13話:絹恵と美紀の投資開始1
やがて1991年が終わり1992年があけた。今年も家族で初詣でをして田嶋好夫と絹恵さん2人だけで湯河原温泉に出かけゆっくりと温泉に浸かり静養した。この頃には父の池添幸夫は自分の敷地に多くのアパートを建ててM物産の給料より、不動産さんの収入の方が遥かに大きくなっていて、もう既に1億円を超える現金と土地と建物の評価額を合わせると2億円以上の資産を持っていた。その後も自分に敷地を売り自分の資産を足して新横浜の駅近くに1つのビルを持っていた。
そう言う事で株投資をしている絹恵に1千万円貸すから大儲けしてみろと言って、昨年から少しずつ毎月、絹恵の口座に入金してくれ、今年の3月に絹恵の銀行口座が1千万になった。 そこで1千万円をN証券の口座に入れることを決めた。今年は長女の織絵が小学校に入学するので3月に入ると机と椅子、ランドセル、上履き、文房具を揃えた。すると、次女の織絵がクレヨンと色鉛筆も欲しいと言うので買いそろえた。
朝は、集団登校でお兄ちゃんの達人と一緒に登校し、学校から帰ってくると机で、ずーっと、お絵かきをしていた。そして1992年4月10日土曜日、銀座で義理の姉と待ち合わせ1千万円の証券口座の使い方について意見を求めた。すると、ソニーとトヨタ株どっちの方が有望ですかと絹恵が質問すると、それは間違いなくソニーだと言った。しかし、これは、あくまでも私の考えで、メジャーな意見という訳ではないと、つけ加えた。
その後、銀座をぶらついて、帰って行った。 梅雨に入り、それがあけると、一気に夏、今年の夏、絹恵と父の幸夫の運転で信州、志賀高原、菅平高原の高原ドライブをして湯田中温泉に泊まり小海から麦草峠で一休みして奥蓼科に泊まり諏訪湖をみて松本の温泉に泊まり、3泊4日の高原旅行をして帰って来た。9,10、11月となり、父からの1千万円が全て、絹恵の口座に入金し終えた。そうして1992年12月24日のクリスマスパーティーをした。
今年は熱海によ田嶋好夫と2人きりで2泊し、ゆっくり温泉に入り温泉旅行から帰って数日後に1993年となった。1993年は寒い年で、毎日、ストーブの前に子供達が集まって一番暖かい所を取り合っていると男の子は女の子に優しくして、一番暖かい所を譲るものよと、母が言うと、渋々、織絵に一番暖かい所を譲った。やがて1993年4月になり、いつものように近所の子達と一緒に登校した。この頃には、お友達も出来て、淡々と毎日、学校に通っていた。
その頃から絵本や子供向けの本を買って与えた。そうして夏になり今年は家族でサマーランドに出かけると大きなプールに驚いていたが、慣れてくると、ずーっと、プールで泳いだり、回りを散策したりするようになり、毎週のように出かけた。やがて涼しくなり9,10,11月が過ぎで12月を迎えた。やがて1994年を迎えた。