【200文字】消す人、消される人
この物語はフィクションです。
実際の事故、制度との関連はありません。
最大限のブレーキと警戒音。
急行列車は通過駅の六分目で止まった。
間違いない。あれは人間だった。
確か会社員だった。
自分の運転する列車で、はねた。
不可避だったが、恐らく一つの命を自分が消した。
私は、人身事故を列車無線で伝える。
これから"それ"の処理にかかる。
凄惨、なんてものではないだろう。
罪悪感?
違う。状況的に私に罪はない。
しかし…
彼は、私は、加害者だろうか、それとも被害者だろうか。
人身事故の処理は運転手がやる。というような噂話(?)を耳にしましたので、200文字を書いてみました。
鉄道関係の方から私が直接聞いたわけではないので、裏付けはありません。
違ってたら、申し訳ないですm(__)m
フィクションとしてお読みください。
もし偶然にも閲覧されたかたがいましたら、跡 を残して頂けると、今後の執筆の励みになりま すので、よろしくお願いします。