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ただいま母さん

今日も投稿できた。

やった。

「ただいま母さん。」


俺はそう言って玄関に入った。


「おかえり文仁……今は佳奈かしら?」


「両方俺の名前だからなんとも言えねぇ……」


「佳奈ちゃんって呼んでね」


「なんで一葉が言うんだよ。」


急に俺と母さんの間に入ってきた一葉が、俺の額にデコピンをした。


「いった、何するんだよ!」


「お姉ちゃんでしょ!」


「……は?」


俺は唖然としてしまった。


まさかこの設定をそのままここで言うとは思わなかったからだ。


「あの……一葉さん?私が兄で、年上ですよ?」


「そうよ一葉。一応お兄ちゃんなのよ?」


一応ってなんや一応って。


「え、佳奈ちゃんは私の天使(エンジェル)ですけど」


「ちょっと何を言ってるのか分からないわよ」


「さっさと飯にしよ母さん。」


「そうね。」


そう言って母さんは台所に戻って行った。


「あの……」


美子さんがそそくさと廊下にあがり、


「私、空気だった……」


そう呟いて台所に向かっていった。


俺と一葉もそのまま台所に向かった。








▲▽▲▽▲










「うわぁ……すげぇ……」


台所に行くと今まで見たことないような豪華な料理(俺にとっては)が並んでいた。


エビフライ、唐揚げ、トンカツ、チキンカツ、ヒレカツ……


「って、茶色い物しかなくね?」


「え、普段からお母さん茶色い物多いよ?」


「え、ま?」


「うん、私がいつもお腹ぺこぺこだから沢山作ってくれるの。」


「よくスタイル維持できるなぁ……」


これが若さかと思いつつ、自分の席に座った。


家のテーブルは真四角でそんなに幅がないため、ひとつの箇所に1人しか座れないのだが、


「まだくっついてるのかよ。」


「離れたくなーい!」


イヤイヤと言いながら俺と一緒の席に座ろうとする我が妹。


「流石に美子さんと俺が一緒に座れないぐらいだから無理だと思うのだが……」


「私の事呼びましたか!?」


「呼んでないです。」


「そうですか……しょぼん……」


あまり喋っていない美子さんがバクバクと鬱憤を晴らすように晩御飯を食べ始めた。


「一葉、俺もお腹すいたから離れてくれ。」


「いーやー!」


「えぇ……」


流石に困ってしまっていたら、


「ご飯の時は礼儀正しく……ね?」


そう言って母さんは一葉の首根っこ捕まえて一葉の席に座らせた。


「あ、お母さんなんでぇ!」


「文仁……佳奈が困ってるじゃない。」


「え、だって、……」


「グチグチ言わないの。さあ、冷めないうちに食べましょ?」


「はぁい……いただきます……」


そう言ってご飯を食べ始めた一葉。


「一葉はご飯の時は無害だからね、安心して。」


「へえ、そうなんだ。」


「食い意地が凄いのよ。」


微笑みだから言って母さんもご飯を食べ始めた。


「んじゃ俺も、いただきます。」


そう言って俺もご飯を食べ始めたのだった。

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あとネット小説大賞九に応募してみた。応援よろしくね。

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