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初めての授業

いよいよ、ライルの成績が分かる!が、ネガティブなライルは、いろいろなことを想像し、そのなかで最もな仮説をたてる。『俺が、すべてにおいて真ん中なのは、あの女神のせいだ』と。

002


「さあさあ、そろそろ授業に入りたいところ!で・す・が!ここで、第一回抜き打ち魔法テストでーす!」

「抜き打ち?ねぇ、ライル君抜き打ちってどういうこと。」

ぬ、抜き打ち?聞いてないぞそんなこと。あ、聞いてないから抜き打ちテストなのか。

「抜き打ちっていうのは、ぶっつけ本番で、やるってことだよ。」

「ふーん。よくわかんないね。」

入学早々、魔法がどんな感じか分かっちゃうのか。俺は、どのくらいの魔法の持ち主なんだろう。小さいときは、結構あるって言われてたけど、なんか、歳をとるにつれて減っていっている気もしなくもない。あの、くそ女神が、関わってるのは確かなんだけどな。普通なら、生まれて持ってきたものは、なくならないという。だとしたら、1から自分でやれと言ったあの女神。いや、あの女神がいるとこでこの世界のことを管理してあるはず。だから、そいつらが、何かをしたのだとしか考えられない。『赤ちゃんから、やり直せ。』イコール、1から全部自分でやれ。天才な両親から、産まれてきた俺は、産まれたときから天才だった。それが、気に入らずに、年々俺ができることを減らしてるんじゃないか。そう思ってしまう。俺は、現実世界でも、ネガティブかつ、心配性だったので、そういう風にしか考えられなくなっていた。偶然にも、この妄想脳が、ここでいかされてしまう。女神の一言から、この世界の仕組みから、すべてを連動させて、生み出した答がこれになってしまった。詳しいことは、落ち着いてからまとめておこう。

今は、抜き打ちテストの方が優先的だ。

「自分の得意な魔法を、あの的に向かって放ってください。その破壊力で、判定します。」

う~ん。光魔法で良いかな。でも攻撃系のほうが良いのか。破壊力だろ?いいや、光魔法で光の矢でも作ってぶっぱなすか。

「はい次~。」

ボーン!

「いいねー!次~!」

みんな順調に打ってるな。でも、威力がそこそこか。じゃあ、俺は、最大の力で行きますか。

「火魔法、爆炎火!」

ドッカーンッ!!

「「「おぉ!!」」」

ん?なんだ!?今のすさまじい音は。俺の魔法より強い!?火魔法?的が燃え尽きてる…どんだけ、魔力持ってんだよ!

「わ、わぉ。凄いなぁー」

「ふっ。このくらい、当然のことよ。」

な、なんだあのいかにもな。貴族感が、あふれでている、お嬢様は!!あぁ、この世界でも俺って、主人公キャラじゃないのな。きっとこのあとは、紳士キャラが出てくるんだろうな。じゃあ。もう、成績は見えた。中だ。真ん中だ!こういうやつらが、いるってことは、それしかない!魔法もなにもかも、俺は、真ん中なのか。

「はい、次~!」

おれか、もうどうでもいいかも、、、やるきなくした。てきとうにうっとこう。

「ライル君、頑張ってね!」

頑張りたくても、出来ない気しかしない。はあ。光魔法、貫いてくれ。

ぱんっ!!

「「「なんだ?なにも起こんな──」」」

どーん!

「わぉ。始めてみた。でも、威力が、まぁまぁね。」

そうですよね。そうなりますよね。

「はい、次~!」


「はいはーい!結果発表!1位、クレネル!2位──14位、ライル!15位──」

あぁ。やっぱり、真ん中か。はぁ。

2歳の頃の、俺だったら、もっと出来たはずだ。


これは、両親に言ったら、何て言われるかな。

2歳の頃の魔力と、今の俺の魔力を比べたいな。よし、今度、属性判定屋に行ってはかってもらおう。


父さんに、黒の魔法陣のことも聞かなきゃだし。




第2話 003 黒の魔法陣と、ライルの確信。

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