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久しい人たち

「報告は受けている。順調なようだな」


学園長だったり国王だったり一々それぞれに報告に行かなきゃいけないのどうにかならないのか。

無駄だろ、この時間。


「今『早く帰りたい』って思ってるな?」

「ソンナコトナイデスヨ?」


危ない、顔に出てたか。


「せめて隠しなさいよ。私だって家でゆっくりしたいんだから」

「それ、思いっきり言っちゃってるから」

「私は親に言ってるだけだからいいのよ」

「いや、良くはないがな」


ほら、王様も言ってるじゃん。


「とにかく、教育が進むのはいいことだ。ひどい状況だったと聞いたぞ」

「よく事故死者が出なかったと思いますね」

「そんなレベルか……」


無駄に魔力を持て余している貴族の子供たちが相手だ。

マジでヨルが頑張ってくれた。


「ヨルに特別に賞与をあげても罰は当たらないと思いますよ」

「検討しておこう。それより、近頃帝国がきな臭いのには気づいているか?」

「……えぇ」

「そうか、流石だな」


なぜか納得している国王は流石にライヤがマリオットと接触しているのは知らないようだ。

キリシュライトの情報統制がちゃんと機能しているんだな。

流石、部下からの信頼も厚い男だ。


「どうやらすぐに事を構えるというわけではないようだが、諸国連合を属国とした今、王国は今までよりもさらに帝国に狙われやすくなったと言えるだろう。折よく聖王国との繋がりも強化できたから、これで帝国が黙ってくれるといいんだが」


帝国を黙らせるって表現が出る時点で王様もかなりフラストレーション溜まってるみたいだな、これ。

是非ともクーデターのことは隠し通したい。

少なくとも、目途が立つまでは。





「ふふふ、これをずっと心待ちにしていたんです……!」


ライヤの横でもぞもぞと動くウィル。

約束通り、一緒に寝ているのだ。


「置いていくしかなかったのは本当に悪かった」

「いいんです。今はそんな言葉が聞きたいんじゃないんですよ?」

「そんなこと言われてもなぁ……」


ポリポリと頭をかくライヤの胸元で微笑むウィル。


「ここはさらっと女の子を褒めるものですよ?」

「そんなことできるようになる人生は送ってない」


だが、まぁ、そうだな。


「ウィルはいつも可愛いよ。それは一番俺が良く知ってる」

「おぉ……」


なぜか感動したようなリアクションをとるウィル。


「いいですねぇ……」


ちゃんと感動してるわこれ。


「他の誰に褒められようとも大した違いはありませんが、好きな人に可愛いと言ってもらえるのは格別に気持ちがいいですね」

「それは、わからなくもないな」


自分のことをあまり知らない人に褒められても、嬉しくはあるがそこまでではない。

たまたま良い部分が見えているだけかもしれないからだ。

しかし、自分の事をちゃんと知っている人に褒められれば、それは普段の自分を肯定してもらえているのと同義だ。

それが好きな人ならなお良いに決まっている。


「じゃあライヤさん。手を出してくれる気にはなりました?」

「あぁ」

「そうですよね……。って、え!!?」


一泊遅れて飛びずさるウィル。


「てい」

「あいたっ!」

「覚悟も出来てないのに安易にそういう事を言うなってことだ」


デコピンをお見舞いしてやった。

あぁ、楽しいなぁ。


コロナなうです。

落ち着いたのでまた書きたいと思います。

久しぶりにしんどかったです。


ここまで読んで頂きありがとうございます!

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