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ジョン・フルーレ

「何処から出てきたのですか?」


警戒心を顕にするエル、ルビーは不思議そうに見つめていた。ウルフはそこら辺にある木箱に座り説明する。


「エル、こいつは俺の部下だ。」

「よろしくエルくん。」

「は、はぁ…よろしくお願いします。」


ウルフは思うNPCが影から出てくるってマジかとというか感情芽生えてるすげー異世界なんて思っていた。軽いノリで呼んだらしい閑話休題(それはともかく)、初期の頃に作ったNPCなので信頼しているのは確か。


「情報収集してきやーす。」

「してきます。」

「頼んだ。」


ちなみにジョン・フルーレはダメ人間であるギャンブル、お酒、美女大好き男なチャラ男イケメンでも仕事には真面目なので安心して欲しい。


「集めてきやした〜。」

「来ました。」

「早いな。」

「いや連中色んなこと教えてくれるから助かりましたよぉ〜。」

「ほぼ脅して…いやなんでもないです。」

「ここ娯楽ないですぜ大将。」

「……ほぉ。」

「売るなら娯楽系の…そうっすねリバーシと将棋あります?」

「ある。どれも木製だ。」

「ちょっと貸してくださいね…うーんとウルフ印でいいか。」

「何しているのですか?」

「あーえっと真似出来ないようにしてるんだよ。偽物で回ったら大変だろぉ?」

「価値が下がるからですか?」

「エルくん分かってるぅ!」

「ジョン売ってこい。」

「いいっすよ〜。設定は何処から来たお坊ちゃんで。」

「2割やる。」

「うぇ?!いいんすかっ?!」

「高値で売れたらな。」

「よっしゃー。」


商人ギルドへ直行して数分後、大量の大金貨を持って戻ってきた。


「全部合わせて大金貨10枚でした。」

「向こうじゃ価値銀貨1枚だぞそれ。」

「この世界娯楽ないっすからね~仕方ねぇっすよ~。」

「随分稼いだな。」

「まあ砂糖とか胡椒あればもっと稼げたっすけどね。」

「目立つだろうが。」

「十分目立ってるっすよ。」

「まあいいよく頑張ったな。」

「大将に喜んで貰えて俺嬉しいっす!」

「キラキラです。」

「こんなに大量…どうやって運ぶのですか?」

「こうする。」


空間魔法の1つ異次元ボックスを使いそこにしまうと唖然とするエル。


「ウルフ様って空間魔法使えるんですか?!」

「…普通だろ。」

「普通じゃないです!」

「城も建てられるが。」

「もっと普通じゃないです!」

「大将~豪邸の方がいいっす。」

「そうするか。適当に土地買って…面倒だな。」

「あっ買ってきたっすよ。商人ギルドの紹介で。」

「どの場所だ。」

「土地のみだったんで安く変えました!」

「いくらだ。」

「金貨1枚。」

「安すぎないか?」

「この町どうやらあまり人気ないみたいで…」

「人気のない…なぁ。」

「まあいいっしょ。エルくん!一緒に頑張るっすよ!」

「僕にできる範囲でお願いします!」

「じゃあ先ず…暗殺術の使い方から。」

「……え。」

「あのウルフ様私やることありますか?」

「俺の隣にいるだけでいい。」

「は、はい!」


歩いて目的地につくと本当に何も無い平坦な土地だった。どうやら昔貴族が借金して建てたが維持できなくなり泣く泣く手放したそうで解体された理由は犯罪者が使っていたからとかなんとか。そこら辺は言葉を濁していたらしくまあ土地を手に入れただけでよしとする。異次元ボックスを使い一瞬で豪邸を建てた。


「え。」

「ウルフ様!凄いです!」

「いやー相変わらず凄いすっね~。」

「入るぞ。」


入ると自動人形(オートマタ)のメイドたちが出迎えた。エルは再び驚き、ルビーはなんだろこれと見つめていた。ウルフとジョンは異常ないを確認して入った。


自動人形(オートマタ)に白い豪邸?貴族様所じゃない…常識外れだ。」

「白いですウルフ様!」

「白は清潔でいいからな。」

「エルくんこれぜーんぶオリハルコンで出来てるんだぜ知ってるか?」

「嘘…」

「丈夫だから採用されたんだよねこれ。」

「ドワーフ欲しがりますよ。」

「だろうな。」

「どうやって建てたんですか。」

「そりゃあ大将が買い取ったらしいけど詳しいことは知らん。」


偶々オリハルコンで出来た豪邸と城が安く売りに出されていたので買い取っただけらしい。目立つし高いので中々売れなかった建築物なのでほっとしていた製作者さんが居たとかなんとか。


「こだわり抜いた(製作者)豪邸だからな。」

「目立ちますね!」

「……あーだろうな。」

「失礼する!」

「……なんだ。」

「ここに住む者と話がしたい!」

「……話?」

「我が領主、セブン伯爵がお会いしたいと…!」

「ふー…まあいいだろう。」

「俺行きますよ?」

「今後の取引もある。」

「はーそういうことっすか了解っす。」

「ルビーとエルは留守番だ。」

「はいあの…大丈夫なんですか?」

「まあ大丈夫だろ。」


貴族と会うのは初めてだが粗相のないように言われたのでちょっと緊張していた。馬車で揺られながらたどり着いたのは伯爵邸。確認され通されたのはセブン伯爵がいる書斎室であった。


「君があの建物の所有者か?」

「はいその通りでございます。」

「そうか…なるほど…君に頼みたいことがある。」

「なんでしょうか。」

「…この町を人気にして貰えないだろうか!」

「……人気に?」

「このままでは町が…」

「……分かりました但し条件があります。」

「なんだろうか。」

「この提案をしたのは私だということを隠して欲しいのです。」

「…了解した。」

「提案ですが…この町の特産品はなんでしょうか。」

「それが…()()のだ。」

「……本当ですか?」

「あるとすれば()()()くらいだ。」

「実物を見せてもらっても?」

「実物を。」

「かしこまりました。」


そう言って持ってきたのはどうみてもいやどうみても()()()()()じゃないかと。


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