3/5
第弐眼 「勢力」
不良『ちょ、逃げんなこら!』
後輩『あらら。行っちゃった』
友人『ん、さっきのは先輩か』
後輩『あぁ。どうやら不良に金を要求されてるようだ』
友人『バカかあの不良は…先輩の恐ろしさを知らんのか』
後輩『先輩の恐ろしさ?』
友人『邪気眼を持たぬ者には解らぬ事だ』
後輩『なんだお前もか』
≪次の日≫
先輩『.....』
後輩『先輩。昨日は大丈夫だったんですか?』
先輩『あぁ…なんとか邪気眼を暴走させずに済んだよ』
後輩『いや、そうじゃなくて』
友人『ははは。後輩は優しいな。不良の体を気遣うなんて』
後輩『いや、そうじゃなくて!』
先輩『しかし昨日は危なかった…やがて発動するところだった』
後輩『発動?』
先輩&友人『邪気眼を持たぬ者には解らぬことだ』
後輩『息ぴったりだな』