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第六十三話 祭りだ祭り!【逃走編】

相変わらずの低描写、少ない文章です。今回はネタを積み込みまくっています。

 突然であるが、我が輩はデブ猫である。名前はまだない。

 日々、安息の地を求めこの国の路地裏を渡り歩く日々。今日は適度な温度に保たれた樽の中で一時の休息をもうけている。


 「ブニャー」


 我が輩はデブ猫である。デブといっているがそこまでデブではないと思いたい。腹は確かに出ている。だが少々の段差なら飛べれるのだからデブではないと思うはずである。これは我が輩の意見であって他のものはどう思っているのかはわからないが、とにかく我が輩はデブではないと思うのである。

 所で、只今危機的状況に陥っているのである。樽の中でうたた寝をしている間に何者かが樽のふたを閉めてしまったようなのである。だが、適度な温度に変わりはない。もう少し寝ていようと思う。………ネコ鍋ならぬネコ樽はいかがだろうか?


 「ブニャー」


 我が輩はデブ以下略。暑い、暑い、暑い。中がだんだんと暑くなったきたのである。これでは焼き豚ならぬ焼き猫である。焼き猫………新しい我が輩のチャームポイントとして使えないだろうか。そんなことをしたら我が輩の命が本当に危険になりかねないので閉話休題。


 それにしても暑い。




 「ブニャー」


 我が以下略。 


 そろそろ限界である。あれからどのくらいのときがたったのだろうか。我が輩の感覚からしてみれば隣で熱くなれよおおおぉぉ!と誰かが叫んでいるぐらいの暑さである。もはやサウナ状態である。これならばデブ猫という醜い二つ名からもおさらばできるかもしれない。

 む、今外で人間の女の声がする。どんどん近づいてきているようだ。もしかしたら我が輩を助けてくれるかもしれない。というわけで大声で叫んでみる。



 「ブニャー!」


 我が輩はやはりデブ猫である。名前はまだない。危機的状況に陥っているのである。蓋は開いた、あいたのだ。だが………………
















 「レイオスさん、いますか〜〜………ぬこだ」

 

 樽のふたを開けて中をのぞき込む。もちろん、レイオスがいるはずはないがかわりに茶色いデブ猫が樽の中で鳴いていた。レイラはなにもいわず、そのデブ猫を抱き上げると無言のまま抱きしめレイオスの捜索を開始した。もちろん、デブ猫はあまりの締め付けに悲鳴ともいない叫び声を上げています。


 「よし、今日からあなたの名前はデブちゃんです。レイオスさんを捜すの手伝ってくれますか?」


 我が輩はデブ猫である。名前は只今つけられた。わが輩の名前はデブちゃんである。この女にはネーミングセンスがないと思うのは我が輩だけだろうか?


 「デブちゃん、デブちゃん。ぎゅ〜〜っ」


 「ビニャー!」


 わ、我が輩は………デブちゃん、…である。な、中身が出そうだ。き、昨日食べた猫まんまがお腹から出そうである。ぐえぇっ!





 「レイラー、猫もいいけどレイオスを探すのも忘れないでよ」




 「あ、はい。…………わかりました」


 アシルに注意され、しぶしぶながらもデブ猫を元の樽に戻す。最後に思い切り抱きしめてそして樽の蓋を閉めた。









 







 「ブ、ブニャー!!」


 






















 「野郎、どこに行きやがった!!」


 「こっちにはいないですぜ!」


 「おい、いたぞ。そっちだ!!」



 



 「ええい、うっとうしい!レイオスフラッシュ!」


 後ろから追いかけてくるバッテラの手下共にテイルでさえも悲鳴を上げたレイオスフラッシュ(正式名称コルテウス・ブレイバー)を唱える。術者である自身でさえも目をつぶらなければならないほどの光がレイオスの人差し指から現れバッテラの手下共の目をつぶす。


 「ぎゃあああぁぁ!!」


 「三分間まってやっぐわぁぁ!!眼がぁ、眼がああ!!」


 一人はそのまま目が見えなくなりレイオスの左ストレーとが炸裂。もう一人の黒いサングラスをかけたオレンジ色の髪の男は何やらぶつぶつ叫びながら壁を伝ってどこかへ去っていった。だが、また後ろから声が聞こえ次の追っ手が現れる。

 


 「ええい、めんどくさいな!レムエム!」


 (うむ)


 狭い路地裏では早く動けないため屋根を伝ってレイオスの後をついていたレムエムだが、レイオスの念話とともに路地裏に降りる。そして、間近に迫っているバッテラの手下共に吠えた。


 


 フェイレン・ファング!


 瞬間、レムエムの口から放たれた吠え声が魔力を纏って手下共に襲いかかった。魔力を纏うことによって物理攻撃を可能とした音の塊が手下共に襲いかかる。


 「がっ!」


 「ぐえっ?!」


 「粉バナっぐふぇっ!」


 突然現れた音の塊によって吹き飛ばされた手下たちはレンガ製の壁に激突し、そのまま動かなくなった。一人、あきらさまに手下ではないような顔立ちの整った男が混ざっていたがそんなのは気にしない。気にしない。


 (大事なことなので二回言ったぞ)


 そう言って、レムエムは壁を足場にして屋根に上った。そして、一番高い場所、路地裏全体を見回せる教会があるのを見つけそこまで上ると視力を強化し路地裏を見回す。


 (二人、五人……七、思ったより多いな。あのバッテラという男、なかなか執念深い輩だな。……………まあ、顔面強打したから仕方ないとは思うが……。………仕方ない、我が足止めしておくか)


 主人の失態は使い魔のものでもある。つまり、レイオスの失敗はレムエムのものでもあるのだ。ならば、できる限り手助けせねばならない。


 と、レムエムは思っているのだが実際の所、レムエムもバッテラに右前足跳び蹴りをしているのだがそれを棚に上げて考えていた。


 「さて、ゆくか……………」



 レムエムの眼孔が変わる。いつもの優しい瞳ではく、獣独特の切れ目をした狩人の眼に。

突然ですが、質問があります。答えていただけると幸いです。


近頃、執筆していて他の方と違い自分の小説は一話ごとの文数が少ないと感じています。皆さんはどう思いますか?


答えられたらでいいのでよろしくお願いします。

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