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大輝はみんなが次の授業に行ったのを確認してから、丸付けをする。がんばってひねり出した問題なのだが、その問題は小学校で出るレベルのものだ。だがこの世界ではそれなりに高度な授業内容なのだがそれに未だに気が付かないのであった。

結果から言うと、全員見事に満点だった。思わず

大「よかった〜。」

という独り言が漏れた。

さて、俺も剣術の授業でも見に行くか。


・・・なあ、あれってこの学園都市の高ランク冒険者だよな?

よくそんな金があったなぁ。

と思いながら授業を眺めていると指導していた冒険者がこちらに気づき

ルー「お、何かと噂の大輝先生がいるぞ。せっかくだし、先生の獲物でも見せてもらおう。」

と言った。は?なに言ってんの?

大「いやいや、俺そんな大層なもん持ってねえぞ。」

ルー「隠しても無駄だぜ。俺はこの前の休日に見ちまったからな。」

くっ、どうりで視線を感じたわけだ。

とりあえず、【アイテムボックス】から、刀を取り出す。前世では一応、剣道と居合をやっていたのでそれなりに動ける。

生徒たちの中から、「【アイテムボックス】もちかよ!」といって驚いたような声が上がったがそれは無視する。そして、出した刀を鞘から静かに抜刀した。

ルー「おいおい、何だよこれ、伝説レジェンド級よりも・・・なにしゃがんだ!?」

ルームナがなんか、騒ぎの火種になりそうなことを言いそうだったので俺は慌てて彼の口をふさぐ。

大「それ以上言うな。面倒ごとになるのはごめんだ。それと、後で話がある。学園の食堂にいろ。」

ルー「わ、わかったよ。」

彼はそう言うと、みんなの方を向き

ルー「これが刀だ。扱いが難しいからあまり使い手はいないしいたとしてもへっぽこばかりだ。みんなはだいたい、近接戦闘武器として槍か剣、ナイフ、バトルアックスなどだろう。なぜだかわかるか?」

ふーん、結構真面目にやってるんだな。ま、Aランク冒険者だしそれ相応の知識もあるか。しかし、刀ってやっぱり珍しいのか。俺もそんなふうに授業を受ける。どうやら実技は前半にやってしまったらしい。

レー「はい、確か、刀の扱い方を知っている人が殆どいないんですよね。」

おい、何で話し方変わってんだ。なんで、俺に敬語を使わないんだ。一応、教師だぞ。

そんなことを考えていたら突然ルームナが話をふってきた。

ルー「そうだ。だが、この大輝とやらはそれなりに鍛錬を積んでいる。この世界では間違いなくトップクラスだ。」

いやいや、こんなのがトップクラスだなんて言えたもんじゃないよ。

ルー「そこでだ。ちょっと手合わせを願いたい。」

ふぁ?!いやいやちょっと待て、あ、チャイムなった。ラッキー。

大「よーし、チャイムなったし終わり。ちゃっちゃと帰るぞ。」



ルームナAランク冒険者。この学園都市の出身であると同時に最高ランクの冒険者。お調子者だが、仕事はしっかりやる。

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