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一刀VS春蘭

謎の世界に飛ばされ、曹操(華琳)達一行と遭遇した一刀


彼女達から真名を預けられ、華琳の治める陳留に住まうことが許可された翌朝のこと


一刀「はぁはぁ…!? 」


ガバァッ!!


目覚めた一刀が勢いよく起き上がると


バァンッ!!


そこは華琳に当て行われた(あてがわれた)一刀の部屋の光景があった。


一刀「やっぱ夢オチってわけじゃなかったんだな 」


目が覚めたら元の世界に戻っているかもと少しは期待していた一刀だがその期間は裏切られた。


一刀「まぁいいや、時計がない時代だからいま何時かわからないけどまだ起きるには早い時間だろうし、二度寝でもするか 」


バサッ!


そして一刀が再び眠ろうとしたその時


ドタタタッ!!


廊下から何かが駆けてくるような音が聞こえると


春蘭「北郷!貴様、いつまで寝ているつもりだ!! 」


ドッカァーンッ!!


次に発生したのは現れた春蘭によって扉が破壊されることが発生したのだった。


一刀「春蘭、扉を破壊するんじゃない 」


春蘭「うるさい!!私だって破壊したくて破壊したわけではない!全ては貴様が悪いのではないか!! 」


ビシィッ!!


何がなんだかわからないが一刀を指差す春蘭


一刀「春蘭、俺の何が悪いかは知らないけど、まだ多分起きるには早い時間だろ。もう少し寝かせてくれよ 」


春蘭「ならんっ!!いいからとっととこい!! 」


ぐいっ!!


強引に一刀を部屋から連れ出す春蘭


一刀「俺が何をしたって言うんだよ!? 」


春蘭「私にもわからん!ただ華琳様が貴様を呼んでこいとおっしゃるから連れていくまでのことだ 」


一刀「華琳が? 」


一体華琳が一刀に何の用だろうか?


そんな一刀が春蘭に連れられ、鍛練場に着くと


華琳「遅かったじゃない 」


バァンッ!!


そこには華琳と秋蘭が待っていた。


春蘭「申し訳ありません華琳様!こいつがなかなか起きようとしなくてですね 」


最初から詳しい理由を言わなかった春蘭にも責任があると思えるのだが


一刀「それで華琳、俺に何か用? 」


一刀は華琳に呼び出した理由を聞いてみると


華琳「単刀直入に言うわ一刀、あなたの武力を見せなさい 」


一刀「へ? 」


武力を見せる


その理由がいまいち一刀にはわからなかった。


一刀「俺の武力だって?何でそんなものを… 」


華琳「あら、昨日も言ったはずよ。あなたは武力はかなりのものだとね 」


確かにそうは言っていた。


だが


春蘭「お言葉ですが華琳様、こんな弱そうな奴がそれほどの強者だなんて私には信じられません 」


人を見た目で判断する。


よくある判断である。


華琳「春蘭、だからあなたを呼んだのよ 」


春蘭「へ? 」


華琳「一刀と戦いなさい 」


一刀VS春蘭


とんでもないことを言う華琳であった。


春蘭「わかりました! 」


一刀「おい華琳!? 」


華琳「一刀、陳留で奇術をやりたければ私を満足させるような戦いを見せなさい 」


結構わがままな性格の華琳である。


一刀「仕方ない。得物は好きなものでいいか? 」


華琳「えぇ、何だったら剣を貸すけど 」


すると


一刀「剣なんかいらないよ。強いて言うなら… 」


スッ!


そして一刀は腕を出すと


一刀「こいつで十分だ 」


バァンッ!!


何と!?春蘭相手に徒手武術(素手で戦う武術)で挑もうとする一刀


春蘭「貴様は馬鹿か?背中に背負っていた剣を使わぬのか? 」


一刀「あいつを使うわけにはいかないんでね。それにこいつで十分だ 」


春蘭「貴様、私を馬鹿にする気か!!まぁよい、そんな拳ごときで私の相手ができるわけがないだろうからな 」


ぐっ!!


対する春蘭は得物の剣・七星餓狼を握りしめた。


春蘭「後になってやっぱり武器を持っておけばよかったと後悔しても遅いからな 」


一刀「忠告ありがとう 」


そして


秋蘭「双方、準備はできているな! 」


審判をつとめる秋蘭が二人に聞くと


春蘭「いつ開始しても私は構わぬ! 」


一刀「こちらも大丈夫 」


秋蘭「そうか 」


スッ!


秋蘭「それでは試合開始! 」


秋蘭の宣言によって試合が開始されたのだった。


春蘭「うららあぁーっ!! 」


バッ!


試合開始早々、一刀目掛けて突っ込む春蘭


春蘭「これで終わりだぁっ!! 」


バッ!


春蘭はそのまま一刀目掛けて突っ込んでいく!


並の人間ならばここで終わるのだろうが


サッ!


春蘭「なっ!? 」


一刀は最低限の動きだけで春蘭の突進をかわしたのだった。


春蘭「くそーっ!!まぐれに違いない!! 」


バッ!


春蘭は再度一刀目掛けて突っ込むが


サッ!


春蘭「なにぃっ!? 」


またもやかわされてしまった。


華琳「(やはり私の目に狂いはなかったようね) 」


一刀の実力を買い被ってはいなかったと確信する華琳


こうなるのは当然である。


元暗殺者である一刀はただ単に突っ込むしかない春蘭の突進ならば最低限の動きだけで避けることが可能なのだ。


華琳「(でも避けるだけじゃ試合は終わらない。さて、どうするのかしらね) 」


確かに華琳の言うようにこのまま春蘭の攻撃を避け続けても試合が終わるわけではない。


試合を終わらせるには春蘭に一撃を食らわせるしかないのだが


一刀「(試合とはいえ攻撃するわけだからペンタゴンが発動するだろうしな、それに本気を出しすぎると春蘭が危ないし、加減が大変なんだよな) 」


一刀はついそんなことを考えていたからなのか


春蘭「こうなったらやけだ!!うららあぁーっ!! 」


ブォンッブォンッ!!


一刀「おわぁっ!? 」


もはや自棄糞(やけくそ)とばかりに剣を振りまくる春蘭に気がつかず


スパンッ!!


一刀「げっ!? 」


かすっただけなのだが、頬に一撃を食らってしまった。


そして一刀が流れた血を見たその時


ドクンッ!!


一刀「うっ!? 」


がくんっ!!


一刀はがくりとうなだれてしまった。


春蘭「隙を見せたな!馬鹿な奴め!! 」


バッ!


一刀が隙を見せたと感じた春蘭が迫ったその時!


サッ!


春蘭「なにっ!? 」


いきなり一刀が春蘭に迫り


ブォンッ!!


春蘭に手刀を繰り出してきた。


春蘭「(こんな手刀くらい食らったところで平気だろうが何故だか知らぬが避けた方がいい気がする!?) 」


サッ!


本能で危険を察した春蘭は一刀の手刀を避けた


すると


バッキィーンッ!!


一刀の手刀は春蘭の後ろにあった岩に命中したのだが、攻撃を食らった岩は簡単に切れてしまった。


秋蘭「何だあれは!? 」


華琳「何だかよく知らないけど、今の一刀はさっきまでと様子が違うわ!? 」


実は一刀、血の味を覚える。又は血を見ることにより普段は眠っている暗殺者としての血が覚醒し、目の前にいる相手を殺す暗殺者と化してしまうのだ。


ちなみに岩が切れたのは一刀が手刀に気を流しているからである。


シュバッ!!


春蘭「なっ!? 」


暗殺者と化した一刀は目の前にいる相手を殺さない限り目覚めない


たとえ相手が鍛練としての相手で仲間であっても


華琳「秋蘭!一刀を止めなさい!! 」


秋蘭「はっ! 」


このままでは春蘭の命が!?そう察した華琳は秋蘭に一刀を止めるよう命じたその時


一刀「ぐっ…!? 」


華琳「えっ!? 」


一刀「ぐわあぁーっ!! 」


一刀は頭を押さえながら叫んだ後


バタンッ!!


そのまま倒れたのだった。


華琳「何が起きたの…!? 」


実は中にいる通常時の一刀が抵抗し、気を失わせたのだった。


そして


一刀「んっ… 」


一刀が再び目覚めると、目が覚めた場所は鍛練場ではなく自分の部屋のベッドの上であった。


一刀「何だ。夢オチか 」


と思う一刀だが


秋蘭「ゆめおちとやらではないぞ 」


一刀「うわっ!? 」


すぐ側の椅子に秋蘭がいることで夢オチではないと察した一刀


秋蘭「北郷、お前は姉者と戦っていたが突然変貌し、勝手に気を失ったのだ 」


一刀「そ…そういえばそんな記憶が… 」


気を失ったからか、若干記憶喪失な一刀


秋蘭「それと華琳様からの結果だが、北郷は確かに強いが戦いの最中に気を失うようでは武官にはなれないとのことだ 」


一刀「は…はぁ 」


別に武官になりたいわけではなかったためその点については別に構わなかった一刀


秋蘭「だがお前の本領は奇術なのだから奇術を披露しなさいとのことで今日より三日後、奇術を披露しろとのことだ 」


一刀「えっ!? 」


この世界で奇術(ショー)ができる。その言葉に反応する一刀であった。


一刀設定


・血の味を覚える(血を飲む)。又は血を見ることにより暗殺者としての血が目覚めて暴れまくる


・モデルは某カードゲームアニメの五代目主人公

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