表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

261/329

決めポーズは不要

「一番お前が成長がわかりやすいだろうな」

「勝ってしまっても構わないんですよね?」


続いてはキリト。

というか、お前。

そのセリフは流石に日本からだろ。


「あぁ、もちろんだ。そうしたら間違いなく合格だな」

「おっしゃ! やるぞ!」


頬を叩いて気合いを入れるキリト。


「ここでふがいない結果残そうもんなら師匠に殺されるからな!」

「……イリーナのこと、師匠って呼んでるのか?」

「? なんか問題が?」

「いや、ないけどさ……」


確かに体育会系のイリーナには師匠という言葉が似合う。

呼ばれている本人も満更でもないのではないだろうか。


そして、キリトは元々使っていた槍を捨て、ティムとは逆に剣を用いるようになった。

2人の武器が交換されたような形だ。

イリーナに教わっているうちに、武器が違っては教われることが同じ武器に比べて少ないと感じたから変えたらしい。

イリーナも自分が教えやすくなるだけでデメリットはないから簡単に許可したようだ。


「いくぜ!」


一般的な剣よりも少し大きめだが、両手剣まではいかない大きさのものを両手持ちする。

多少の重みをもたせながら、両手で扱うことによって力負けしない、イリーナが使っているものだ。

やはり師匠に大きく影響されているみたいだな。

まかり間違って二刀流にならなくて良かったな。


刀身に炎を纏わせ、斬りかかるキリト。

イリーナに鍛えられており、元々の運動神経が良いのもあってか様になっている。

他の手本がない中、よく仕上げている。


「だが、流石にまだまだだな」

「う……!」


それでも、アンと出会ってから剣技を磨き始めたライヤにはまだ及ばない。

ライヤ自身に特別な剣の才能は無かったが、それでも努力は形になるものだ。

やり始めて1年も経っていない相手にやられるようなやわな鍛え方はしていない。


また、刀身に常に炎を纏わせているキリトと違い、ライヤは打ち合う部分にだけ水を纏って対処している。

難しいのは圧倒的にライヤのやり方だが、同時に効率が良いのもライヤのやり方である。

魔力量に不安があるのでできない、という表現もまた正しい。


バキンッ!


「ぐっ!」


少し足を止めて打ち合ったキリトの足が氷で縫い付けられる。

咄嗟に炎で溶かして対処するが、剣で押し込まれる。


バチッ!


次は打ち合った剣から電流が流れる。

感電するほどのものではないが、筋肉が一瞬硬直する。

慌てて後ろに飛びのくが、後ろには小さな土のこぶができていて、それに突っかかって更にバランスを崩す。


ここまで崩せばいけるだろうと一気に距離をつめるライヤ。

しかし、ここでキリトがその身体能力を見せつける。

後ろに倒れ込んでいる勢いを利用してその場でバク転したのだ。

スタッと降り立ったキリトは決めポーズをとる。


「馬鹿か」

「あいたぁ!?」


もちろん、致命的な隙である。


「凄いと思った俺の感動を返せよ!」

「凄いのは凄かったでしょう!」

「なら、今のをイリーナに見せられるのか!」

「……殺されます……」


そういうことだろ。


プリキュアの変身シーンとかどうなってるんだどずっと思ってます。

ちなみに「ふたりはプリキュア」が好きです。


ここまで読んで頂きありがとうございます!

良ければブックマーク、いいね、評価、感想お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ