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安定した収入の為

「全て元の場所でドロップしたものばかりだ。なるほど整理整頓して正解だったな…だが"無限では無い"。」


葉巻を吸い、煙を吐いている姿は色気があるこの場に女性がいたのなら見惚れていただろう。


「安定した収入と家が必要だな。ルビー行くぞ。」

「はい!」

「ここから近い町は?」

「オーキッドです。」

「よし行くかって歩けるか?」

「はい!……この靴動き辛いです…」

「来い。」


片腕で抱き上げてしまう。顔を真っ赤にするルビー。同じ赤い目同士だからか気が合うなと呑気に思っていたウルフであった。


  ~~~~~~~~~


場所は変わりオーキッド町前慌ただしい数の兵士が動いていた。ウルフとルビーが近づくと兵士の1人がやってくる。


「すみませんどちらの領主様でしょうか?」

「遠い国から来たものだ。」

「なるほどわざわざここまで…ご苦労様です。」

「通行費はいるか?」

「銀貨2枚ですね。」

「銀貨2枚か。」


ゲームと全く同じ通貨だったのであっさり支払うことが出来た。遠くからヒソヒソ声が聞こえてくる。


「遠い国からだってよ。」

「どこの国なんだろうな…」

「貴族様だからな気をつけて対応しよう。」

「所で何故皆慌てているのかな?」

「あー、近くに魔人が出たと報告がありまして…」

「ほぅ…」

「討伐しに行くところなんです。」

「そうか頑張るといい。」

「ありがとうございます。」


無事オーキッド町に入ることが出来た。入ると何やら視線を感じるがスルーして宿屋に入る。


「いらっしゃいませ。」

「すまない。部屋空いてるか?」

「高い部屋になりますがよろしいでしょうか。」

「ああ、いくらだ。」

「一泊で金貨2枚になります。」

「それでいい。」


あっさり支払うのでルビーは驚く。本当に貴族様なんだなと勘違いされるくらいに。


「さて、町の散策でもしないか?ルビー。」

「しましょう!」

「お気をつけて。」


町に散策するウルフとルビー、町の住人たちから注目されていた。何処から来た貴族様なのだろうかなど様々であった。


「情報収集でもするか。」


情報収集は基本である。いつなにがあってもおかしくないからだ。情報収集といえば…そう酒場である。ルビーを抱えたまま酒場に入りカウンター席に座る。


「マスターワイン1つ。」

「は、はい!」

「さて…」


この世界と元の世界のファンタジアは地名が違えど通貨などは同じである事が分かる。


大金貨、金貨、銀貨、銅貨、ここら辺は王道だ。だが問題はこの芸術作品とも言える最上位の通貨金剛貨だ。これ実はダイヤモンドで出来てる。これぜったい使えないだろ!絶対バレたら大変なことになるので仕舞う。さてお金をどうやって稼ぐか……まあ商人に売りつけるか。


「おまちどう!」

「…ああ、ありがとう。」


ワインを味わって飲むが飲めたものでは無い(そもそも舌肥えていたっけってくらい。)代わりにエールを頼み飲むがやはり…不味い生ぬるい。まあ口には出さず黙って飲んでいた。ルビーにはジュースを頼み飲んでいた。氷さえあれば…あっ。と気が付き氷魔法でエールを冷やし飲んだ。


「美味い。」


やはり冷えたビールが1番である。ジュースも冷やすとルビーは大喜び。


「……所でマスター情報が欲しい。」

「情報ですかい?と言っても…」

「銀貨10枚で買おう。」

「俺のできる範囲で話すぜ。」


先ずこの世界には魔法という概念があるということ。魔法が使えるのは貴族くらい…ここはラピスラズリ王国などなど。


「約束の銀貨10枚だ。」

「ありがとうございます!」

「さて…と出るかルビー。」

「はいウルフ様。」


後ろをついて行くルビー、ウルフは歩いて散策を始める。この町はいいなと呑気に眺めていると向こう側でなにか揉めている所を発見する。


「邪魔だ退け。」

「え、あっ噂の貴族様だ!」

「ひぃ!」


逃げ惑う男たち、頭を掻きながら質問することに。


「なにをしてた。」

「す、すみません!」


またボロい格好をしている子供を発見首根っこを掴み宿屋へと入り風呂に入れた。


「お前猫の獣人か。」

「は、はい…」

「……なるほど差別か。気に入らん。」

「……あたたかい…」

「ウルフ様どうするんですか?」

「お前名前は。」

「エルです。」

「エルか。俺たちと来ないか?」

「……え。」

「悪いようにはしない。」

「よ、よろしくお願いします!」

「私ルビーよろしくね。」

「よろしくお願いします!ルビーさん!」

「洗い方分かるか?」

「あっいえ。」

「洗ってやる。」

「ぬ、濡れます!」

「大人しくしていろ。」

「にゃーーー!!!」


お風呂上がりのコーヒー牛乳は美味いなと呑気に思っているとエルが恐る恐る聞いてくる。


「あの…ウルフ様。」

「なんだ。」

「これからなにをすれば…」

「お前は何が出来る。」

「えっと…情報収集が得意です。」

「そうかなら…出てこいジョン。」

「へい大将!」


影から出てきたのはウルフの部下ジョン・フルーレである。ジョンはルビーとエルにお辞儀をした後ウルフの方を見る。


「俺とエルくんに情報収集させるっすね?」

「その通りだ。」

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