第三十五話 迷子の子羊
…………すいません!一万文字どころか、千五百文字しか言ってません。後、次回予告でテイルが戦うことを褒めのかしていましたが、次の話に持ち越しになりました。すいません!!!
「あっ!見つけたわよ、レイオス」
「げっ、ラピス…………」
ようやく、本の山を二分の一なくしたところでアシルの嘘でどこかにいっていたラピスが戻ってきた。どうやら、怒っていない様子から見るとアシルの嘘はばれていないらしい。
「げっ、ってなによ。まったく、勝手にどっかにいくんだから。探す身にもなってよね」
今の言動からすると、アシルの嘘であの場から逃げ出した後、レイオス達をずっと探していたらしい。
(勝手にどっかに行ったのは、ラピスだった気がするけどな)
ラピスに気づかれぬよう、ほぼ口の動きだけで文句を言う。が、
「なんか、言った?」
「いや、なにも」
さすがは地獄耳。本人に聞こえぬようとても小さな声で愚痴を言ったのだが、内容までとはいかずも、何かしゃべったことはわかったらしい。レイオスの隣にいるレイラでさえ、レイオスが何か言ったことに気づかなかったほどだったのに。
「・・・・・・まあ、いいわ。それより、テイルとアシルはどこ?」
「アシルは、別行動をとってる。テイルは・・・・・・おそらくだが、下だ」
「下?」
レイオスの答えに、ラピスは首を傾げた。
「俺もよくわからないんだよ。ただ、テイルの魔力をこの下に感じたんだ」
「なっ・・・・・・それなら、早く助けないといけないじゃない!なにしてんのよ」
「だからっ!わかんないって言ってるんだよ。どうすれば地下にいけるのかが」
「この、役立たず!こんなもん、ぶっ壊せばいいじゃないの!」
そう言うと、ラピスは右手を高くかざした。
「まっ、まさか!?」
ラピスの手に魔力が集まる。それに呼応するかのように、地面が振動するのをレイオスは感じた。
一つ、思い出してほしいことがある。レイオス達が初めてこの演習場に来たときのことだ。あのとき、レイオスは地下に何かあるかを確かめるために魔力を流し込んで痛い目にあった。
それはなぜだ?
『この地下には、地属性の制令との相性をあげるために魔力を増幅させる力があるんだよ』
つまり、魔術も魔力の塊と一緒だ。多少、構築式を変えてはいるが元が魔力だから大した差はない。と、いうことは魔術をこの地下に放てばそれが倍返しになって帰ってくると言うことではないのか?
「行くわよ〜、シルフィ〜〜ド――」
結論、地下をえぐるほどの強大な魔力が込められたシルフィード・ランスを放つとどうなるか。答えはつまり、
「まっ、待て!ここで、そんな技使ったら壊れ―――」
「ラ〜〜ンス!!」
レイオスの必死な抵抗もむなしく、ラピスの特大シルフィード・ランスが演習上の地面に直撃した。
上から響く大きな振動で、テイルは動きを止めた。
「……?なんだ、今の。…………まさかな」
先ほどサブトヴァズの戦闘の最中に、レイオスの魔力をもろに感じていたがレイオスがまた魔力を放つような行為はしないとテイルは思っている。ただでさえ、演習場に初めて来たときに一度痛い目に遭っているからだ。と、なると……
「ラピスか」
アシルはよくガリルレギオンの方へ遊びに来るので、演習場がどのようなものかはわかっているはずだ。レイラも、一度レイオスが地面に魔力を放っていたい目にあったのを知っているはずなのでレイラでもないだろう。となると、残りはラピスしかいない。
「どうせレイオスのことを、この役立たず! こんなもん、ぶっ壊せばいいじゃないの! ってかんじて、言ってるんだろうな〜」
無駄なところで、才能を発揮するテイル。この感を、いつも使えるようになればバカなどとは言われないはずなのだが。
「ってか、いつまで続くんだよこの道は」
サブトヴァズを倒してから数十分が経過しようとしていた。だが、いっこうにあの謎の声の主にたどり着けず、それどころか今自分がどこにいるのかもわからなくなっていた。そのため、テイルはこの場所で休憩していたのだ。が、テイル自身は迷子になっていないと心の奥底で信じている。
「……いや、迷子じゃないはずだ。俺の勘ははずれたことはない。……よし、次は右だ!」
そういうことを言う人こそ、迷子になるとは知らないテイルであった。
…………え、字数が少ない?そんなまさか…………はい、すいませんでした!いや、あのですね、本当はもう少し長くしようと思ったんですが話の都合上、こうしなければならなくなったんです…………これって言い訳っすね。次の話は、ちゃんと長くするつもりなので、飽きずに見てください!
後、三つのうちのどれかを選ぶのがあったんですがまだ来ていないんで決まってません。ぜひ、どれか選んでください。
1 一気に十話分更新
2 挿絵挿入
3 皆様が見たい外伝
のどれかです。