会長と私
めっっっっっっっちゃお久しぶりです。
これは以前から書いていたんですがやる気が起きなくてですね申し訳ないですっ!
次の投稿はまただいぶあとだけど許して……
「ご、ごめんなさい!…」
瞬はぺこりと頭を下げた。
「そんな、いいのよそんなことしなくて。」
「え、で、でも、一応迷惑かけちゃったし…」
「誰が迷惑って言ったかしら?」
「と、いうと?」
そうすると会長は髪をかき分けて(その動作は必要だったのか)、
「ただ観察に来ただけなのよ。」
会長は笑みを浮かべながら言った。
「は、はぁ……」
観察(?)という不穏なワードが出たけどただ見に来たらしい。
「一応問題ないし戻るわね。それでは御機嫌よう。」
そう言い残して会長は生徒会室に戻って行った。
「それじゃ瞬。帰ろっか。」
俺は瞬に言った。
「うん。」
瞬は笑顔で言った。
夕日が瞬を照らし、本当の女の子のようだった。
▲▽▲▽▲
「うふふ……女の子同士の恋愛が増えるのはいい事ね……うへ」
「会長、気持ち悪い顔しないでください。」
ベシッ!
書類をまとめて棒にして会長に叩きつけた。
「っっっっっ〜!いったいですわぁ!」
「会長が気持ち顔してるからです。」
「いいじゃない!百合カップルが増えることは微笑ましいことじゃない!」
「いや、会長の場合微笑ましいというより変態のソレなんですよ……」
「変態なんかではありませんわ!淑女ですわ!」
会長は手を胸に当てドヤ顔をした。
「はぁ…」
私はため息をついて、席に戻った。
なんでこんな人が会長なんだか……
でも会長、凄いんだよね。
普通に親もある程度の地位あるし、会長自身も英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、中国語、ロシア語、アラビア語etc…とにかくバイリンガルだし。
あと勉強も凄い。
全国模擬試験とかでは5位とか。
文武両道、顔も美しく、振る舞いも完璧。
これが会長の表の顔。
しかし裏の顔は、百合カップルの観察、盗撮、下着を盗んだり(しかしその現場を見ていない為、都市伝説的扱いになってはいるが)等、大の女の子好きだ。
世の中とは天才には変態的な趣味を与えるものなのか、と私はもう一度自分の席でため息をついた。
「あみ、いつまでお仕事をやっていますのよ?」
「え、あ、はい!」
会長が私とお互いの息がわかる距離まで詰めてきた。
うわ、いい匂いだ……流石お嬢様って感じ。
「あ、あと1時間くらい……」
「じゃあ、私も手伝いますわよ。」
「いや会長は自分の仕事を最優先に……」
「終わりましたわよ。」
「え?」
「もう終わりましたわよ。」
え、早くない?早くない??
だって会長のプリント私の目の前に置かれてるプリントより多かった筈なんだけど……
「…会長凄いわ……」
「?何を言っていますのよ。早くやりますわよ。」
「はぁーい。」
そう言いながら会長は私のプリントの4分の3とって会長席に座って黙々と仕事を始めた。
仕事をしてれば美しい。
「……美しいなぁ……」
私はついポロッと口に出してしまった。
しかし会長がこの言葉に気づくことは無い。
私の小さく呟いた言葉は、プリントのめくる音とペンの音でかき消されて言った。
ブクマ、高評価、コメントよろしくお願いいたします!