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一刀式尋問法

黄巾党の一部を倒した華琳達陳留軍


だが黄巾党は多数存在し、首謀者である張角を捕らえない限り、黄巾党の猛威は静まらないのであった。


そしてここは陳留にある華琳の城


現在この場所にて


バッチィーンッ!!


黄巾党兵士「ぎゃあぁーっ!? 」


春蘭「さぁ吐け!貴様ら黄巾党の拠点は何処だ!! 」


捕らえた黄巾党兵士に対して尋問が行われていた。


ちなみにこの捕らわれて拷問されている黄巾党兵士は以前春蘭達を孫策と引き合わせ、最近起きた戦いにおいて黄巾党を率いていた男である。


黄巾党首謀者である張角の居場所を聞き出すため先程から春蘭が繰り出す鞭による拷問を食らい続けているのだが


黄巾党兵士「ケッ!誰が話すかってんだ!殺すなら殺しやがれ脳筋野郎!! 」


黄巾党兵士はなかなか口を割らなかった。


そして


カチンッ!


春蘭「何をーっ!!誰がノウキンだ!!そんなに殺されたいのなら望み通りにぶっ殺してくれる! 」


スッ…


黄巾党兵士に挑発され、得物である剣・七星餓狼を抜こうとする春蘭であったが


秋蘭「落ち着け姉者!折角捕らえた黄巾党を殺してどうするんだ! 」


今にも捕らえた黄巾党兵士を殺しかねない春蘭を押さえる秋蘭であったが


黄巾党兵士「ケッ!ダメな姉を持つと妹は苦労するってか 」


カチンッ!


秋蘭「姉者がダメとは聞き捨てならぬ!加勢するぞ姉者! 」


春蘭「わかってくれたか秋蘭! 」


自分に対しての悪口ならば平気な秋蘭であったが、姉である春蘭の悪口に対してはキレるのだった。


桂花「やめなさいよ!この馬鹿姉妹!! 」


華琳「これじゃあ尋問できないわね 」


王である華琳が直々にやるわけにはいかず、かといって武将ではない桂花が尋問しても隙を見せれば襲われることもあるし、まだ幼い季衣に尋問はできない。新しく入ってきた真桜達三人にやらせるわけにもいかなかったのだった。


人員不足に頭を悩ませる華琳であったが


一刀「どうやらここは俺の出番のようだな 」


自ら尋問を名乗り出る一刀


桂花「は?あんたなんかに尋問が務まるくらいなら赤子にやらせた方がまだマシよ 」


華琳「黙りなさい桂花!一刀、そこまで言うならあなたが尋問してみなさい 」


一刀「わかった 」


スッ!


一刀は黄巾党兵士の前に立つと


一刀「マジックアイテム! 」


バッ!


あるマジックアイテムを取り出した。


それは…


一刀「アイアンメイデン! 」


ジャーンッ!!


人の顔がつけられ、銅鐸(どうたく)のような形で中には無数の(トゲ)がつけられた拷問具であった。


アイアンメイデン…鉄の処女とも呼ばれる拷問具で中が空洞になっており、罪人を入れて扉を閉めることで処刑する。


黄巾党兵士「な…何だよそれ!?まさか俺をその中に…!? 」


黄巾党兵士が尋ねると


一刀「そのまさかだよ! 」


パチィンッ!


一刀が指を鳴らした直後


シュシュシュッ!!


アイアンメイデンから鎖が飛び出し


ギュッ!!


ぐいっ!!


黄巾党兵士「ひ…ひいぃーっ…!? 」


バタンッ!!


鎖は黄巾党兵士に巻き付くと、アイアンメイデンの中に入れ、蓋を閉じてしまった。


一刀「ふぅ… 」


まるで一仕事したかのように落ち着く一刀を


ボカンッ!!☆ミ


華琳「あなたに期待した私が馬鹿だったようね 」


桂花「折角捕らえた黄巾党を殺してどうするのよこの馬鹿!! 」


華琳と桂花が殴るのだった。


一刀「お…落ち着けって!?あいつは死んじゃいないからさ!? 」


華琳「はぁ? 」


パチンッ!


ガガガッ!!


一刀が指を鳴らすと同時にアイアンメイデンの顔が開かれそこにあったのは…


黄巾党兵士「ギャハハッ!! 」


笑いまくる黄巾党兵士であった。


実はこのアイアンメイデン、棘には殺傷能力がなく、代わりに食らった相手を笑わせる力がある。


ただし長時間食らうと笑い死にするのだった。


一刀「ほら黄巾党さん、早く白状しないと歴史上初めて笑い死にした男として有名になるぜ♪ 」


一刀がそう言うと


黄巾党兵士「ヒッヒッヒッ!?わ…わかった!白状するから笑いから解放してくれ!ギャハハッ!! 」


そんな不名誉な形で名を残すのが嫌な男は解放を条件に白状するのであった。


この後、捕らえた黄巾党兵士は長い間笑いながらも黄巾党の本拠地を白状したのだった。


そして一刀なりの拷問を見ていた華琳は


華琳「(お仕置きにはちょうどいいかもしれないわね) 」


と考えていたという


その後、玉座の間にて


華琳「みんな、よく聞きなさい!先程黄巾党兵士から聞き出した情報を元に黄巾党の本拠地がわかったわ 」


みんなが集まり、華琳の話を聞いていた。


華琳「だけど大人数で向かったら襲撃がバレてしまって逃げられる確率が高い。だからこちらも少人数で攻める。そしてこれから襲撃する人員を選抜するわ! 」


この華琳の言葉に


春蘭「(今度こそ私が手柄を立ててやる!) 」


一刀「(まぁ、俺には関係ないわな) 」


と思うなか


華琳「一刀、あなたが行きなさい! 」


華琳がそう命じると


一刀「一刀か、いやぁ、そんなの命じられるなんて大変だなぁ…って俺かよ!? 」


秋蘭「何を一人でボケているんだ? 」


自分が選ばれたことに驚く一刀


春蘭「華琳様!何故北郷なんですか!? 」


桂花「そうですよ!こんな脳筋と考えが同じだなんて嫌ですがこんな男が行くなんて反対です! 」


二人は一刀が行くことに反対するが


華琳「一刀は武官に見えないから潜入にはもってこいなのよ。一刀、これは命令よ!一人が嫌だって言うなら真桜達三人を連れていっても構わないわ 」


春蘭「うぅっ…!?北郷、貴様の弱さがたまに羨ましく感じるぞ…!? 」


一刀「逆に俺はみんなの強さが羨ましく感じるよ… 」


こうして一刀は嫌々しながら渋々黄巾党の本拠地に向かうことになったのだった。


マジックアイテム


・アイアンメイデン


実在する拷問具に似ているが中にある棘には殺傷能力がないが刺した人を笑わせる力がある。

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