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病み憑き  作者: 雪鳴月彦
第三部:風岡夏純 ①
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第三部:風岡夏純 5

 猫目がちというのも納得だ。性格がキツそうに見えるわけではなく、人懐こそうで可愛らしいイメージの目。


 それ故に、貴秀も狙ってたんだろうと思うけど。


「……そっか。ありがとう」


 間違いはなさそうだ。特徴からして、貴秀を呼び出したのは秋本 夢美。


 僅かに首を巡らし、愛、茜、竜次の三人と目を合わせる。


 全員、何かを言いたそうにわたしを見つめ返してきた。


「風岡、 話は休み時間にしてさっさと席につけ。皆迷惑してるぞ」


 痺れを切らしたような保田の声。


「……」


 わたしは無言のまま席へと戻り、着席する。


(絶対、貴秀の身に何か起きてる。きっと真美のいじめがばれたんだ)


 カフェに忘れてきた貴秀のスマホと、わたしたちが大声で話していた会話の内容。


 これらの情報があの少女へ伝わってしまっているとすれば、平穏に済まされる事態でなくなることはほぼ必然。


(場合によっては、わたしらにもとばっちりが来るってことじゃん……)


 真美にしていたことが公にされたら、六人全員がただでは済まなくなる。


 どうにかして、この問題を解決しなくては。


 耳に届く保田の声を雑音のように聞き流しながら、わたしは誰にも聞こえないような小さな舌打ちを鳴らした。

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