新たな仲間
街を攻めに現れた黄巾党を撃退すべく向かった秋蘭と季衣
二人は街を守っていた大梁義勇軍と共に黄巾党と戦うも数の前に敗北寸前に追い込まれてしまう!
だが、そのピンチに現れた一刀の手により、一部ではあるが黄巾党を撃退することに成功したのだった。
秋蘭「申し訳ありませんでした華琳様、華琳様が来る前に黄巾党を撃退したかったのですが敵の数が多く、実行できませんでした 」
季衣「すいませんでした 」
謝る二人であったが
華琳「二人共、頭を上げなさい。あなた達がいなかったら街は既に黄巾党によって支配されていたのかもしれないのよ。私が来るまでよくぞ持ちこたえてくれたわ 」
秋蘭「華琳様…、お褒めいただいて光栄です 」
心が広い華琳であったが
一刀「あのさぁ華琳、その二人を助けた俺に対する感謝の言葉は? 」
一刀が華琳に感謝の言葉を求めると
華琳「あら、私は軍の規律を乱して勝手に向かっていく愚か者を誉めるほど心は優しくないわよ 」
一刀「そんな!?じゃあ、俺の頑張りは一体!? 」
秋蘭「そう落ち込むな北郷、助けに来てくれて感謝してるぞ 」
季衣「兄ちゃんありがとう 」
一刀「うぅっ… 」
華琳から感謝されなかったが、二人に感謝されたのでとりあえずはよしと考える一刀であった。
華琳「それで、あなた達が先に街を守っていたという義勇軍なわけね 」
スッ!
目線を秋蘭達から真桜達に向ける華琳
凪「はい。自分達は大梁義勇軍と申します 」
真桜「まさか陳留の領主様に会えるやなんて!? 」
沙和「とっても驚きなの〜!? 」
冷静な凪に対して華琳を前にして驚く真桜と沙和であった。
華琳「そう。なら単刀直入に言うわ。三人共、私に仕えなさい 」
バァンッ!!
そこへいきなり華琳から私に仕えなさいという言葉が出たのだった。
華琳「あなた達の実力は秋蘭と季衣から聞いたわ。李典(真桜)は技術に優れ、楽進(凪)は武力、そして于禁(沙和)は指揮力に優れているそうじゃない 」
凪「そ…そんな!?じ…自分より武力が優れている人なんて大勢いますし!? 」
真桜「ウチはまぁ技術に優れとるというたら優れとる方やと自分でも思うけど、曹操様に仕えるとなるとなぁ…!? 」
沙和「沙和も自信がないなの〜!? 」
華琳に仕えるとなると自信がないという三人
例えるなら子会社で他のみんなより少しだけ成績がいい社員がいきなり本社のエリートコースに配属されるような気分である。
普通なら物凄い出世として喜ぶところだが三人には驚くべき出世であった。
華琳もそれを察しており
華琳「それじゃあ… 」
ちらっ…
華琳が辺りを見ていると
一刀「ぶつぶつ… 」
いまだにぶつぶつ言っている一刀が目に入った。
それを見た華琳は
華琳「一刀、いつまでもいじけてないでちょっとこっちに来なさい 」
一刀「へっ? 」
華琳に呼ばれ、一刀が華琳に近づくと
華琳「一刀、此度のあなたの活躍により、あなたに警邏隊の隊長を命じるわ! 」
一刀「へっ? 」
突然の華琳の言葉に驚く一刀
そして
華琳「三人には一刀のもとで副隊長に任命するわ 」
真桜達三人に向かってそう命じる華琳であった。
一刀「おい、ちょっと華琳… 」
だが一刀は警邏隊の隊長だなんてめんどくさ…もといエンターテイメントの邪魔になるようなものを容認するわけがなく断ろうとするも
春蘭「(北郷〜!貴様、華琳様が命じたことを断る気かーっ!!) 」
一刀「はっ!? 」
春蘭から流れる無言の圧力に反発できるわけがなかった。
真桜「副隊長か、それなら大丈夫や 」
凪「全力でやらせていただきます 」
沙和「頑張るなの〜! 」
三人も華琳に直接使えるのならば悩むところだが、その間に一刀が入ることで陳留軍参加を了承するのだった。
華琳「一刀、彼女達はあなたの部下になるわけだから警邏が休みの時は公演で使っても構わないわ 」
一刀「マジッ!?よしっ! 」
その点だけが一刀にとって利点だったりする。
華琳「だけど彼女達に手を出しでもしたら許さないからね!あなた達も一刀に襲われそうになったらすぐ私に言いなさい。もしくは反撃しても構わないわ 」
三人『はい! 』
一刀「俺って、そんなに信用ないのかよ! 」
こうして華琳率いる陳留軍に真桜、凪、沙和の三人が新しく加わったのだった。




