表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/31

憎むべき敵

あけましておめでとうございます。相変わらずの遅筆ですが完結目指して頑張っていきます

謎の人物の手により黄巾党達が暴徒と化してしまい


困った張三姉妹は一刀に協力を頼むのだった。


そして一刀が提案した張三姉妹が自らエンターテイメントをすることで洗脳されていた黄巾党達が正気に戻ったのだった。


だが


一刀「何でテメェがいやがるんだ!! 」


黄巾党を暴徒にした謎の人物を目撃した一刀は謎の人物に対して激しい怒りをぶつけるのだった。


?「私がいるのが不思議かね?それもそうだな。何故なら私がいるということは… 」


?「あの男がやったことは無駄死になのだからな 」


謎の人物がそう言った直後


シュバッ!!


一刀「テメェ、ぶっ殺してやる!! 」


ズキズキィッ!!


殺意を抱いただけで頭痛がするペンタゴンの呪いを受けながらも一刀は謎の人物に殺意を向けまくっていた。


?「そういえばお前はペンタゴンという呪印を受けたのだったな、奴への贖罪のつもりか? 」


一刀「黙りやがれ!!二度とその口が喋れないようにしてやるぜ!! 」


スッ!


そう言いながら一刀は背中の剣に手を触れた。


たとえ賊相手でも剣には触れなかったというのに


この謎の人物と一刀にどのような接点があったのか?


それは本編が開始される二年前ほどにさかのぼる


二年前


一刀「それではお客さん、ありがとうございました〜! 」


ある老人の元で一刀はエンターテイメントの師事を受け、今では立派なエンターテイナーとなっていた。


老人「あの殺人鬼がいまや立派なエンターテイナーか、人は変わるものじゃな 」


一刀「おいおい爺さん、それは言い過ぎってもんだぜ 」


一時は殺人鬼として恐れられていた一刀であったが、この老人との出会いによってエンターテイナーになったのだった。


一刀「しかし爺さんも変わった奴だな 」


老人「何がだ? 」


一刀「俺のような殺人鬼に接触したあげくエンターテイナーにしてしまうだなんて普通の人間にはできないぜ 」


一刀がそう言うと


老人「まぁ…儂も少々罪を犯したからな 」


一刀「爺さんも何かやらかしたのか?何したんだ? 」


更に一刀が聞いてみると


老人「実はな… 」


ごくりっ!?


老人「万引きを一万回したんじゃ♪ほら、よく言うだろう。一人殺せば殺人だが百人殺せば英雄って♪だから儂も一回万引きすれば犯罪だが一万回くらいすれば無罪ってな♪ 」


そんなわけがない!!


一刀「爺さん…、しょうもねぇな… 」


老人「自分で言っておきながらなんじゃが、自分でもしょうもないと思うわい 」


だがこの時の老人の言葉を一刀はもっと詳しく追求しとけばよかったのかもしれない


後になって一刀はそう思うのだった。


それから数日後


一刀「ありがとうございました〜♪ 」


一刀がいつものように公演を終え、老人の元へ向かおうとすると


?「さすがではないか 」


一刀「はい? 」


バンッ!!


謎の人物が一刀に声をかけたのだった。


?「そんなに若いというのにあれほどのエンターテイメントができるだなんて 」


一刀「いや、それほどでも 」


謎の人物は一刀を誉めるのだが


?「だが、あんな程度で満足しているようではまだまだ甘い 」


一刀「へっ? 」


?「あんたに教えてやるよ 」


スッ…


謎の人物は構えると


?「殺戮という究極のエンターテイメントをな! 」


シュバッ!!


いきなり一刀目掛けて襲いかかってきた。


だが


ガキィンッ!!


?「ちっ!? 」


老人「やはり現れおったか 」


老人が一刀と謎の人物との間に入り、攻撃を防いだのだった。


一刀「じ…爺さん!? 」


何が起きているのか一刀には理解できなかった。


すると


老人「まだ悪行を重ねておるのか、この馬鹿弟子め! 」


バァンッ!!


何と!?謎の人物は老人の元弟子、つまり一刀にとって兄弟子にあたる人物であった。


?「テメェこそまだエンターテイメントなんてくだらないことしてるようじゃねぇか、しかも俺が殺し損ねたそこのガキを弟子にするだなんて贖罪のつもりか? 」


一刀「えっ!? 」


そう。この謎の人物は一刀が幼い頃、一刀の両親を殺した犯人である。


老人「弟子の罪は師匠である儂の罪、儂のエンターテイメントを理解せず犯罪者としての道を進んでしまったお前は儂が必ず倒してくれる!ジャックよ、覚悟するがよい! 」


ジャック「この老いぼれが!! 」


そして一刀の目の前で老人VSジャックの戦いが開始された。


戦いはやはり若さからかジャックが優勢のまま進んでいった。


老人「ぐふっ!? 」


一刀「じ…爺さん!? 」


老人に歩み寄ろうとする一刀であったが


老人「来るな一刀!来るんじゃない!! 」


老人は一刀が来ることを拒んだ。


ジャック「おいおい爺、俺は別に助太刀結構だぜ。それともそいつに血の味は覚えさせたくないってか、愚かなクソ爺だよ! 」


スッ!


ジャックは老人を殺そうと迫るが


老人「どうやらこいつを使うしかなさそうじゃな 」


スッ…


老人は懐からペンダントを取り出すと


老人「禁断のマジックアイテム『ネバー・ペンダント』! 」


パカッ!


老人がペンダントを開いた瞬間


ゴゴォッ!!


ジャック「な…何だこりゃ!? 」


ジャックの体が突然現れたブラックホールのようなものに吸い寄せられていた。


老人「こいつは開いたものの望みを叶えるペンダント。じゃが望みによってはそれなりの対価を払わなければならない! 」


老人の望み。それはジャックをこの世から消すということであった。


ジャック「ば…馬鹿か貴様!?そんな願いをすれば貴様だってただでは…!? 」


老人「そうじゃ、儂だって死ぬどころかあの世に魂が送られることはない。じゃがお前を倒すのならばそれくらい安いもんじゃ!! 」


そしてついに


ジャック「ち…ちくしょうーっ!! 」


スゥッ!!


ジャックはこの世から姿を消してしまった。


だがそれと同時に


老人「ぐふっ!? 」


老人にも死が迫っていた。


一刀「じ…爺さん!?何で死ぬんだよ!!何で俺なんかエンターテイナーにしたんだよ!? 」


一刀は老人の体を揺さぶるが


老人「しょ…贖罪じゃよ。さっきも言ったが弟子の罪は師匠である儂の罪、あのような殺人鬼を世に放ってしまった儂にはせめてお前を笑顔にするしか道はない 」


ガシッ!!


老人は一刀の手をとると


老人「いいか一刀よ、何があっても決して笑顔を忘れるな… 」


そう一刀に言い残し


スゥッ…


老人はこの世から消滅した。


一刀「じ…爺さんーっ!! 」


そして更にこの数日後、一刀は二度と殺戮を行わない証としてペンタゴンを受けるのだった。


一刀「爺さんの敵討ちだ!テメェは俺の手でぶっ殺してやる!! 」


一刀は構えるのだが


ジャック「まぁ待て、私もそう暇ではなくてな、貴様の相手をしているわけにはいかないのだよ。今回は大人しく去らせてもらうよ。ではアディオス! 」


シュッ!


一刀「ま…待ちやがれ!? 」


ジャックは一刀の目の前から姿を消した。


すぐにでも追いかけたい一刀であったが


一刀「うっ…!? 」


バタンッ!!


ペンタゴンによる頭痛には耐えきれず、その場で倒れてしまうのだった。


一刀「(ち…ちくしょう…) 」


マジックアイテム


ネバー・ペンダント


カバーを開いた者の望みを叶えるペンダント。だが望みによってはそれ相応の対価を払わなければならない。またペンダントが壊れない限り何度でも使用可能

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ