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学院のマドンナと呼ばれる義姉が、家では私に甘えてくる  作者: 柴咲心桜


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第1話 あの日、出会った人

青葉女学院に入学して1ヶ月

今日も私は、あの人の姿を探している。


「あのお方はどこにいるんでしょう」


忘れもしない入学式の1週間前、私は顔合わせで青葉女学院に向かい歩いていた。


高等部から青葉女学院に入学する外部生である私は学院がどこにあるのか分からなかった。


普通なら、学院で入試を受けるはずなのだが私が入試を受けた時は旧校舎から新校舎に移動する関係で入試は別な場所で行われたからだ。


新校舎の場所が分からなくて困っているとあるお方が私に声をかけてくださった。


当時は名前も知らなかったが、その時声をかけてくださったのが学院のマドンナである九条華恋先輩だ。


「その制服、青葉の生徒ですか?」


「はい。この春に入学することになっています。お姉さんも青葉の生徒なんですか?」


「わたしは九条華恋といいます。青葉女学院に通っている2年生です」


「九条先輩、今日、この後青葉女学院で顔合わせがあるのですが新校舎の場所が分からなくて」


「そうでしたか。よろしければ案内しますよ」


「よろしくお願いします」

先輩のおかげで遅刻せずに校舎に辿り着くことができた。


「案内ありがとうございました。今度御礼させてください」


「困っている人がいたら助けるのは当たり前です。気にしなくていいですよ」


恐らく私が九条先輩に心を奪われたのはこの時だろう。


「それじゃあ、またお会いしましょうね」

先輩は去っていき私は指定場所の教室に向かう。


視聴覚室に到着すると既に何人かの生徒がいて仲が良い人同士で話している。


「私の席は...」

黒板に貼られている座席表を確認してから指定された席に着席する。


しばらくすると大人が3人くらい来てその後にもう1人入室してきて教卓に立ち私達を見渡す。


「今日、皆さんのレクリエーションを担当する霞(かすみ)と申します。短い時間ではありますがよろしくお願いします」


リクリエーションは自己紹介から始まり、グループディスカッションで同じ設問に取り組むなどして親睦を深めた。


「本日はお越しいただきありがとうございました。退室時に課題を受け取ってから帰ってください。それでは入学式でお会いしましょう」


入学式は無事終わり、在学して1ヶ月が経った。


「美羽!朝ご飯の準備出来てるぞ」

お父さんの声が聞こえる。


「ありがとう!いただきます」


「今夜、大事な話があるんだ」


「大事な話?」


「お父さんな、再婚しようと思ってるんだ」


「再...婚?」


「あぁ、詳しくは夜話すから」


この時の私は知らなかった。

父の再婚が、私の日常を大きく変えることになるなんて。

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