからね。
それからスライム達に出来上がった酢飯を渡して、定番の握り寿司と巻き寿司各種を作ってもらうように頼んでおく。
「こっちの天ぷら準備も頼むよ。その後にも色々と作る予定だから、全員行かないでくれよ」
「はあい、じゃあこっちもお手伝いしま〜〜す!」
寿司の具材に群がるスライムたちを見て慌ててそう言うと、アルファとベータとゼータ、それからイプシロンがアクアとサクラと一緒に来てくれる。
「おう、よろしく。じゃあまずはこの天ぷら準備を頼むよ」
サクラに取り出してもらったカボチャや玉ねぎ、サツマイモやナスなんかも並べておく。
魚介類は、雑魚海老とイカ、それから白身魚の切り身、一口大に切ったホタテも用意してもらうよ。
塩胡椒はいつものように俺がやり、それ以外はスライム達にお任せしておき俺は油の準備をする。
「ご主人、出来たよ〜〜!」
「こっちも準備完了で〜〜す!」
完璧に準備された具材を受け取ったら、後はもう順番に揚げていくだけだ。
揚げるのは俺がやらないといけない場面なので、少し離れて待ち構えているサクラに油が切れた分から順に渡していき、黙々とひたすらに天ぷらを揚げていった。
それが終われば、サラダ巻き用に尻尾まで殻を剥いた雑魚海老をエビフライにしていく。もちろん、これも塩胡椒以外の下準備は全部スライム達がやってくれる。
ついでに鎧海老の脚も殻を剥いでもらって、鎧海老の脚の天ぷらとフライも量産しておく。
「この鎧海老の身は、どう料理するかな」
とりあえず、さっき切った鎧海老の身を一塊取り出してみる。
うん、これが海老の身だなんて、俺の常識ではどう考えても有り得ないんだけどなあ……。
あまりにも巨大なそれを見て、若干遠い目になる俺。
「よし、あの巨大車海老と同じようにこれも薄切りにして、しゃぶしゃぶを準備しておこう。絶対に美味いと思うからな。それから、あの味噌がめっちゃ美味かったから、あれを集めてこの身を一口サイズに切り分けて味噌で和えてみるか。調味料は、ちょっとお酒とお酢かな。鎧海老の酢味噌和え。ううん、聞いただけで美味そうだ。後は薄めに切って刺身もいけそうだし、握りの具材にもなるな。後は……うん、バター焼きは絶対に美味そうだから、これは作っておこう。巨大車海老のバター焼きとの食べ比べなんてのも良さそうだしな」
にんまり笑った俺は、後はもうスライム達に指示をして手伝ってもらいつつ、ひたすら思いつくままに新作料理を量産していったよ。
シャムエル様は、俺が何か作るたびに、どう聞いても失職の歌に聞こえる試食の歌を歌いつつ踊りまくっていたよ。
ちなみに一口サイズに切り分けて作った鎧海老マヨは、悶絶するくらいに美味しくて速攻量産したよ。
後はエビチリも作ったし、端っこの方やハンパに残った分は全部集めて細かく刻んで、鎧海老チャーハンも作ってみたら、これまたあまりの美味しさに、シャムエル様と二人して悶絶する事になったのだった。
「さてと、後は何を作るかなあ」
チャーハンと鎧海老の脚を入れたカニ玉ならぬエビ玉も量産したところで、一息ついて取り出した麦茶を飲む。
「そうだ。鎧海老や巨大車海老の切り身をフライにして、パンに挟んでサンドイッチにするのもありだな。これはオーロラソースバージョンと、タルタルバージョンを作っておこう。これも絶対美味いやつだ。あとは、たっぷりのバターと一緒に丸ごとオーブンで焼くのもありだな。あ、これにチーズを振りかけて一緒に焼くのもありだな。よし、これはオーブンに入れておけば出来るからすぐに作ろう。後は、ブロッコリーやほうれん草と一緒に切り身にしたのを炒めて、中華風の味付けにするのもありだな。鶏がらスープと醤油、ごま油でなんとかなるだろう。他には……すり身にして海老のつくねにするのもありだな。あ、これは海老しゃぶの鍋に入れられるな。よし、これも作ろう」
作りたいものが次々に出て、俺はもう満面の笑みになって待ち構えていたスライム達に順番に指示をして行ったのだった。海産物万歳!
「いやあ、それにしてもうちのスライム達は本当に優秀だねえ」
張り切って俺の指示通りにせっせと下拵えをしてくれるスライム達を見て、俺は満足のため息を吐いたのだった。うん。俺はもう、この子達無しで料理なんて、絶対に出来ないと思うぞ。




