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17話:女性の株式教室開設

 その後、2001年6月に絹恵さんが父の池添幸夫さんの持っている新横浜のビルに事務所、2会議室と応接セットのある事務所屋を借りて、有線ブロードネットワークスのインターネット回線を入れてマネックス証券と契約してインターネット回線を使った格安株取引を開始した。そして美紀さんが土曜、日曜に女性限定で株投資教室を開催して月千円か年間1万円の費用で募集すると東京、橫浜から184人の応募があった。


 1回定員20人で土曜、9時30分~10時30分、10時45分~11時45分、12時45分~13時45分、14時~15時、15時15分~16時15分、日曜も同じ時間で土日、5回ずつ、合計10回の開催を予定した。勉強会を開催すると、若い女性と中高年の女性は、半々で子育てに忙しい30~40歳代の女性は少なかった。その中に5名の若いOLさんから売買の情報を下さいと言われ手取り利益の10%を相談料として支払うと言われ了解した。


 その頃、下がり続けたヤフー株に注目していた田嶋美紀さんが2001年9月4日にヤフー株を189万円で美紀さんと絹恵さんが4株を756万円でインターネットで買い指値注文を出して購入となり残金1515となった。もちろん5人の女性にも電話連絡を入れ買えたようだ。その後、平日、会議室が空いてるのを知った人が部屋を貸してくれないかと言うので平日午前9時~12時、午後1時~4時、1室3千円で貸し出す事にした。


 すると中高年の女性のお茶飲み会が盛んに行われるようになった。気を利かしてお茶菓子、お土産、お茶、紅茶、珈琲も寄付してくれた。その後、中高年のお茶飲み会での賃料収益が多いのが予想外だった。絹恵も用事がないときには、この事務所に来て午後5時に家に帰る生活となり美紀さんに投資の勉強を教えてもらう日々が続いた。そして1年が経つと、250万円の収入が入り、賃料は無料で光熱費他実費を差し引いても200万円以上の純利益が発生した。


 有限会社として届けていたので予想以上の利益となった。やがて2001年が終わり2002年を迎えた。2年目になると地元の中高年女性の話題になり、平日に2会議室が同時に利用される回数が増え、土日にも空いている空いている会議室の利用も増えた。会合は旅行の話合い、持ち込みでの誕生会、催し物、中古着物販売会、バザーにも利用されるようになった。そして土日祭日は1つの会議室が予約で埋まる日が増えた。


 2003年も事務所は盛況であり女性だけという気軽さなのか頻繁に人の出入りがあり賑やかだった。また一番ありがたかったのは中高年の女性達の差し入れてくれる、お菓子、お饅頭、進物でもらった、お茶、紅茶、珈琲、で、たまに、料理好きな女性が、手作りのおはぎ、ぼた餅をたくさん持って来てくれることだった。


 そうして200年も終了し2004年を迎えた。2004年に会議室で新年会をしたいと言う要望が出て美紀さんと絹恵さんが酒なしであればOKという事にすると8組の新年会が催され美紀さんと絹恵さんが呼ばれて参加して、たくさんのご馳走にありついた。その後2003年3月にヤフー株が上昇したので、情報提供の契約者にも連絡した。


 2001年9月に購入したヤフー株は2002年3月26日、9月25日、2003年3月26日、9月25日、2004年3月26日の5回、2分割したので株数が32倍となった。美紀さんと絹恵さんが4株ずつ買ったの128株ずつになった。そして52万円で売りを出し2004年4月5日に全株が売れて13312万円となり税引き後純利益が9438万円となった。


 情報提供者から5人から250万円ずついただき美紀さんと絹恵さんの純利益が9438万円で1人あたり10063万円となった。まさに夢のようだった。絹恵さんには残金1515万円あり、合計11578万円となった。この夢から覚めないうちに中華街の聘珍樓でお世話になった家族全員で祝賀会を盛大に開いた。

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