表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/49

あれから2年…

あれから2年の歳月が過ぎた。少し俺も喋れるようになった。少しな。いよいよ、属性を調べに行く。

003


あれから、2年が過ぎ、3語程度なら話せるようになった。これも、大きな進歩と言いたいところなんだが、どうやら、この年で3語は普通のようだ。

「ママー。ご飯!まだぁー?」

「えぇ?!ライルまだ食べるの?さっき食べたばっかじゃない。」

「お腹すいたぁー」

こうは言ったものの、どうせくれない。

なので、ライルはリビングでごろごろ。

あー。現実世界でもこんな暮らしが良かったなぁ。今となっちゃぁ、ここが現実世界なんですけどね。

「ママー。一緒に、遊ぶ!」

仕事をしてるように見えて、趣味に没頭している母さんを遊びに誘う。言葉が喋れるようになってからの習慣だ。まぁ、でも、俺が言葉を初めて喋った時は、父さん母さんも、『『あぁーーーー!!喋ったぁーー!』』と、家中に響き渡るくらい大きな声でさけんでいた。鼓膜が破れるかと思ったよ。

それにしても、そろそろ字が読みたくなってきた。ごろごろしてるのは楽しいんだけど、最近無性に字の読み書きがしたくなってきた。2歳じゃ無理なのかな。頼んだら教えてくれるかな。うーん、、、

と、そこにルーラーが近寄ってきて。

「そうだ!ライル。何かしたいことはない?お勉強はまだ無理かもしれないけど、魔法とかなら、練習できるかもよ。魔法はイメージだからね!」

おぉ!ナイスタイミング!よくぞ聞いてくださった!

うしれしすぎて、大袈裟にガッツポーズ。

そうか、この世界には、やっぱり魔法があるんだな。父さんと母さんが使ってるの見たことないけど。

「やる!魔法!やる!」

「あら、魔法って初めて言ったのにもう、覚えちゃったの?さすがライルね。」

小さい時から、言葉がわかるって言う雰囲気を漂わせておいたおかげで、つい、現実世界で持っていた知識を口に出してしまっても、怪しまれなくなった。(俺って天才?)

「じゃあね、まずは、属性見てもらいにいきましょう!」

「ただいま~」

あ、父さん!

「あ、お帰りなさい!これから、ライルの属性見てもらいに行くんだけど、一緒にいきましょう!」

「属性か、俺無属性だからもしかしたらライルもそうかもなぁ。よし!行こう!」

「やったー!パパ、ママ、ありがとー!」

あ、4語でしゃべっちゃった。

「さ、行きましょう!」

どうやら気付かれなかったらしい。良かった。

ライル一家は、家を出た。家に残ったのは、太陽の光だけだった。

父さんは無属性なのか。でも無属性って、どの属性も扱えるってことなのかな?それとも無属性専用のがあるとか?母さんは何属性なのかな?髪の毛が水色だから、水属性かな?



産まれてから2年間外に出たことなかったけど、風が気持ちいい~!いい感じに田舎っぽいから、自由だし、広いし。都会よりはこっち派だよ。この世界の土の感触は、現実世界と変わらないけど、風は優しいなこっちの方が。太陽はちょうど真上。正午過ぎ。どこまでも続いていそうな位長い道を、父さんと母さんの間で手を繋いで歩く。

次回、004 属性判明!!


これからは、005、006と投稿していく予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ