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竹籠珍騒動!?

※ちょっとしたお知らせ


いつも楽しく(?)読んでくれてありがとうございます。今話は実は一昨日(8/16)には出す予定でしたが盆休みを利用して旅行をしたところ、ケータイを無くしてしまい執筆できませんでした。現在は新たなケータイを使って執筆しています。今後もよろしくお願いします

それは季衣の村を賊の手から守ってから数週間が経過した日のことだった。


一刀「街に出掛けるからついてこいだって!? 」


華琳からいきなりそう言われたのだった。


華琳「そうよ。一刀、あなたったら最近色々と忙しそうにしてるじゃない。たまには休みなさい 」


そう。確かに最近の一刀はエンターテイメントの練習、警邏隊に混じって見回りなどをしていた。


今の一刀の立場からして華琳に逆らうことはできないため


一刀「わかったよ。たまにはついていくよ 」


華琳「よろしい 」


了承する一刀であったが


桂花「お待ちください華琳様! 」


桂花が止めに入った。


桂花「春蘭と秋蘭が共に行くのは護衛のためという理由でまだ納得できますが何故私ではなく、あの男を連れていくのですか!? 」


この桂花からの質問に対して華琳は


華琳「一刀を城に残したらいざという時に対処できないでしょ 」


桂花「そ…それはそうですが…!? 」


華琳「何ならあなたと一刀を残すけど… 」


桂花「どうぞ連れていってくださいませ!! 」


男と二人で残るくらいならば一人で残った方がマシだと思った桂花であった。


そして一刀は華琳達と共に出掛けることになったのだが


一刀「そういえば季衣はどうしたんだ?誘ったら絶対についてくるだろ 」


秋蘭「季衣なら朝早くから『ボクのように困っている人を助けにいってきます』といって近くの村を襲っている賊を迎撃しに行ったぞ 」


春蘭「お前と違って季衣は頑張り屋なのだ! 」


一刀だって結構頑張り屋だと思うのだが


そして街に着いた一刀達であったが


華琳「それぞれ見たいものもあるでしょうし、ここで一旦三つに分かれましょう 」


ということになり


華琳「一刀、あなたは私といなさい 」


一刀「えっ!? 」


一刀は華琳と共にいることになった。


春蘭「華琳様、何故北郷が華琳様と共にいるのですか!? 」


この質問に対して華琳は


華琳「一刀が自分の身を守れると思う?かといってあなた達のどちらかを一刀と共に行かせると私を守るものがいなくなるからよ 」


確かに華琳の言う通りであった。


春蘭「くそぉっ!! 」


秋蘭「北郷、お前のその弱さを時折羨ましく感じるぞ 」


一刀「えぇと… 」


一刀的には一人でいても構わなかったのだが


華琳「行くわよ一刀! 」


ぐいっ!!


一刀「おわっ!? 」


華琳に腕を引かれ、ついていってしまう一刀であった。


一方その頃、街の入り口にて


?「ここが曹操様が治めとるちゅう陳留の街かぁ 」


?「さすがに今まで見た街の中でも一番大きいなの〜 」


?「これだけ大きければ竹籠もいくつか売れるかもしれないな 」


三人の大きな竹籠を背負った行商人っぽい娘達がいた。


?「そうや!ひとつここはどれだけ竹籠が売れるか競わへんか 」


?「それはいい考えなの〜♪ 」


?「おい二人とも!? 」


?「一番少なかった奴が晩飯奢るんやで! 」


?「負けないなの! 」


ダッ!


?「お…おいっ!? 」


銀髪の女の子が止める前に他の二人は街の方へと行ってしまった。


それから数分後


華琳「久し振りに来たけど大して街は変わってないわね 」


一刀「そんなにすぐには変わらないっての 」


一刀と華琳が街を歩いていると


?「さぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 」


バンバンッ!!


ビキニの上のような服を着て関西弁で喋る女の子が何かを売っていた。


華琳「何を売ってるのかしら? 」


興味本位で華琳が見てみると


女の子「そこのお姉さん、ちょっとウチの商品見てってな♪ 」


※女の子は目の前にいる人物が曹操こと華琳だとは知りません


華琳「それで何を売ってるのかしら? 」


女の子「えぇとこ聞いてくれました!今回販売する商品はこちら!竹籠やで! 」


バァンッ!!


華琳「竹籠ねぇ… 」


インパクトのある言い方のわりに商品がつまらないと感じる華琳


女の子「この竹籠、普通の竹籠とは違いまっせ!何を隠そう、この全自動竹籠編み機で作ったもんや! 」


ババァンッ!!


一刀「全自動竹籠編み機!? 」


まだ電気が発見されてないこの時代に全自動なんてできるのかと驚く一刀


女の子「そうや!ちょっとお兄さん、編み機の取手を回してな 」


一刀「あぁ… 」


くるくるっ!


女の子に言われ、一刀が取手を回してみると


カタタンッ!


女の子「どうや!回すだけで竹籠の側面が出来上がりやで♪ 」


全然全自動ではない!


と、突っ込みたいところだが


華琳「竹籠の底はどう作るの? 」


すると


女の子「その辺は自分で編まな 」


他にも突っ込むところがあった。


一刀「何だよそれ!? 」


するとその時だった。


プスプス…


一刀「えっ? 」


突然竹籠編み機から煙が出てくると


ボッカァーンッ!!


一刀「ケホッ!? 」


いきなり爆発したのだった。


女の子「あちゃ〜!?やっぱまだ実際使うには早かったようやな!?お兄さん、壊した詫び(わび)として竹籠こうてぇな 」


一刀「何でだよ!! 」


無茶苦茶な商売である。


一刀「待った!竹籠編み機を修理すれば買わなくていいんだろ 」


女の子「そりゃそうやけど、お兄さん、直せるの? 」


一刀「あいにく俺には無理だが… 」


スッ!


一刀「こいつがある! 」


一刀はアニ丸を取り出すと


一刀「頼んだぜ!コーン! 」


ボンッ!!


一刀はアニ丸を地面に投げつけると


コーン「ききぃ…? 」


現れたのは小柄な体で長い耳をした妖精の老人であった。


これは小道具担当のレプラコーンのコーンである。


一刀「コーン、こいつの修理を頼むぜ 」


一刀はコーンに壊れた竹籠編み機を見せると


コーン「きぃーっ! 」


スッ!


コーンは背中に背負っているリュックから工具を取り出し


カチャカチャッ!


竹籠編み機を修理しだした。


そして


一刀「できたぜ! 」


ジャーンッ!!


コーンの手により竹籠編み機は無事に修理された。


女の子「い…一体ウチの目の前で何が起こったんや!?お兄さんが竹籠編み機壊したかと思えば妙な玉を投げつけて、玉から妙な生物が出てきて、そいつが竹籠編み機を修理して…!? 」


女の子が驚いている間に


一刀「じゃあ編み機は修理したし、俺達は去らせてもらうぜ 」


サッ!


一刀は華琳を連れてその場から去ったのだった。


女の子「あっ!?しまった!?竹籠一つくらいこうてぇな!? 」


女の子が気付いた時には既に一刀達の姿はなかったのだった。


一方、街の服屋では


女の子「そこの人、そんなに服を買っちゃったら持って帰るのが大変なの!今なら安くするから竹籠買ってなの〜 」


春蘭「確かにそうだな、よし買ってやろう! 」


春蘭がおしゃれっぽい女の子に竹籠を買わされ


秋蘭「・・・ 」


女の子「・・・ 」


秋蘭「・・・。いい目をしているな、竹籠を買ってやろう 」


女の子「ありがとうございます 」


秋蘭が体が傷だらけな女の子から竹籠を買っていた。


そして集合時間になった時


華琳「あなた達、どうして同じ竹籠を持ってるの? 」


春蘭「こ…これは!? 」


秋蘭「ちょっと籠が必要になりまして!? 」


同じ竹籠を持った春蘭と秋蘭がいたのだった。


華琳「まぁ別に構わないわ、それより早く城に戻りましょう 」


城に戻ろうとしたその時だった。


?「もしもし、そこの御方 」


華琳「私のことかしら? 」


いきなり呼ばれた華琳が振り向くと


?「ちょっと私の話を聞いてくれませんかな? 」


バァンッ!!


華琳の前に見知らぬ老人が立っていたのだった。


一方


女の子「売り上げ的には私の勝ちだな 」


女の子「沙和も負けなかったら勝っていたなの〜。でもビリじゃないからよかったなの♪ 」


女の子「くっそーっ!!あの時、お兄さんに竹籠をこうてもらっとけば!! 」


春蘭と秋蘭に竹籠を売り付け、一刀達に竹籠を売ろうとしていた女の子達が騒いでいたという


追加アニ丸


・レプラコーンのコーン


小さな姿をした妖精。手作業が得意でショーの小道具も作れる。人語が話せない

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