詩 日向ぼっこ
掲載日:2026/03/20
「今日は暖かいな」
そう思って、日向ぼっこする。
太陽の優しい光が注がれ、体から力が抜けていく。
あくびまでして、子どもみたいだが、たまにはいいだろう。
お菓子とお茶を用意して、くつろぐ。
まるで一生分の幸せをもらったかのように、幸せな時である。
何か喋る必要はない。
ただ、ぼうっと青空と庭を見る。
まるで絵画の世界に入ったかのように、周りとの一体感は素晴らしいものだった。
「ああ、自分はここにいるんだ」
嬉しくなってくる。
生きるとは、こういう至福の時があるから、苦しいことも、辛いことも乗り越えられるのかもしれない。
お菓子を一口、食べてみる。
甘くて、柔らかい。
それは口だけでなく、全身を満たしていく。
思わず、にこりと笑うと、鳥が羽ばたいていく。
「僕について来て」
低く飛んできて誘ってくる。
だから両手を広げ、飛ぶ真似をしてみるが、鳥は自分を置いて行ってしまった。
仕方がないと苦笑すると、お茶を啜るのだった。




