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5話:田嶋兄弟との出会い

 女と言っても社会に出れば稼いでナンボの世界だからねと笑った。絹恵がその意見に賛成ですと言うと気が合いそうねと笑った。次に絹恵が田嶋好夫さんはどちらの大学を卒業されたの聞くと早稲田大学商学部と答えた。すると姉の美紀さんがラグビー部で活躍していたのよと付け加えた。そうですか、だから、がっちりとした体型してるんですねと言った。美紀さんが結婚するなら頑丈な男の方は良いわよと言い、早く死なれたて、お金に困るのって嫌だものねーと笑いながら言った。


 次に美紀さんが絹恵に簡単にあなたの家系の話をしてよと言われ、以前、祖父が東京市の議員をしていて華族の出だと言った。しかし戦後、没落し、更に私たちは親戚筋であり戦後、東京を出されて祖父に与えられたのが、今の新横浜、篠原町の山と丘、林の千坪の土地だった。しかし山を崩し木を切り整地しないととても家を建てられず、電気、ガス、上下水道も離れたところから引かねばならず整地するのに1千万円以上かかった。


 山を崩すと当然、多くの残土が出て、その残土で山の周りの湿地を埋めたてたために千坪が3千坪にもなり、その湿地の持ち主もわからず、境界線を作り自分の土地と宣言したが、どこからもクレームが出なかったと言いった。近くのアスファルトの道路まで私道を作り小さな建坪60坪の家を作るのに3千万円かかり、現在、そこに住んでいると言った。でも、新横浜は1972年に橫浜市営地下鉄が出来たので土地の値段が急上昇したでしょと言われた。


 そこに3千坪の土地を持っていれば大金持ちじゃないですかと言われたが、実際には、まだわかりませんといった。いつ土地買ったのと聞かれ1958年だと思いますというと、すごい時に買ったわねと言われ、絹恵が祖父が議員のコネで新幹線開通を見越して安い時に原野を買ったのかも知れませんねと言った。その辺の所は、私にはわかりませんと言った。お父さんは、どちら、おつとめと聞かれ、M物産の本社にいますと言った。もしかして、役員さんと聞かれそうですと答えた。


 えー、そんなこと聞いてないよと田嶋好夫が言った。すると聞かれていないから、言わなかっただけですと言った。さすが、わが後輩、たいしたもんだわと大笑いした。その後、紹興酒の熱燗を飲んで俄然、話が盛り上がってきた。この話を聞いて、お姉さんが、あんた、この子と結婚すれば、出世、間違いなしよと大きな声で言うので隣の部屋に聞こえるよと田嶋好夫が言った。今日は愉快だと言い、良い後輩に巡り会えて良かったよと言い、今後も仲良くしようと言ってくれた。


 N証券に口座を作ったら、儲かる株の情報を教えてやるよと豪快に笑った。酔い冷ましに山下公園でも散歩しようと言われ3人で歩き始めた。その後、1時間過ぎて、酔いも覚めると、喫茶店に入ろうとお姉さんが言うので近くの喫茶店に入り珈琲とケーキセットを頼んだ。


 その後も、お姉さんが、株は変動が激しいので売買するなら大型株に限るとか、ある程度大金が出来たら、為替、通貨の売買の方がリスクは少ないから、そっちの方が良いとか話してくれたが、絹恵には半分程度しか理解できなかった。 そうして午後5時頃に、別れて、自宅に帰っていった。

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