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朝昼兼用ののんびり食事タイム

「おおい、そろそろ起きろよ〜〜〜飯だぞ〜〜〜〜!」

 順番に皆の部屋にノックをして声をかけてから、リビングへ向かう。

「じゃあ、今朝も作り置きで良いな。俺はおにぎりが食べたいから色々出しておこう」

 自分が食べたかったのでおにぎり色々盛り合わせの大皿と、それから肉巻きおにぎりも出しておく。

「そうなると、当然味噌汁だな」

 わかめと玉ねぎたっぷりのお味噌汁を温めておき、パン用には揚げ物や燻製肉や目玉焼き、茹で卵とスクランブルエッグも出しておいてやろう。それから自分用にだし巻き卵と鶏ハムも出して並べる。

「ああ、おからサラダの在庫が減っているなあ。また作っておかないと駄目じゃん。これは俺が好きだから品切れしないようにしないと」

 サラダ各種を取り出して並べながら、そろそろ減ってきている在庫が幾つかあるのに気がついてそう呟く。

 よし、休みが終わったらオリゴー君とカルン君の従魔探しの為に狩りに出かける事だし、今のうちに少し料理をしておくか。って事で、スライムトランポリンまでの間に少しでも料理をしておく事にしたよ。

 パンが主食の人達用に、いつものようにサンドイッチを始め惣菜パンや食パン、ロールパンなんかも色々と並べておく。いつもの簡易オーブンを出しておけば、焼きたい人は自分で焼いてくれるからな。

 マヨネーズやバターなどの調味料も取り出し、ホットコーヒーと紅茶の茶葉と茶漉しやポットも出しておく。携帯コンロにはお水を入れて火にかけておけば、セルフで好きにしてもらえる作戦だ。

 後はジュース色々出して置けば準備完了!



 ちょうど準備が出来たところでまずハスフェルとギイが起きて来て、次にランドルさん。リナさんとアルデアさんまでは起きて来たんだけど、三兄弟がいつまで経っても起きてこない。

「まあ、別に一食や二食抜いたくらいじゃあ死なないって。じゃあもう先に食べましょう」

 笑ってそう言い、三兄弟抜きの食事タイムになった。

 起きてくれば、追加で出してやればいいからな。



「じゃあ俺は、肉巻きおにぎりとしゃけとおかかのおにぎりだな。お味噌汁にだし巻き卵とおからサラダ、鶏ハムとトマトがあればもう充分……なんだけど、まだ食うのか?」

 俺が自分の好きなものを選んでお皿に取り分けていると、何故かシャムエル様が現れて、だし巻き卵の横でステップを踏んでいる。

 おいおい、さっきホットオーレと一緒にタマゴサンドを食べたんじゃあないのか?

 だけどまあ、自己主張された以上無視するわけにもいかず、無言でもう一切れ大きなだし巻き卵を取り、鶏そぼろと炒り卵を具にした大きめのおにぎりも取ってから席についたよ。

 それから自分用に緑茶の茶葉を取り出して沸いていたお湯で手早く淹れた。

「で、どれが欲しいんだ?」

 自分一人分にするにはかなり多めのお皿を見ながら尋ねると、予想通りにシャムエル様はにっこり笑ってから、いつものお皿を取り出した。

「ええとね、肉巻きおにぎりとしゃけのおにぎり! ああだけど、全部は多いからおにぎりは半分ずつください! それからだし巻き卵とおからサラダと鶏ハム! お味噌汁とお茶はここにください!」

 蕎麦ちょこと盃が出て来たので、苦笑いした俺は言われた通りに取り分けてやった。

 マジで、シャムエル様のお腹の中がどうなっているのか心配だよ。毎回、自分の体以上の量を食ってると思うぞ。



「わあい、ではいっただっきま〜〜〜す!」

 嬉々として叫んだシャムエル様は、半分に切った肉巻きおにぎりに顔から突っ込んでいったよ。

 相変わらず豪快だねえ。

 こっそりもふもふ尻尾を突っつきつつ、俺も自分のおにぎりにかぶりついた。



「うう、すみません、お腹空きました……」

「起こしてくれていたのは聞こえていたんだけどなあ」

「すみません、遅くなりました。まだ何かありますか?」

 ちょうど半分くらいを食べ終えた頃、若干恥ずかしそうな三兄弟がすっかり身支度を整えて、揃ってリビングへやって来た。

「おはよう。俺達もさっき起きたところだって。ほら、足りなければ出してあげるから、食べて食べて」

 笑った俺の言葉に、三人が揃って嬉しそうにお礼を言っていつもの席に座る。

 一気に減っていく揚げ物と燻製肉を見て、苦笑いした俺は手早く追加を出してやったのだった。

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